みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
36.《ネタバレ》 逃走型エンタメの分野を確立してしまっている。黒澤監督の才をこれまたひしひしと感じる一本。 配役が完成してるもん。命がけで逃げるはお姫様と有能な従者。トラブルを呼び寄せるマヌケな二名はお笑いも担当。それに外部からの協力者。 敵方が攻め寄る演出は音から迫り来るものだったり、突然ひらけた視界に大軍勢だったりとほれぼれするような垢抜けっぷり。和を感じる音楽も良かった。 腹の座った六郎太の戦術には唸らされ、思わぬなりゆきに手に汗握る。映像もほんとに戦国の世を観ているよう。 見事な作品であるのは間違いないけれど、上原美佐の棒台詞が浮いてしまうのは残念。でも彼女を弁護するならこの時代の若い女優サンたちってこんな感じの一本調子なお芝居台詞が多いなと常々感じてまして。女性の話し方が大きく変わったのは時代の方なのではないか、と思ったりしてます。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-06-30 22:43:41) 35.《ネタバレ》 恥ずかしながらようやく鑑賞となりました。 私に取って本作は「巨匠黒澤明の作品」と言うよりも「ジョージ・ルーカスがSWの元ネタにした作品」で有り、 その意味では『まんまSWじゃん!』と言う感想です。 それにしても三船敏郎の存在感は物凄く、他二人とのアンバランス感が半端ないですね。 【たくわん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-02-12 11:33:41) 34.《ネタバレ》 “男勝りなお姫様”の元祖だろうか。そもそもの初登場が崖の上での仁王立ちである。 ただそっちの画より、湧き水のところで太平と又七が初めて雪姫に会うところ、こっちの画の方が黒沢監督が観せたかったんだと思う。太腿を観せてからの振り向きの構図。脚から胸、顎にかけての女性独特の美しい線とキリッとした顔。この構図一枚こそが“男勝りなお姫様”を表現する画なんだと思えた。宮崎駿監督の“男勝りなお姫様”でよく観た構図のモトは、この映画だったんだと思う。 一国のお姫様だから、その辺の女とは違い、高く綺麗な声質…なのに、男勝りなことを言う雪姫。彼女の独特な話し方は、恐らくそういう演出でしょう。上原美佐は経験不足ではあるけれど、決して実力不足ではないと思う。 一つ不思議に思ったのが、最後に本来の姫の姿の戻ったときの、画面一杯に寄った画が無いこと。落ち延びている最中のキリッとした眉の時とは違い、姫らしく眉や髪を整えた美しいお姫様の顔なのに、何故か寄って撮らない。ここは恐らく、太平と又七側から見た目線のためで、お姫様の顔を間近に観るなんて恐れ多い。という演出かもしれない。劇場の大画面で観ていたら、印象も違ったかもしれないけれど。 戦に間に合わなかった二人の百姓目線で進んでいく序盤はとてもわかり易く、展開も早い。秋月、山名、早川。聞いてるだけではこんがらがりそうだけど、砂に書いた丁寧な領地の説明。そこに放られる金塊。『七人の侍』の野武士の人数同様、解り易く胸躍る演出にグイグイ惹き付けられる。 題名にもなっている隠し砦が燃やされ、最後の抵抗をする秋月の老将らの最後はバッサリ割愛するのも、取捨選択が絶妙と言える。文句なしの前半。 ただ良くも悪くも百姓娘のその後なんかもバッサリ。というのは、少々味気なさを感じてしまった。太平と又七それぞれに金一枚づつあげれば良いのに。なんて思ったりも。いや、そういう予定調和にしない所もまた、黒澤映画の味わい深さなのかもしれない。 後半、三船の馬術の素晴らしさ、火祭りの躍動感に目を奪われつつも、『隠し砦の三悪人』という題名に少々違和感を感じてしまうのも事実。三悪人って誰のことだったんだろう? 普通に考えて太平と又七と真壁なんだろうけど、最後の雪姫・真壁・田所がズズイと寄ってくる場面を観ると、もっと別な解釈もあるような気がしてしまう。 【K&K】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-11-12 23:39:55) 33.この映画は筋よりも三船敏郎のカッコよさが印象に残る。 