みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
12.《ネタバレ》 四姉妹の家は現代とはずいぶんと異なる価値観が残っていて、感情移入も無く何となしに関西弁のお喋りを聞いて見ていただけなのに、終盤の東京へ引っ越すことが決まったあたりから普遍的な兄弟愛に感情移入していき、各々がそれぞれの事情を受け入れて何かが変わっていく様がじんわりと物寂しい気持ちにさせてくれた。 いろいろと不満はあれども、ともに長年暮らした家族には、変わらない時間を求めるものなのだなあと印象付けられ、その日々は大切にしようと改めて思いました。 【さわき】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-11-24 23:04:22) 11.《ネタバレ》 有名な作品なので一度は観ておこうと思ってみたのですが、女性たちの関西弁によるしょうもないおしゃべりで始まる出だしの部分で早くも興ざめぎみに。しかし何とも言えぬ趣のある雰囲気が醸し出されていてついつい引き込まれてしまい最後まで観てしまいました。これはやはり名作と呼べる作品だと思います。 原作は軍部により発表差し止めとなり戦後に発表されたというように、戦前の上流階級のまだ贅沢が多少なりとも残る時代の物語。 当時は格式や身分が重んじられる旧社会制度の因習の中で、息苦しさや窮屈さもあったのでしょうが、昨今のめまぐるしく移り変わるネット社会の中に身を置いていると、優雅で時間がゆったりと流れる当時の生活に、なんとも郷愁と憧憬をおぼえてしまいました。 戦争をはさんで今日までに、時代は大きく変わってしまいましたね。 四姉妹と養子の男性二人を演じる役者さんたちの演技が秀逸で、作品を引き立てていたと思います。市川監督が細部にまでこだわって作り上げた作品であることは納得できます。 特に岸恵子さんは、今までは気がつかなかったのですが、その美しさや存在感を改めて感じました。 古手川佑子さんは入浴シーンを監督の指示で何度も取り直したそうですが、役者さんというのは大変なのですね。 【キムリン】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-11-24 10:53:09) 10.《ネタバレ》 ○最初の会話シーンからぐっと引き込まれた。こんな内輪の話がずっと続くのかと思ったが、様々に展開していき、気がつけばえもやん!?が出てきて話も終わりを迎えた。○4姉妹と2人の男が絶妙な塩梅で絡み合い、配役の妙もあり。○自身も関西人だが、これほどまでに関西弁で埋め尽くされ、かつ違和感のない関西弁の映画もなかなか出会うものではない。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-01-04 22:13:24) 9.四姉妹と婿二人、配役と演技が本当に素晴らしい。全く飽きることなく見続けられたのは、出演者が皆間が持つのと、コロコロと心地よい大阪弁に聞き惚れてしまったからだろう。 【麦酒男爵】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-05-01 07:29:30) 8.《ネタバレ》 冒頭の姉妹の会話のシーンで、短いセリフを役者さんの正面アップで繋いでいくのを見た時に「しまった…」と思いました。こんなセンスのカケラもないカット割りの作品を2時間以上も見るのは正直辛いなあ…、と。 しかし、徐々に作品に入って行くことが出来ました。大きな感動や笑い、大胆な話の展開などは有りませんが、それぞれの立場や生き方は違うが強い絆で結ばれた姉妹にはとても好感が持てました。 長女は本家ということも有り蒔岡という「家柄」を守り、次女は姉妹という「家族」に配慮して、三女は自分という「個人」を曲げずに、四女はそれらに囚われずに自由に生きていきます。 日本の戸主・家制度の中の家族の有り方が時代とともに変わっていくのを、象徴的に表わしているようにも見えます。 長女と次女の、それぞれの立場を背景に互いの意見を主張しながらも、信頼と愛情に溢れている関係性は見ていて心地良かったです。岸恵子さんと佐久間良子さんの演技力に依る所も大きかったと思います。 