みんなのシネマレビュー

太陽に灼かれて

Burnt By The Sun
(Utomlyonnye solntsem/Утомлённые солнцем)
1994年【露・仏】 上映時間:136分
ドラマラブストーリー実話ものロマンス
[タイヨウニヤカレテ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-11-14)【イニシャルK】さん


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ブログに映画情報を貼り付け
監督ニキータ・ミハルコフ
キャストオレグ・メンシコフ(男優)ドミトリ(ミーチャ)
インゲボルガ・ダクネイト(女優)マルーシャ
ニキータ・ミハルコフ(男優)コトフ大佐(セルゲイ)
ナージャ・ミハルコフ(女優)ナージャ
原作ニキータ・ミハルコフ(原案)
脚本ニキータ・ミハルコフ
音楽エドゥアルド・アルテミエフ
作曲ジャック・オッフェンバック喜歌劇「天国と地獄」より「カンカン」
製作ニキータ・ミハルコフ
配給日本ヘラルド
字幕翻訳清水馨(字幕翻訳)
あらすじ
1930年代のソ連。革命の英雄であるコトフ大佐は、避暑地で家族、親戚とともに過ごしていた。そこに一人の男が訪ねて来る。その男は、大佐の妻が昔、離れ離れになった恋人であった。それだけではなく、男には重大な秘密があった…。

ヒゲ太】さん(2004-02-16)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想(7点検索)】

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5.前半の村ののどかな情景と後半のスターリン主義による緊迫感の対比が良い。スターリン批判は私の子どもの頃から聞いてはいたがやはり生々しい。ナージャがとてもかわいいく、監督が娘を映画に出したのもわかる。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-12 06:18:34)

4.チェーホフ的なものを現代史に応用してみました、って感じ。チェーホフの世界って「崩壊の予兆の上に立つ特権階級の不安」ってなもので、それはいつの時代にもある。うっすらと退屈に浸かったようなおしゃべりの中から、キラリキラリと緊張が見え隠れし出す。コップを持つ手首の傷、川辺にきらめくガラスのかけら。三角関係の緊張が高まったところで、政治が顔を出す。感情の過剰の世界から、感情の欠損の世界への一気の揺り戻し。表情はガスマスクで隠される。この監督は川が好きで、『機械じかけ…』では川に飛び込み、『ウルガ』ではトラックを落とした。今回は昔の恋人たちが落ちる。どれもこれもすべて楽園の最後の一日のメランコリー。ラストで火の玉はクレムリンへ消えていったのか、火の玉の代わりに浮かぶのはスターリン気球。こんな時代を描いても、チェーホフ的なるものは普遍性を持って生きるのだ。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-21 11:53:37)

3.ロシア人監督、ニキータ・ミハルコフによる1994年の作品。

主要人物“コトフ大佐”を監督自らが演じ、その娘役も監督の実の娘が演じた。
最初はその事実を知らないで観たので、父娘の自然で爽やかな演技に驚いたが、実の父娘なら確かにうなずける。

これがもし赤の他人同士だったら、この娘役を演じた天才子役にさぞ驚いたであろう。
しかし、それを考慮に入れたとしても、この子役の演技は素晴らしかった。

自分の中では、『ミツバチのささやき(1973)』や『都会のアリス(1973)』の子役に並ぶ、“ベスト オブ 天才子役”となった。

ストーリーが仮にどうであったとしても、この子役と父とのやりとりを観ているだけで、感動したに違いない。


尺についてだが、136分と少し長め。
しかも前半部分は、後半の悲劇との対象性を強調するが為に、村の穏やかで平和な日常をかなり時間をかけて描いている。

その為、観ていて少し退屈になってしまった。
ただ中盤からは、どんどん話に吸い込まれいった。

後半の悲劇性を体現する上で、前半の演出は必要だったのかもしれないが、後半が良かっただけに少しもったいないと私は感じた。

全体的にもう少しコンパクトなら、みんなに堂々と勧められる名作だったのだが、全体の長さがかなり観る者を選んでしまうだろう。

ゆっくりとした展開と130分を超える尺が気にならない「戦争悲劇・ヒューマン・ラブストーリー好き」の方に向いている作品だ。


それにしても、「平和な雰囲気」の前半部分と、「戦争の残酷さとシビアさを描いた」後半部分とのコントラストが衝撃的だった。

娘の知らない大人(戦争)の世界では、恨み辛みの中で悲劇が交錯する。
しかし、娘の目にはそこに登場する人々は悪人の様には映らないし、その裏で渦巻く悲劇など知る由もない。

その“陰と陽”、“裏と表”をうまく描ききった監督の手腕には驚きだ。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-01 20:43:33)(良:1票)

2.《ネタバレ》 コトフ大佐と娘のふれあいが本物の親子のようで...って本物の親子だったんですね。それを聞いてちょっとほっとしました。あまりに自然で、あまりに”お父さん、だーい好き!”がひしひしと伝わってきて、これが演技だったらかえってこわいものがありますから。そんな本物の愛に満ちた前半部はまさに”幸せ”を映像化したような美しく楽しいシーンに溢れている。映画の冒頭では、ある男が1本の電話のあとに自殺を試みるが失敗。そしてその男がこの幸せな世界にやってくる。少しずつ、本当に少しずつ物語が動いてゆく。どこへ向かって動いてゆくのかは解からない。解かるのは最後。解かったときに、それまでの幸せな世界に時々顔を見せる時代の闇の象徴が蘇る。唐突なようでいて伏線はいたるところにあった。物語の動かし方がうまい!そしてある時代がもたらした不条理が痛切に描き出されている。(ネタバレが無いように書いたつもりでしたがじゅうぶんネタバレしてますね。) R&Aさん 7点(2005-01-18 10:37:59)(良:1票)

1.舞台はスターリン時代の大粛清下。なんともコテコテのロシア映画かと思いきや、期待以上に劇的で、ある意味とても屈折しています。美しい自然、人々の陽気さ、ナージャの無邪気さ、そしてあまりに穏やかな家族最後の日。。。 クロマスさん 7点(2003-02-01 16:37:09)

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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.76点
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314.76% line
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529.52% line
6523.81% line
7523.81% line
8314.29% line
9419.05% line
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【アカデミー賞 情報】

1994年 67回
外国語映画賞 受賞 

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