あの馬に乗っての格闘や槍の対決の鋭い眼つき、女を馬に引き上げる肉体的な力強さには男が憧れるものがある。 こういう男は超人的な展開であっても、あり得ると思わせられるものがあるので見ていて楽しい。まさに役者が違うという感じがしました。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-04-12 11:12:28) 32.《ネタバレ》 黒澤明が凄い監督さんだという事は「七人の侍」や「用心棒」で充分に承知済みだったはずなのですが、こういうタイプの映画も撮れるんだなと、再び衝撃を受ける事になりましたね。 冒険活劇であり、全編に亘ってコメディ色が強く、作中で人が次々に死んでいるはずなのに、何処か呆気らかんとしている。 必要以上に緊迫感を与えたりしない為、観ている側としても、リラックスして楽しめる一品だったと思います。 やや冗長に感じる場面も、あるにはありますが、面白く観賞出来た時間の方が、ずっと長かったですね。 そんな本作独自の魅力として、特に目を惹くのは、ヒロインである雪姫の存在。 主人公であり、タイトルにもなっていると思われる六郎太、太平、又七に関しては、他の黒澤映画でも似たようなタイプの人物が見つかりやすいのに対して、彼女は非常に個性的だったと思います。 とにかく目力の凄い美人さんで、独特の甲高い声に関しても、最初は「うへぇ」と思っていたはずなのに、気が付けば「これはこれで……」と、それを個性として受け入れる心境になっていたのだから、不思議なもの。 彼女に命を助けられ、その恩に報いる為とばかりに尽くしてくれる名もなき娘さんの存在も、心を癒されるものがありました。 三船敏郎演じる六郎太に関しては、腕っぷしも強く、頭も良く、男気もあり、清濁併せ呑む度量もあってと、文句の付けどころのない人物なのですが、ちょっと主人公としては愛嬌に欠けるような印象も受けましたね。 その弱点を補うかのように、太平と又七とが愛嬌を振りまいてくれているのですが「結局、誰が主人公なんだ?」という疑念も頭に浮かんできて、観賞している間、集中力が削がれてしまったのが残念。 六郎太は作中に登場するのが遅すぎるし、太平と又七に関してはクライマックスに不在だったりするしで、どうも話の核が散漫に思えてしまいました。 特に後者の不在問題に関しては深刻で「えっ? 何で太平と又七は出て来ないの?」と、本気で戸惑う事になりましたね。 てっきり、敵方に密告しても褒美を貰えないと悟った二人が、それならばとばかりに姫様を救出し、ついでに金も取り戻す展開かと思っていただけに、大いに拍子抜け。 窮地の一行を助け出すオイシイ役は、途中から出てきた兵衛さんの担うところとなる訳ですが、六郎太に「百年の知己」と言われても、具体的にどんな過去があったかなどは語られないし、今一つ盛り上がれません。 結局、太平と又七は肝心な場面で六郎太達を見捨てて逃げ出したっきりな訳であり、いくら愛嬌があっても、主役として感情移入出来る範疇を逸脱しているように感じられました。 自分の好みとしては、もっと六郎太を中心に据えた作りの方が嬉しかったかも。 それでも、そんな臆病者の二人が殺されたり、罪人として囚われる終り方ではなく、目当ての金を僅かでも手に入れて、願いを叶えられたハッピーエンドだった事には、ホッとさせられましたね。 立派になった姫様に諭されて、すっかり仲良しになった二人。 だけど、ずっとそのままという訳ではなく、村まで帰る道中では、また喧嘩をしては、仲直りしたりもするんじゃないかな……と、微笑ましく思えました。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-06-08 07:50:23)(良:1票) 31.《ネタバレ》 いろいろ盛り込みました的エンターテインメント作品といった感じで面白い。三人の珍道中はとっても愉快・痛快な娯楽作で当時は観た人は盛り上がったでしょうね。姫様のお声はあまり気にはなりませんでしたよワタシ的には。でもちょいと娯楽性に振り過ぎてるかな~って気はしましたが、まぁ大いに楽しめたので7点 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-10-26 15:03:06)(良:1票) 30.