みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
38.《ネタバレ》 金管楽器を演奏する者としていつかちゃんと観ておかなければ、と思いつつやっと(!)観ました。 まず感心したのは本当に吹いてるように見えること。音を当てている奏者が上手すぎる、というかいかにも別録りの「完成品感」があるのが難ではあるが、吹く演技はできている。(運指については自分が知らない調性管や替え指を使っていると思えばよろしい) 『トレインスポッティング』と同じ年のこの映画でのユアン・マクレガーはまだ明らかに演技が下手。なのにスターの輝きがある。なのにまったく普通の若者感。相方(?)のタラ・フィッツジェラルドが妙に上手い演技なので若干のちぐはぐ感はある。 この映画は音楽と社会問題をブラック・コメディの雰囲気に包んでスポーツ映画的サクセス・ストーリーに仕立ててあるので、観終わって何を語ればいいのかいまいち分からないところがある。社会の変化に対する政治の役割を考えさせられたりもするが・・・ 音楽映画としての見た場合の最大の問題は、クライマックスであるロッシーニを練習する場面がまっったく出てこないところ。個人練習とか単なる音出しとかも(映像では)ない。とにかく「練習」という、アマチュアバンドに必須な要素が足りない。その他の演奏も音を外すところ以外はすべて完成品の別撮りなので、なんなの、この人たち全員天才集団なの?という感じになる。それが「大会で優勝して大逆転」というスポーツ映画的カタルシスをもの足りないものにしてしまっている気がする。 全体としてみれば、重さも軽さも派手さも地味さも丁寧さも適当さも全てにバランスが取れた良い映画で、ヒットするのはわかる。ただ自分のように表現の意味や置きどころを探してしまう人間にはどうも咀嚼しきれないところがある。ただ、良い映画だ。音楽というか演奏が良いしね。そして金管楽器やブラスバンドの魅力を世界に知らしめた功績は計り知れない。 【tubird】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-04-12 21:17:08) 37.「天使にラブソングを2」の大人版ですね。「天使にラブソングを2」より比重的に人間ドラマ>音楽、といった印象です。 炭鉱閉鎖を軸に据えながらも、オヤジ達の哀愁・今にも無くなりそうな夢への情熱・現実との葛藤という三位一体を静かにしっとりと、しかし熱く描いた良作かと思います。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-08-01 05:06:40) 36.《ネタバレ》 炭鉱閉鎖と曇天と先行きの見えない状況と。 閉塞感のある中に響きわたる音楽がいい。 こういう音楽映画は大体BGMから良いので耳に心地よい。 そしておじさんが頑張る映画も好きだ。 みんなで一つのものをつくり上げる映画も。 苦しい状況が切なくて、音楽ひとつで何も変わらないという意見もわかる。 だけど何かが少しでも変わる、と信じたい、希望を描いた作品。 【えこー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2015-03-01 17:51:28) 35.《ネタバレ》 産業の転換期における負の部分をストレートに描いており、いかにもイギリス映画らしい雰囲気ですね。実直ながら堅実なキャスティングは英国の国民性が表れてるかも、とか思ったりして。まぁしかしユアン・マクレガー若いな~。思っていたものよりシリアスで重い内容だったかな?ひねりは少ないが直球勝負な良い映画だとオモイマスハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-03 15:30:09) 34.この手の作品は邦画なら主人公を女子高生にするんでしょうけど、冒頭から汚らしいおっさんのシャワーシーンとか見せられて停止ボタンを押しそうになった。 直ぐに綺麗な女優さんが登場したので停止ボタンは回避されたけど、基本はおっさん中心の物語でしたね。 もうちょっとコメディ色の強い作品を想像してたけど、意外とシリアスな暗い話だったので驚いた。 ジョン・レノンを殺してサッチャーを生かした神への冒涜とか、閉鎖ありきの組合交渉とか、風刺の効いた作風は好みでしたけどね。 炭鉱の閉鎖は当時としては深刻な社会問題だったんでしょうけど、その後のイギリス経済の復活を知ってるだけに複雑な後味の作品となっている。 時代の転換期における炭鉱閉鎖は仕方のないことで、サッチャーを生かした神の判断は正しかったということを予言した作品なのかも知れないと思ったら、なんだか+1点したくなった。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-01-14 16:22:40) 33.炭鉱閉鎖問題が背景にある、実話に着想を得て作られたそうですが、サッチャリズムで英国病を克服していく過程での副作用が身近に感じられる映画でした。変な自尊心にとらわれず分相応に過ごしていれば餓死することなど殆ど考えられない今の世の中で、改めて個人の価値観を考えてみたくなる映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-12 18:35:32) 32.《ネタバレ》 閉鎖されようとするイギリスの小さな炭鉱町に所属する楽団が見事全国制覇してハッピーエンド、ひねりのないわかりやすい優等生的作品。クラシック名曲の競演、美しい音色の“必殺仕事人”英国版。 【獅子-平常心】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-26 20:47:12) 31.イギリス映画の底力を感じました。 【hayakawadotcom】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2013-02-02 21:51:27) 30.《ネタバレ》 音楽がメインの映画の割りに、演奏がどうとか練習がどうとかそういう要素はまったく入っておらず、そういう楽しみ方はほぼ期待できない。バンドのメンバーは金がなく、グロリアが経営者側の人間だと知ったショックで決勝への遠征をあきらめてしまうが、結局グロリアからのカンパで遠征を決行する。ここでもう少し自主的にやる気を取り戻して欲しかった。金が工面できただけでやる気を取り戻してしまうのかと。とはいえ、実話に基づくストーリーはほのぼのとして楽しめたし、夫を監視するためにバンドに随行することになったオバ様方のハマりようとか、演奏中にいつもバラけるトロンボーンとか笑える映画だった。好み40/50、演出10/15、脚本8/15、演技7/10、技術7/10、合計7 【chachabone】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-19 23:53:17) 29.惜しい、何が惜しいかと言うと上質な映画ではあるけどラストのピート・ポスルスウェイトの演説で糾弾、告発映画そのものになってしまったから。ラストだけじゃなく本作はイギリスのこのジャンルの作品独特のシニカルなユーモアが少ない、ここが個人的に不満です。 イギリスのいつも曇った天気と炭鉱の街とその人々の心情がシンクロしている雰囲気は大変良いです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-16 22:51:10) 28.炭鉱町のブラスバンドが主人公の音楽映画、という程度の予備知識で見たのですが、バンドの活動の描写は限られ、時代の流れと共に切り捨てられていく産業とそれを糧に生きてきた労働者階級の人々の厳しい現実と誇りを、当時の政策に対する批判を込めて描いた実にイギリス映画らしい人間ドラマでした。 特に病室のダニーに向けてメンバーがヘルメットにヘッドライト、バンドの正装に身を包んで”danny boy”を演奏する姿からは炭坑の労働者としての、バンドのメンバーとしての彼らの誇りが伝わってきます。 大会で優勝したが炭坑が閉鎖された彼らの前途は多難としか言いようが無い。恐らくダニーの命はもう長くはないのだろう。絶望し自殺未遂をおかすピエロ姿のダニーの息子のサッチャーに向けた痛烈な台詞もあった。もう十分本作のメッセージは伝わっているのですが、最後のダニーの演説はどうしても言葉で表現したかったのでしょう。 最後の最後で”威風堂々”を持って来た選曲も見事で、ラストの様々な思いが入り混じったように見えるダニーの表情は忘れられません 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-01 00:42:50) 27.《ネタバレ》 ブラスバンドの響きに乗って光の列が歩いてくるが、それは真鍮の輝きではなく、炭鉱夫のライト、という冒頭にこの映画のすべてが集約されている。灰色の世界と金ぴかでりりしい制服との対比。タイトルのpとfが赤になっているのも洒落てる。生きるということは惨めなことが多いが、でも音楽は誇りとなり得るし、そういう人生を鼓舞してくれる、って。芸術絶対派のダニーも肺を冒されていて、生きることに身を削られているわけだ。