みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 阪本順治監督はうまいなぁとつくづく思う。第2次世界大戦後の日本にいた米軍、そして朝鮮戦争に再び米軍が行くその間の日本人とアメリカ人の友情をジャズを通して描いてる。そしてバンドのメンバーを通して、戦後の日本の痛ましい状況の中、懸命に生きる人たちもまた描いてる。この監督は、社会の中の人間を描く方に重点を置き、そこに映画的面白さのサスペンスやユニークな素材を盛り込んでくる。だから娯楽映画的なものを求める人にはちょっと物足りないかもしれないが、僕はこの監督のこのバランスが、とても知的に感じられて、毎回感心してしまう。頭のいい監督です。疲れてる人が味の濃い料理を求めるように、日常で疲れてる人には味付け足りないかもしれない。でも僕はこの監督のさじ加減にいつもうならされてしまう。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2017-09-24 11:11:30) 2.私はこの映画は最近の邦画にしてはよく出来たと思いますよ。 まず、暗い内容でもあるのに暗くはない、軽くもない。 見やすいのです。客観的に描かれていてドライなんですが、 邦画の戦争モノ(時代が敗戦後)としては暗くない。 難を言えばバンドのメンバーがみんなお坊ちゃんみたいで、 伝わってこないというのはありますが・・ この題材で別にリアリティもいらないし、 とにかく暗い邦画は(人間ドラマは別にして) 好きじゃあないんで・・ 心配しましたから。 うわ、また不幸なコドモが出てきた。と見ながらでも暗くない。 やはり製作側が戦争を知らない世代ということもあるか。 洋画を見ているような錯覚さえ途中からしました。 淡々と自分らのアイデンテイを見つけようとしている彼らは、 アメリカ兵らとは全く違うのです。 戦争に負けた方は平和を手にし、勝った方は命をひきかえに。 実際私は見ていて、ああ負けた何もないところから、 この時代の人らは這い上がってきたんだ。 でも這い上がろうとする敗者の意地がある夢があると感じた。 でも負けてくれてよかったとも思う。 自分がその時代の人じゃないから言えるのだけど、 アメリカ兵を置き換えると勝って命と引き換えはごめんだ。 そんな思いで見ているとふとある洋画を思い出した。 「太陽の帝国」スピルバーグの映画。舞台は1941年。 この映画と同じで主人公は客観的に見るしかない、 イギリス人のコドモ。さすがにこちらがうまく演出しているが、 言ってることや立場は似通ってはいる。 【アルメイダ】さん 7点(2005-02-19 06:44:17) 1.今や戦後直後の風景を再現するのは、なまじか時代劇を撮るよりも困難かと思う、この作品はその意味では大変な労作である。阪本監督のガッチリした演出も相変わらず鮮やか。ただ、残念だったのは主人公の萩原聖人はじめ、主要人物がいずれも小奇麗というか清潔すぎて、男のグループ特有の、汗くささ、熱気みたいなものが今ひとつ感じられなかった事。恋愛とかを無駄に絡ませなかったのは正解だが、もう少しキャラクターの裏の部分を描いて欲しかった。オダギリ・ジョーはもうけ役で好演! 【放浪紳士チャーリー】さん 7点(2004-02-07 10:31:44)(良:1票)
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