《ネタバレ》 黒澤の代表作 スターウォーズがリスペクトしたとされる作品だが、見てみてなるほどと思った 冒頭二人の子悪人達が罵り合いながら珍道中を繰り返すくだりは、C3POとR2D2が喧嘩しながら歩くシーンにそっくりだ シーンが変わる時のワイプのしかたもそっくり 三船はやはり存在感があるが、今作は今ひとつ普通の芝居に思えた とにかくヒロインの存在感が抜群 立ち振る舞いが如何にも男勝りの姫だ 特に足を軽く開いて、すくっと立った姿が本当に素晴らしいと思った 砦の集団戦闘シーンも「ベンハー」並の迫力だ ストーリーも二転三転して楽しいがさすがに古くてカットが長いシーンが多く退屈する部分もあった ラストも大団円でエンターティメントに徹している 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-20 23:20:35)(良:1票) 29.よくできたエンターテイメント作品。 敵陣包囲網から脱出する過程で何度も絶体絶命の危機に遭う。 それを切り抜けるのに、味方の百姓二人が何度も欲に目がくらんで裏切ろうとするのが娯楽性を増している。 仲間割れはこうした映画のお約束だが、人の心の変化、成長、伏線の張り方などエンタメの基本となるものがこの作品には詰まっている。 登場人物それぞれのキャラが立っているのもおもしろい。 雪姫のキャラはいいけど、ノドが潰れそうな発声で聞きづらいのが難点。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-14 23:18:13) 28.《ネタバレ》 上原美佐演じる雪姫がとても魅力的でした。調べてみたところ、彼女は役者には向いてないと、このデビュー作から2年で引退されたそうです。ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズのアイデアに使ったそうですが、馬での競争や火の祭りなど、「ジェダイの復讐」と重なる部分は多いですね。ちょっと長回しな感じが古臭いですが、当時観た人たちにとっては最高の娯楽作品だったろうと思います。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-16 03:21:48) 27.《ネタバレ》 映像に迫力あり。白黒もすばらしいって思える。 シナリオがいい。次々と起きる絶体絶命。そして意表をつく解決策。 笑いもスリルもエロスもあって、バランスもいい。 お姫様、迫力ありすぎ。でもかわいい。 良質の娯楽作品。 半世紀前の作品なのに、生き生きしてる。 古典名作。 ちなみに、見ていた時の俺。「ええーどうするんだよ」「おお、それはいい考えかも」「ちょ、だめじゃん」「あーーやばい、どうすんのよ」「あーこうするのね、なるほどなるほど」これの繰り返しだった。 【ひであき】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-23 23:51:04)(良:1票) 26.妙な小ネタを知らないほうが、全般にはすっきり楽しめる。上原美佐は下手だが、特別な魅力をうまく撮っているので気にならない。 【みんな嫌い】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-04 17:42:15) 25.《ネタバレ》 キャラクターの個性がやたら際立っていることが本作の特長でしょう。随所に挟まるアクションは三船の独壇場。特に馬上で手綱を放し、刀を構えて逃げる敵を追うシーンの迫力は尋常じゃない。何気に薄着のお姫様は毅然とした猛々しさを持って描かれ、戦国という世に馴染んでいました。足を開いて屹立する姿には惚れぼれします。この二人に対照させるのが百姓の凸凹コンビ。こいつらは最後の最後まで凸凹だけどあけすけな人間性がこの作品にコミカルな味わいを与えてます。このお姫様を中心とした一行がレイア姫の一行の起源だとすると、三船は一人でルークとオビ・ワンとハン・ソロをやっていたってことですね。あっ、チューバッカも。まさに八面六臂の活躍でした。最後のオチともいえる「裏切り御免!」の便利な切れ味には痺れましたな。なにか不都合が起きたら「○○御免!」と叫んでトンズラしてみよう。