特に三女の身の振り方が定まった時の「あの人粘らはったなぁ。」「粘らはっただけの事あったなぁ。」という2人の会話のシーンは、妻であり姉である女性の懐の深さを見事に表現していると感じました。 石坂浩二さんの良い意味で毒にも薬にもならないキャラクターと演技は、重要だけれども目立つ必要のない役どころには、見事にハマります。 メインの役者さんはみんな上手で安心して見させて貰いましたが、侍女のお春がそれだけにもったいなかったです。 江本孟紀さんが出てきた時には、作品をぶち壊されるのではないかと思いヒヤヒヤさせられました。 最後まで何も喋らずにいてくれたことでホッとしましたが、結局、本編と関係のない所でスリルを味わうことになってしまったので損をした気分です。 春の桜や秋の紅葉を背景に、和服を着た女優さんがロケーションに溶け込むかのようなシーンは綺麗でしたが、何度か出てくる夕景のシーンはどれも美しくなく、確実に数カ所は作品の足を引っ張っていたと思います。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-14 18:43:43) 7.日本の情緒ある四季が美しい。もちろん四人姉妹も美しいが・・・。私の家内は見事な着物に見入っていた。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-14 22:40:54) 6.《ネタバレ》 とにかく綺麗な映画でした。 風景も、そして四姉妹も。 特に吉永小百合。この映画撮影時38歳、38歳にして少女の面影を漂わせるって(絶句) サユリストと呼ばれる人びとの気持ちが理解できたような気がします。 話としては次女の夫が、三女(吉永)に寄せる微妙な感情が面白かったです。 (調べてみたら、あれのモデルが原作者なんですね) ただ、江本が(笑)、これだけ格調高い映画に、何故に江本?どうして江本? 彼の分で-1点 平成23年6月8日再見 じっくり人間関係、筋が分かった上で鑑賞すると、江本など気にならないぐらい素晴らしい映画だったのでプラス一点。 特に自分にとって映画にとって大事だと普段から感じてる二つの要素の重要性に確信を持てた映画だった。 まず、一つは映画におけるキャスト、いやはっきり言うならキャストのルックスの重要性。映画というものは、簡単に言えば人間の視覚に訴える存在なんだから、原作者、製作者の与えようと考えるイメージとかけ離れたルックスのキャストがされたら、その時点で失敗作。見てる側の脳内補完に頼るとかは、製作者の甘え。もしも脚本のみで全てが決まるなら、そもそも映画、ドラマ、演劇などの表現方法は不要。各人がそれぞれ、原作を読み、そのイメージを脳内で楽しめばいいだけで。 そういった意味でこの映画のキャスティングは申し分なかった思う。平凡なルックスの女優が演じる雪子とか、どれほど白けた作品になったことか? もう一つは、映画の舞台になっている時代を再現しようとする努力、真面目さ。 過去の日本を描こうとする以上、その時代の価値観、風俗、物言い等を出来るだけ再現しようとする努力をするのは、リアリティがある映画を作ろうとするにおいて、十分条件ではなくて、必要条件だと思う。 最近、あまりにも現代人風の帝国海軍軍人とか、これはドラマだが平気でその時代の最高権力者に暴力を働いてとがめられない安土時代の女性とか、あまりにも時代を再現しようとする気持ちに乏しい作品ばかり見ることが多かったので、この作品でそういうものの重要性を改めて感じた。 点数のみ8→7に変更 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-11-06 17:09:49)(良:1票) 5.《ネタバレ》 美しいものが滅びてゆくのは、悲しい。こう文字にすると、至極当たり前のことだが、そういった普通の事をことさら普通に、穏やかに、淡々と綴っていったのが、この映画なのだと思う。その穏やかな滅び方が、これを観た若い頃にはよく分からず、退屈でもあった。 しかし最近(自分自身美しくはないが)、「終わりの時」がどんどん近付いているのを感じる身としては、それを考えると悲しく切なくもあるが、滅びつつある自覚が希薄そうな彼女らよりは、幸せなのかもしれない。 そしてやはり、日々していることは「いろいろあったけど、何も変わらへん」とも言える。 