みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
5.司馬遼太郎の「人斬り以蔵」に基づくとは言っても、あくまで「参考文献」としてクレジットされており、確かに基となっている短編小説に対して、エピソードが大きく膨らまされております。岡田以蔵と田中新兵衛との関係など、なかなか巧みな描かれ方でして、この田中新兵衛を三島由紀夫が演じているというのが、見てて多少疲れるところではあるのですが(改めて、プロの役者って凄いんだなあ、と思っちゃう)、演技のぎこちなさが、ちょっとした不気味さにもつながっていて、同じ「人斬り著名人」でありながら、以蔵を演じる勝新の人間臭さと好対照になっております。さらに、切腹を演じた本人が後に実生活でも切腹しちゃったってのが、何だか因縁めいてもいるのですが。 その人間臭い以蔵も、冒頭の吉田東洋殺害場面では相当に変態的。土砂降りの雨音が執拗に続く中、これまた執拗に人が殺されていく場面が描かれて、それを見ながら以蔵の顔は恍惚としていく。アブナイアブナイ。 という訳で、刀を振り回すシーン、人を斬るシーン、ノリノリでイッちゃってて、迫力あります。一方、粗暴なれどあくまで人間臭い以蔵に対し、幕末という時代の方がさらにイッちゃってて、結局はその運命に振り回される。坂本竜馬が石原裕次郎で、いかにも都会人っぽいのがどうなのよ、という気もする一方で、この狂ったような時代における一服の清涼剤のような存在にもなってたりします。 走る勝新、斬る勝新、彼の躍動感が、作品の魅力です。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-04-17 10:30:13) 4.《ネタバレ》 異色豪華キャストで、脚本に橋本忍。 つまらないわけがない! 以蔵は野性的ながら、一方で繊細な面を持っている憎めないヤツ。 ただ少しだけ頭が足らない。 頭が足らないから、偉い奴らにいいように使われ捨てられてしまう。 これは現代社会のサラリーマンみたいなもんだ。 ブラック企業に勤めているサラリーマンがまるで以蔵のようだ。 そういう意味で、ラスト、飼い主に報復するという顛末は胸のすく思いだが、以蔵自らの命をもって報復するというのは、どうにも切ない。 もっと良い解決方法はなかったんだろうか、と思う。 映画としての完成度も高いし、キャストも良い。 なかなか良い掘り出し物を見つけた気分だ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2013-01-23 12:05:15) 3.《ネタバレ》 おもしろかった。テレビ主導という大衆化と引き締まった一世代前の時代劇がうまく重なった印象。やや時間が長く疲労感あったものの心地良い緊張感だった。三島演ずる田中新兵衛のキャラは泣ける。ただ。裕次郎・勝の演技はブレがなく楽しめるものの首の下の肉が気になってしょうがない。アレが無ければなぁ。 【reitengo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-25 20:46:48) 2.《ネタバレ》 最近の時代劇しか知らない自分にとっては衝撃的な作品でした。内容はともかく主演の方の荒々しくて力強い剣さばきは実に見事でした。圧倒的な迫力を感じます。まさに岡田以蔵といった感じではないでしょうか。それだけで見る価値があると思います。全体的に血なまぐさい感じがしますが幕末の主に京都の話ですしタイトルが「人斬り」ということで当然でしょうね。今ではこういった作品を作るのはおそらく無理しょうね。それだけの俳優もいないでしょうし。突っ込みどころといえば史実と違うところがいくつかあるところ。龍馬が違和感あるところでしょうかね。 【青陽】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-12-27 01:33:20) 1.《ネタバレ》 幕末四大人斬りの一人、岡田以蔵のお話。ストーリーも面白かったけどやっぱりキャストが凄い。以蔵に勝新、武市に仲代、龍馬に裕次郎(!)、他三島由紀夫・倍賞美津子といったこの時期ならではの各社スターが出演。みんなそれぞれ好演だけど裕次郎だけはずっと西郷みたいだったw あとは砂埃を巻き上げながら走る勝新が阪妻みたいで面白かった。 【バカ王子】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-10 23:39:37)
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