みんなのシネマレビュー

運が良けりゃ

1966年【日】 上映時間:91分
コメディ時代劇
[ウンガヨケリャ]
新規登録(2005-08-17)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-11-07)【イニシャルK】さん
公開開始日(1966-03-19)


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監督山田洋次
キャストハナ肇(男優)熊五郎
犬塚弘(男優)
倍賞千恵子(女優)せい
桜井センリ(男優)久六
安田伸(男優)赤井御門守
田武謙三(男優)近江屋守兵衛
藤田まこと(男優)ツケ馬の番頭
渥美清(男優)隠坊(焼き場作業員)
田辺靖雄(男優)吾助
江幡高志(男優)彌八
富永美沙子(女優)とめ
砂塚秀夫(男優)七三郎(若旦那)
松本染升(男優)梅喜(盲目の按摩)
穂積隆信(男優)彌五
左卜全(男優)權太
飯田蝶子(女優)取上婆
武智豊子(女優)おかん
花沢徳衛(男優)源兵衛
谷よしの(女優)
阿部寿美子(女優)
原作山内久(原案)
脚本山田洋次
音楽山本直純
撮影高羽哲夫
製作脇田茂〔製作〕
配給松竹
美術佐藤公信
編集浦岡敬一
録音小尾幸魚
その他IMAGICA(現像)
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3.時代劇はチャンバラを楽しんだり戦国武将の生き方を味わうもよし。そして、この映画のように市井の人々や農民の日常に思いを巡らすもよし。「幕末太陽伝」同様、落語を元ネタに江戸時代の庶民の生活ぶりが皮膚感覚で描かれ、面白い。貧乏長屋を舞台にさまざまな生業の人物が登場して悲喜劇を展開するが、その中で肥汲み屋の吾助は重要な役割を果たす。当時は人糞を農作物の肥料として売買するリサイクルが成立した。汲み取りの時など臭うのが当たり前で、画面全体から臭気が漂うような画作りは見事に当時の生活感を醸し出している。昔、ある俳優が人糞を肥料にして作物を栽培し「うまい(栄養価の高い)ものを食べた人の排泄物は肥料の効きが良い」と語っていたが、劇中でも吾助の「最近は肥えが薄くなった」のセリフがあり、景気低迷による食生活の悪化(=肥効性の低下)をにおわせている。終盤、主人公・熊五郎の妹は輿入れ相手として奉公先の大名ではなく、かねてより惹かれていた肥汲み屋を選ぶという痛快さ。裕福な生活より愛情が大事、と人情味あふれる展開で締めくくる。自分なりの考えをふたつ。「熊さん」「八つぁん」の名前ではモロに落語なので別名がよかった。また、タイトルは「ウンが良けりゃ」の方がよい。 風小僧さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-22 11:21:23)

2.熊さん、八つぁんといえば、落語でおなじみの世界。ドタバタ喜劇の中にもやはり山田洋次監督らしいぬくもりを感じさせる。おっと大発見、ちっちゃな男の子が出てくるが、どこかで見た顔と思えば、ケンちゃん(宮脇康之)ではないか。 ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 7点(2013-01-09 22:06:11)

1.《ネタバレ》 舞台となるのは、江戸時代のとある貧乏長屋。店子は揃いも揃って銭無しです(ばあさん1人を除く)。暮らし向きはお世辞にも良いとは言えません。ただ、みんなイキイキとしています。それは生きる姿勢が前向きだからです。良い意味での開き直り。だから時にはハメを外し過ぎてしまうのです。これもひとつの正しい生き方の見本。“運が良けりゃ明日がくるさ”くらいの心持ちで、気軽に生きるのも悪くないと思いました(もっとも彼らにそれ以外の選択肢があった訳では無く、貧乏自体が良いとは思いませんけども)。ベースが古典落語であるため、どのエピソードも洒落ていて面白く、当時の風俗をみるのも楽しいです。基本はハナ肇の『馬鹿』3部作のノリながら、キャストに倍賞千恵子、渥美清を配するなど、後の『男はつらいよ』への流れも感じられ、興味深い作品でした。それにしても渥美は別格です。終盤ほんのわずかな出番ながら、その存在感は他を圧倒していました。主役級であれば問題ありませんが、端役での出演は作品のバランスを壊しかねません。『男はつらいよ』のキャスティングの所以も、本作から感じ取れます。 目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-05 17:53:44)

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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.00点
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