みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
13.《ネタバレ》 なんか私も年頃の娘を持つ立場として、父親に非常に同感だなーと思った。妻や妹娘、友人の幸子が父親の頑固を打ち崩しにかかり、父親も最後はまんまと軌道に乗せられてしまった感じで、中盤はピリピリしてるが終盤ほのぼのととした感じである。終わってみると笠智衆の娘は特に何の伏線もなく、何だったんだ?と不思議に思う。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-05-27 20:51:15) 12.「人生は矛盾だらけなんだ!」と開き直る佐分利信。自分は娘を持つ父の気持ちは永遠にわからないだろうが、生涯独身を貫いた小津安二郎だからこそ、矛盾だらけの父親を哀れみ、茶化す事ができるんだろうな。人情味があるというより、ある意味冷徹ですらある。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-10 11:06:31) 11.小津映画初のカラー作品ということで、タイトルテロップも白黒に加えて赤文字が挿入され、冒頭のカットは東京駅の赤煉瓦がまず映し出されます。なんか、巻頭カラーページに載ったマンガみたいに、無邪気にカラーを楽しんでる感じがします(笑)。赤いヤカンやラジオも印象的でした。内容的には、父親のほうに感情移入しちゃいました。「お父さんには言ってもわからないわよ」と蔑ろにされたら、そりゃイラッとしますよ。だから、「お父さん(お母さん)は全然私の気持ち分かってくれないのよ。勝手なのよ」と女性陣が言うたびに「それはお前自身のことだろー!」と突っ込んじゃいました。ただ、そのままの勢いでいつまでも結婚に反対していると、田中絹代母さんからの手痛い反撃が!いかん、やりすぎた!とお父さんも思ったことでしょう。阿修羅のごとく表情を変え、服をパタンと床に落とすお母さんのあの迫力は圧巻。田中絹代の凄みを見て、思わず「ウホッ」となってしまいました。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-07-13 02:51:08) 10.モノクロがカラーになろうとも、どこからどこまでも小津映画だ。立体感を意識したカメラワーク、独特の台詞まわし、一目でそれとわかる。テーマもまた娘の結婚問題だし、中村伸郎・北龍二といった同窓会メンバーも小津映画だ。 この当時は親の承諾がないとなかなか結婚できない時代、一家の主をさしおいて縁談が進むと不機嫌になるのは佐分利さんだけではなかろう。 この映画でひとつ気になったのは、佐田啓二扮する谷口が佐分利信の会社に現れたとき、応接室でなく常務の部屋に直接通されたこと。このときは相手がどういう人物かわかっていなかったはずなのに・・・。 ところで笠智衆さんが主役(東京物語)になっても、佐分利信が主役になっても、平山さん。いや主役でなくても多くの小津映画に平山さんがたくさん登場するのはどうしてだろう。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-07-09 22:44:24) 9.《ネタバレ》 男とは父とはこういうものではないかと思います。広島へ向かう電車で父は流れる景色を見るのでしょうか?車窓から見える景色のように遷り変わっていく時代を切り取ると共に、ライフステージのように多くの駅を経過し続いていく線路に人生を重ねてしまいます。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-27 04:11:20) 8.《ネタバレ》 父親が大切に育ててきた娘をやりたくない気持ちは今も昔も同じだろうが、自分が決めた男と結婚させたい父と、父から反対されても好きな人と一緒になりたい娘の対立はこの時代ならでは。その中で二人の間に入ってクッション役を務める母(田中絹代)の優しさがとても印象的。例え防空壕の中であっても家族4人が寄り添って過ごせた時代を懐かしむ…。娘が嫁に行って寂しいのは親なら同じという事だろうか? なんだかんだで幸せを描いた映画であり、微笑ましい演出も多い。ただ、佐分利信は昭和の頑固オヤジを通り越して、大物政治家や財界人などの権力者に見えてくるからちょっと困る。小津映画ってことで言うと、山村聰あたりならどうなっただろうと想像してみたり…。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-02 17:16:08) 7.《ネタバレ》 小津映画を二日で続けて三本観たのもあって、登場人物が混乱してしまった。 主人公である父親の飲み仲間がいつもあの二人なのは勘弁して欲しい(笑) 今回の父親はいつもの笠智衆と違ってなかなか同調しにくかったが、それでも 昭和の父親の不器用さとわかりづらい愛情の深さに自分の父を投影した。 (まぁウチの父親は「お前まさかあの男と(婚前交渉を…)」なんて野暮なことはいわなかったが) 『忙しいんと違いますか?』と言いつつ長話をする女将と『アンタの話長くなると思ったから、先にトイレに行って来たのよ』と話す主人公の妻。 そして玄関横で逆さまになった箒を女将自らが元に戻すシーンはほのぼのと笑えた。 全体を通してブレない母親の強さみたいなものが強く強く印象に残った。 「バカヤロゥ」「ハイボール。いつもの、普通の、国産の、安いの」お調子者で憎めない平社員近ちゃんいい味出してんなぁと思って調べてみたら、この映画の翌年に自動車事故でご逝去されていた。32歳。佐田啓二といい早すぎる死が惜しまれる。 【りんす】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-21 12:47:18) 6.《ネタバレ》 小津映画によくあるお話だが、カラーであることを存分に活かした撮影と、小津らしい演出が光っている。普通なら披露宴のシーンで泣かそうとするものだが、小津はバッサリ飛ばしている。後の会話から連想させる辺りがニクい。頑固親父が妻との電話で内心を見透かされ、わかっていると何度も言われるシーンが非常に面白い。いつもの「結婚」がテーマだが、一味違って良かった。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-03 23:34:43) 5.《ネタバレ》 “メタボ”佐分利信。 星野仙一バリ、田中角栄バリのカミナリ親父ぶりを十二分に発揮。 最初は悪役に回り、最後は従順な一面を見せて、父親としての理解を示す。 まあ、小津作品を見慣れた人ならすぐに予想できる内容です。 しかしながら、内容が読めるとか読めないとか、そんなことは小津作品を観るに当たっては、さして重要なことではありません。 小津ならではの様式美に支えられた画面の中で、ゆっくりと進行する人情劇に気持ち良く身を委ねれば良いのです。 それにしても、会話のシーンがとても個性的というか、ぎこちないというか。 もちろん、小津監督は狙って演出しているのですが、これは何度観ても、なかなか慣れることができません。 というか、いつから小津監督の撮る作品は、こんな感じになったのでしょうか。 完成された小津様式といったところなんでしょうが、画面がセリフごとに忙しなく入れ替わる、あの撮り方は一体、どんな意図があるんでしょうか。 まあ、それはそれとして、小津監督の後期カラー作品は、色鮮やかでとにかく綺麗です。 あんなカラー映像を撮れる監督は、世界広しと言えど、小津監督しかいないでしょう。 本作は、遺作である『秋刀魚の味』と似たテイストの作品ですが、個人的には、テンポ良く、小気味良く進んでいく『秋刀魚の味』の方が好きですね。 本作はさすがにゆったり過ぎたような気もします。 でも久我美子を、あんなチョイ役に使うだなんて、なんて贅沢な作品なんでしょう・・・ 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-11 22:19:54) 4.《ネタバレ》 小津映画はこれで3作目だったのですが、やはり退屈感は否めませんでした。この作品では”頑固親父”という散々見てきたテーマだったのでコレといって感動することもなかったです。ただ、相変わらずの静止画や音楽の美しさには感服でした。映画というより、絵画や写真を見ているような気持ちになりました。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-02 23:26:47) 3.やっぱりカラーはいい。 【Sleepingビリ-】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-20 20:48:48) 2.山本富士子さんらのテンポの速い関西弁が印象的です。 【its】さん 7点(2004-01-07 00:44:36) 1.適齢期の娘がいる父親(佐分利信)はよその娘には物分りがいいが、突然娘(有馬稲子)を欲しいと婚約者(佐田啓二)が現れると怒りと戸惑いで断固反対する。結婚して欲しいと思っていたのに、いざ現実に相手が現れると寂しくもあり戸惑ってしまうという父親心理をユーモア交えて描く。娘の友人で京都の旅館の親子(浪速千栄子・山本富士子)がチャキチャキしていて面白い。この二人が頑固な父親に対して軽やかで楽しい。母親の田中絹代は控えめでありながらしっかり者という、日本の母親の理想のようなキャラクター。他にも豪華メンバーが楽しめる。 【キリコ】さん 7点(2003-12-12 13:00:08)
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