みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
8.《ネタバレ》 とある青年ガンマンの人間的成長を描くという西部劇。その彼をジュリアーノ・ジェンマが演じていますが、序盤~中盤の彼の甘さ・若さというのがイマイチ心地良く観てゆけなかったというか、率直にちょっと情けなさ過ぎ or 色々と甘すぎじゃない?という感じというか。他方、リー・ヴァン・クリーフも見た目とかは今作でも最高にシブいのですが、ジェンマのヌルさに引っ張られてキャラ造形にはややキレが無い、という様にも思われます(あくまでレオーネ作品と比べたら、ですが)。 中でも、序盤はジェンマにとっての恩人であるクリーフが、後半では極悪人になる、という部分の盛上げ・葛藤が弱い。それは、クリーフが蹂躙する街の人々というのが、序盤でジェンマを苛め抜いていたしょーもない輩共だ、というのが痛恨の要因だとも思われます。老保安官とジェンマの絆とかは序盤でもっと強調するべきだと思いますし、クリーフにも後半、もっと単純に悪辣なコトをさせちゃった方が良かった様にも思われます。 しかし、肝心のジェンマの成長ぶりについては、中盤でいっとき思い上がる様子なんかにも人間らしさを感じますし、終盤は、序盤あんなに観てられなかった彼がこんなにカッコ好くなるか、というぐらいクリーフにも負けじと立派なガンマンに大変貌してくれます。ガンマン十ヶ条というのも中々良かったですね(ラストでも上手く使っていると思いました)。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-08-09 21:44:06) 7.《ネタバレ》 ウエスタンの皮を被りつつ、やっていることは、いじめられっ子の成長・復讐譚を含む青春ものであったりとか、利権をめぐるヤクザものであったりとか。銃と馬と酒場以外にもいろんな要素が親切に盛り込まれていたので、面白く見ることができました。10箇条なるものをそのまんま堂々と作中で言い切ってしまえる(しかも後でリピートしている)神経の太さも楽しい。元保安官の爺さんの存在と行動も、作品に奥行きを与えています。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-05-05 00:06:27) 6.《ネタバレ》 ウエスタンらしいかっこよすぎなオープニングで始まり前半はシバかれすぎてボコボコのジュリアーノ・ジェンマと威風堂々として立ち向かうとこ敵なしな雰囲気のリー・ヴァン・クリーフの対比が面白い。糞尿掃除しかさせてもらえないの町の最底辺の若者がガンマンに成長すんのが随分早い感じは否めないが師匠からの教えを後半きちっと回収できている脚本は見事。女子が出てきても恋愛に発展するわけでもなく、誰からも死んでほしいと思われてるのに強さで権力を誇示するヴァン・クリーフの存在感もすごい。ご都合主義なのは共通してるがジョン・ウェインのように主人公の威圧感と豪快さでやっつけるのもいいけどこういう渋いながらもワイルドにやってくウエスタンもいいもんだ。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-12 20:56:12) 5.《ネタバレ》 あいかわらずリー・ヴァン・クリーフが渋くてかっこいい。本作では、いずれ若者に追い抜かれるであろう中年男のわびしさや、そんな若者を利用する狡猾さもうまく出していました。対する ジュリアーノ・ジェンマは、本当はガンマンに向いていないナイーブな若者役が合っています。最後に銃を捨てるところは、ジェンマだからサマになります。彼の映画は、ああいう甘さがあるところが特徴のようで、製作者も俳優をよく見ているということでしょう。 本作では、必ずしも簡単な善悪の対立構造図になっているわけではありません。正義を行使しようとしているのは、保安官の任に当たった2人くらいでしょう。あとの人物は、だいたい私利私欲で動いています。スコットにしても、マーフを殺された怒りからタルビーと決闘したわけで、街を守ろうとかいう気持ちはあまりなかったでしょう。あと、判事の娘があっさりタルビーについていったりと、現実的な面もしっかり描いています。そのあたりが単に甘いだけではなくてよかったと思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-03 18:17:47) 4.オープニングがカッチョよい。というか、ダサい。というか、ものすごーくアタマ悪い。シビレた。ジュリアーノ・ジェンマ演じる主人公は冴えないお掃除ボーイ、観てるとどうしても、悪魔の毒々モンスターにおけるメルビン君を思い出してしまう。しかしそこに現れた、渋くてダサくてカッチョよいオヤジ、リー・ヴァン・クリーフ! ジェンマにガンマン心得十か条を伝授していくのだが、これがどうも、非常に成り行き任せというか、テキトーにその場の思いつきで言ってるとしか思えない。でもジェンマは(何故か)メキメキ腕を上げていく。すばらしい。映画の内容的には、それなりにアクションを交えて飽きさせないものの、あまりまとまりは感じられない。俄然盛り上がるのはやはりラスト。両雄並び立たず、何はともあれ決闘!であるが、ジェンマが手にする「ドク・ホリデイの銃」などという味のあるギミック、そして添えられた手紙には元師匠の「これを読む頃には自分は死んでいるだろう」などという出来すぎた文句が。う~む。やっぱりラストもシビレてしまったのであった。そして私もガンマン十か条を反芻し、明日からの生活に役立てていこうと決心するのであった・・・。そんなバカな。 【鱗歌】さん 7点(2004-06-26 01:47:24) 3.いわゆるマカロニ・ウェスタンというのを観たのはこれが最初なのですが、胡散臭い中にも独特のバイタリティ・猥雑さに溢れていて良いですねー。不遇の立場にある主人公が師匠を得て、そこから這い上がってくる、というストーリーはジャッキー・チェンの初期のカンフー映画のようで魅力的でした。それに、なんつってもタルビー役のリー・ヴァン・クリーフが渋くてカッチョ良くて、大人っぺー雰囲気でした。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-04-07 18:06:19) 2.マカロニウエスタンの代表的存在ジュリアーノ・レンマ。好きだったなー。 【yukaori】さん 7点(2003-12-08 05:42:46) 1.マカロニのよさは、つくづく「語り口」の痛快さだと思う。講談ですよね。この作品なんかその典型。何度観ても面白いなあ。ストーリー・テラーの何たるかをしるには最高の作品。 【ちょうじ】さん 7点(2002-05-03 16:33:49)
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