ちょっと後半荒っぽいのが残念だが、「威風堂々」でのダニーの顔は実に見事で、ここに誇りのテーマが凝縮していた。労働者の生活をドキュメント的に描くのはもうイギリス映画のオハコで、一見強硬派でありつつ借金に追われ、スト破りの側に投票するダニーのせがれなんかいい。泣かせどころは、やっぱり病院の見舞いに庭でダニーボーイをやるところ、ヘルメットライトが生きている。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-09 12:13:58) 26.優雅で力強いブラスの音色に反して、内容的にはかなり陰鬱で気が滅入る話なのだが、音楽演奏の場面は極力ポイントのみに絞り、あとはひたすらメンバーの生活面を追い続けた描写に、制作者の強い表現意思を感じる。窮地に追い込まれても、みんなどことなく飄々として冷静でいるのが印象的。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-03 02:43:08) 25.《ネタバレ》 非常にほろ苦い味わいの作品でしたね。 合理化を机上で決めることはとても簡単なんですッどね・・・・・。実際は、いきなり生活の糧を奪ってしまうわけですし、炭鉱の仕事しかしていない人間に、すぐ他の仕事を見つけろというのも酷な話です。(まあ、退職金は支払ってはいますけど。) まあ、財政的な問題や時代の流れもあったりするので、経営側が一方的に悪いとは思いませんが・・・・。 【TM】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-06-06 18:35:22) 24.社会派ドラマの好きな人にはお勧め出来ます。映画の時代背景を良く知っていないと、一方的な感情移入をしてしまう要素がてんこ盛りで、その点は少々どうかとは思いましたが、労働者側のメッセージは大いに伝わるのではないかと。生きる希望を持つには、強さが必要で、その強さをどうにかして身につけられれば「幸せ」を手に入れられるのだなぁ、と思いました。 【ロウル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-23 11:58:22) 23.《ネタバレ》 サッチャー政権時代の「構造改革」で英国労働者階級が被った受難と、それでも失わない誇りを描いたヒューマン・ドラマ。全編、ひたすら淡々と進むのが良い。一応はブラスバンド大会での優勝やリーダーの病気等、それなりにドラマチックなエピソードが展開していきますが、決してスポ根映画的に感動を煽ったり、お涙頂戴に流れたりしない。現実に奇跡は起こらない。バンドが結束しようと大会で優勝しようと、彼らは失業し、先の見通しも全く立たず、多分リーダーの病気も治らない。しかし誇りを胸に、今でも彼らは威風堂々と暮らしていることでしょう、7点献上。 【sayzin】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-21 00:01:36)(良:1票) 22.『シーズンチケット』のほうが好みですが、こちらもわるくありません。 ぼろは着てても心は錦。そんな心情が、こちらの心にもぐぐっと迫ってきます。 【おばちゃん】さん 7点(2004-07-12 00:56:45) 21.《ネタバレ》 ビリヤードの勝負に負けて、楽器を差し押さえられたユアンの口笛が一番印象に残っている。指揮者のおじさん(『ユージュアル・サスペクツ』のKOBAYASHI)が入院している病院の横で、みんなで励ましの音楽を演奏しているとき、一人だけ口笛。んでもってKOBAYASHI(←違うっつーの!)に、「音が弱い」とか言われてやんの(笑)。そうそう、ユアン目当てで観た映画だったんだけれど、しょっぱなにKOBAYASHIが自転車に乗っているとき、手信号をしたところからもう大笑い。やられてしまった。なんでイギリス人おじさんって、自転車曲がるときに手信号をするのでしょう? 【元みかん】さん 7点(2004-06-12 19:30:05) 20.みんな貧乏なくせに楽団存続の為にカンパを出すと言うところが泣かせますね。炭鉱ものってなんでこんなにいい作品が多いのだろうか。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-10 23:27:09) 19.地味な展開が好きです。イギリス映画ってこういうの作らせたらうまいですねぇ。意外と何回も観ちゃいます。 【ぷー太。】さん 7点(2004-03-21 20:48:31)
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