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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.《ネタバレ》 余命僅かの犯罪者アンディ・ラウと、敏腕刑事(交渉人)ラウ・チンワンとの頭脳バトル+友情物語。 『アンディ・ラウは何故ラウ・チンワンを選んだのか?』といった詳細には一切手をつけず、ストーリー展開のみで見る人をぐいぐい巻き込んじゃうなかなかの娯楽作です。 アンディ・ラウの裏をかきつづけるアイデア満載のストーリーは大変よく出来ていて見ごたえがあります。また、末期癌のためやたら吐血しまくる割には、それほど悲壮感を感じさせない割り切った演出もグッド。逆に、余命いくばくもないからこそ、開き直った人間の潔さや尊厳といったものが感じられます。ラストにいたっては、自分の病気すらも相手を騙しちゃう小道具にするわけですから、もはや爽快ですらあります。 バスの女性とのエピソードまでしっかりと収拾をつけるあたりも、絶妙な余韻が残って良い感じです。『このプレゼントをもらった日が、彼に会った最後です。』の台詞からもわかるように、おそらくこの世にはもういないのでしょうが、彼が死ぬシーンを映像化せず、安易なお涙頂戴でしめくくらない作成者側の姿勢には、感動すら覚えます。 なかなかの掘り出し物でした。 これでもうちょっとだけ映像がきれいだったら良かったんですけどね。それは、まあ仕方ないか。 【たきたて】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-05-25 03:56:16) 3.何とも言えない後味を残す香港映画だった。 突っ込みどころは多く、ところどころチープに感じる描写も目につく。でも、エンドロールが過ぎ去って「終劇」の大文字が掲げられた頃には、不思議な印象深さと愛着を伴っていることに気付いた。 冒頭、アンディ・ラウ演じる余命宣告された謎の男が、物憂げに何やら企てている。 まず、その余命宣告のシーンがあまりにあっさりしていてただの“診察”にしか見えないことが、何ともチープで掴みきれない。 男が一体何者なのかも判別つかぬまま、ストーリーは突き進み、敏腕刑事との「ゲーム開始」となる。 もう一人の主人公と言えるこの刑事のキャラクターがこれまた掴みきれない。顔つきからして、シリアスなのかコメディアンなのか特定できない。 どうやら元特殊部隊出身で、今は「交渉人」を担当しているらしい。どんなキャリアだよ!と思ってしまう。 一つ言えることは、この主人公二人のキャラクターは掴みきれないままなのだけれど、いつの間にか両者とも好きになってしまうということだ。 とにかく気がつけば、彼らの言動に目が離せなくなっていた。 そうしてストーリーは、二人の男の知能戦&心理戦がいつの間にか繰り広げられ、いつしか互いの立場を超えた男同士の「友情」が、強引だけれど妙に叙情的な雰囲気の中で描き出される。 こう書くといかにも陳腐な話のように聞こえ、実際そうであることを否定はできない。 しかし、「面白くない」とはどうしても言い切れず、むしろ、もしかしてめちゃくちゃ良い映画なんじゃないかと思えてくる。 もしも、場末のミニシアターなんかで観ていたならば、もっと印象強い映画体験に成っていたかもしれないとも思う。 ジョニー・トーの映画はまだ二作品しか観ていないが、どうやら一筋縄ではいかない映画監督であることは間違いないらしい。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-03 01:37:49)(良:1票) 2.爽快。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-09-05 22:41:05) 1.「男たちの挽歌」以上、「インファナル・アフェア」以下に位置していると思う。 どちらか一方でも満足された方は必見の娯楽作品。 いかにも「香港!」という感じのコミカルな要素もあるが、小道具や伏線がかっこよく、スピード感あふれる展開に観る者を退屈させない。 アンディ・ラウが香港の映画祭の金賞を取っただけあって、やはり見どころは彼の存在と言っていい。 それから90分でまとめた監督の実力を付け加えたい。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-02-09 15:08:59)
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