こうやって、何とはない普通の事をしつつも、終わりを迎えるのだなあ、などと思う。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-02 02:00:16) 4.《ネタバレ》 桜・もみじの紅葉 着物 古い日本家屋の雰囲気 そして日本の美しい女優たち 市川監督の「美学」が画面のいたるところにほとばしっているかのよう 伊丹さんも石坂さんもえぇ演技をしてはりましたなぁ でも江本はんは何故?(苦笑)背も高すぎで、身長差がありすぎやし、正直あんまり関係あらへんような? 吉永小百合の若さもいいけど岸恵子が美しい しかし、内容的にはそれほどないので、刺激の強いものを好む方には ちょっと物足りないかもしれませんね ということで人生粘ったもんが勝ちでっせ(なんのこっちゃ) いいお言葉を頂きました、ありがとうゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-08-02 10:38:41) 3.《ネタバレ》 美しいな~ 日本だな~。桜、紅葉、着物、そして日本を代表する女優陣と。演技はともかく、吉永小百合の若さには驚くばかり。伊丹十三、石坂浩二など男性陣も好演(江本孟紀だけはちょっと意味が分からないけど…)。決定的な亀裂が生じるやもしれない緊迫感と、ちょっとしたユーモア。そして最後は姉妹愛にほろりとさせられる。年齢を重ねても別れは寂しい。あぁ、花見に行きたい。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-22 23:09:21) 2.《ネタバレ》 美しい。この映画を一言で表すなら「美しい」これに尽きる。市川崑監督の描き出す世界は本当に美しい。四人の姉妹、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川佑子のそれぞれの画き方から何から何まで本当に美しく撮られている。そんな四人の姉妹のそれぞれの物語り、心の中の苦しみや悩みを美しい映像美に合わせるようして撮られている。本当に見ていてどの場面も日本ならではの美しさを感じる。四人の姉妹の話をすると、やはり岸恵子が抜群に上手い。「うち、京都より東へ出たことあらへん」てあの言葉の響きが忘れられなくなりそうです。一番上の姉としての苦しみ、母親変わりに妹達の面倒を見なくてはならない苦しみを素晴らしい演技力で見せてくれている。また一つ下の妹、佐久間良子もこれまた上手い。その一方で三女を演じている吉永小百合が私はどうにも苦手だ!この役、吉永小百合よりももっと違う人がいないのかな?若尾文子がもっと若ければ、山本富士子でも良い。いや、むしろ若尾文子よりも山本富士子が一番合ってる気がする。二人共もう少し若ければなあ!一番下の妹、古手川佑子に関しては役柄が役柄だけにまあ、こんなものでしょう!阿部豊監督の撮った「細雪」の中の高峰秀子と比較してしまえば、分が悪いとは思うものの、思ったほど悪くはないし、まずまずの演技をしていると思う。作品としての完成度、美しさでは明らかにこの市川崑監督の「細雪」の方が上だと思うものの、同じ点数にしてしまうのは、やはり三女、吉永小百合の存在とどう見ても他の三人は関西人に見えるのに吉永小百合だけは関西人には見えないのが痛い。痛すぎる。私の大の苦手、吉永小百合の存在、演技力にしても上手いとは思えず、よって完成度は高い作品とは思うもののこれ以上の点数は付けられない。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-12 09:16:53) 1.配役が絶妙だと思います。特に吉永小百合さんは普段の「ただきれいで真面目な女性」というイメージから離れた、何を考えているのか分からない不思議さというのが表現されていて新鮮でした。 女性の気持ちなんて男性には一生理解出来ないんでしょうが、それを垣間見られた気はしました。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-03-22 07:08:36)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS