みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
8.《ネタバレ》 まさか「暴力監督」サム・ペキンパーにこんなトボケた一作があるとは思いもしませんでした。なにしろペキンパー作ということで中盤くらいまでずっと、いつケーブル・ホーグが血の雨を降らせるのかと待ってましたよ。あれ、でもこのオッサン復讐だなんだと口にしててもさして怨念の熱量は高くなく、標的の一人にはなんかぐだぐだと情にほだされ(というか復讐が面倒になったみたい)、せっかく築いた自分の事業もくれてやる始末。おい。 惚れた女に再会したと思ったらあっけなく天に召されて、その最期すらどこかへらへらとお気楽で。なんとまあ。好きなことやってぽっくり死ぬ、これもペキンパー流の「漢の美学」なのかも。 ホーグの死の元になったのが次の時代の主役であるクルマだ、というのもね。彼らの時代の終焉を告げる象徴にも見えます。道なき荒野を馬と共に往き、自由に生き方を選べた時代はケーブル・ホーグと共に終わりを迎えました。 生も死も自己責任で、その分生命力も強くスケベ心も隠さず、「おっかなくない」本作のペキンパーの男たちはとりわけ魅力的でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-03 23:34:42)(良:1票) 7.ウエスタンの皮を被ったコメディですね。神父の言動がいちいちアホすぎて笑えます。ヒロインも含めて、みんなの行動が脱力系でいい加減なのが面白い。人生の哀愁をそこはかとなく感じさせます。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-17 00:16:07) 6.邦題はいかにも70年代らしいですが、バラードのような雰囲気は伝わってきます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-02 18:25:56) 5.まさに映画まさにバラッド。教養はなくとも人間味に溢れているケーブルホーグのサクセスストーリーはあっけない形で終わりを迎える。愛すべき彼の死と車の登場に見る西部時代の終わりが重なり感傷的になる。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-28 16:36:40) 4.サム・ペキンパーが作った映画の中でも超異色作、コメディテイストたっぷりで男臭さではなく男らしさ全開でステラ・スティーヴンスの色気さが絶妙にマッチしてていいなぁ。砂漠を愛し、砂漠でこよなく人生を全うし、あっけなく(?)、いやそれが運命だったのか車という次世代機械に轢かれ死ぬ直前のケーブル・ホーグの顔が幸せに溢れてたそれだけで満足。いつもなら男の生きざまをスローモーションで見せるのにそれを滑稽なシーンに転用できたのは見事やね。まさに砂漠の流れ者のバラードでした。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-22 00:33:54) 3.お得意の激情に駆られたスローモーションとは逆の早回しで喜劇を演出してみせる滑稽さ。「ワイルドバンチ」や「ゲッウェイ」などの後に見たものですから最初は雰囲気の違いに少しばかり面食らってしまいましたが、すぐにペキンパーワールドに引き込まれてしまいました。テーブルに釘付けされた食器を一気に水洗いするホーグにドアを一撃で蹴破るヒルディ、町でのけ者の存在である彼らのワイルドな逞しさが良いですし、こういう面々が全く下品に映っていないことに監督の思いを感じます。・・・ですが、一番印象的なのはヒルディが登場する場面であり、文字通りのバストショットの連続切り返しが、まるで豊かな恵みが口を利いているようで男心をくすぐります。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-09 18:42:10) 2.水とロバを奪われ数日間砂漠をさまよう主人公に悲壮感はなく、その過酷な状況を主人公自らの言葉で説明してしまう。しかし自分の見せるべきものを心得たペキンパーゆえにこちらもあまり気にならない。それどころか、バイオレンスの巨匠のこれまでの作品と主人公のキャラが明らかに違うこと(キャラが変われば作風も変わる)をここで察知させる。その後、水を手に入れた主人公と我々の目に飛び込んでくるのは柔らかそうな胸の谷間。ドレスで軽く持ち上げられ、そのカタチと柔らかさを最善の形で見せた胸のアップ。もっと見ていたいという気持ちを汲み取ってか何度も何度も繰り返し映し出される胸のアップ。やはりペキンパーは男の映画を撮る人だった(笑)。そんな嬉しいシーン(他にもいっぱいある!)をおりまぜながら最後には「男」を見せてくれる。不要な暴力の一切無いペキンパーの傑作。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-24 15:53:42)(良:1票) 1.レビュアー全員満点なので言いづらいけど、私にとってはペキンパー作品らしくない物足りない出来かなぁ...と...。それにしても「ロイ・ビーン」に少し似てますよね。「ロイ~」大好きなんですよ。両者のちがいは....やっぱり...熊です(笑) 【nizam】さん 7点(2004-03-06 16:38:20)
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