ちなみにリメイクを先に観ましが、そのときは確かに「こりゃ、スター・ウォーズだ」と思ったんだけど、このオリジナルを観ている間は全くそんな感想が浮かんで来なかった。樋口版は本作のリメイクというより「スター・ウォーズ」のリメイクだったってことですね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-19 21:25:54) 24.最後の強引な展開を除けばなかなかよかった。上原美佐の眉毛が気になって仕方がなかった。 【doctor T】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-11 21:56:02) 23.やはり興味を引く作りが上手い。特に三船敏郎演じる男の正体が謎であるうちのワクワク感が面白い。想像を掻き立てられる。姫も喋らなければ実に魅力的… ただこの大根ぶりはどうにかならなかったんだろうか? ちょっと残念。部分部分で見れば練られていて面白いし、シュールであったり、かっこ良かったり、十分に満足できる内容だが、全体としてはやや締りがないという印象も受けた。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-26 18:02:44) 22.《ネタバレ》 他の黒澤作品とは少し違う印象ですが面白かった。雪姫の迫力が凄かった。 【osamurai】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-02-18 22:04:32) 21.《ネタバレ》 明確に色分けされたキャラクターといい冒険の旅に出る物語といい、まるで現代の少年マンガのようで、リメイクされた理由がわかったような気がした。プロットよりまずキャラクターの魅力ありきの展開で、その意味ではとても現代的なのだ。雪姫なんかは演技がどうこうではなく印象に残るし(あの声!あの太もも!)、真壁六郎太は文句なしにかっこいい。百姓二人組が少しでも山場で貢献していればプロットとしてはもっときれいだったと思うが、ここまでダメダメだとかえって忘れ難い。 尺は明らかに長すぎ、しかも強引すぎる。けれども冒頭の大脱走シーンの力のこもりよう(本筋とは直接関係ないのに)から、瓦礫の山登りや長時間に渡る槍での決闘など、最近の映画なら絶対ありえないような描写が、なんだかとても楽しい。とくに馬を使った見せ場のスリルは類を見ない素晴らしさだ。三船敏郎の殺陣のかっこよさは知っていたけれど、これほど力強さを見せつけられたのは初めてかもしれない。脚本は洗練されていないが、その分でたらめにエネルギッシュで、なんとも野蛮な魅力があることは否定できない。『七人の侍』や『椿三十郎』に比べてしまうとどうにも苦しいけれど、充分面白い作品だと思う。 【no one】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-21 01:31:03) 20.姫がかわいい。 【ホットチョコレート】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-01 18:24:02) 19.《ネタバレ》 多彩な登場人物、ツボを踏んだ展開、そして名台詞「裏切り御免!!」でのどんでん返し…何と言うか、もう文句のつけようのない安定感を持った冒険活劇。しかし、どうしても気になってしまうのはラストシーン。あまりにも順当に終わりすぎしまったというか、もう少し劇的なものにならなかったものか。やっぱり、これでいいのかなぁ… 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-01 02:38:30) 18.《ネタバレ》 黒沢の時代劇は幅があって面白い。難点を言えば、百姓二人があまり活躍しなかったことと、ストーリーが多少強引なこと。それを除けば、なかなかのエンターテイメントに仕上がっている。リメイクとかこの足元にも及んでいないんだろうな。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-17 22:27:04) 17.登場人物達の生身の存在感に驚かされた。生きている人間がまさにそこにいるという感じ。アクションシーンも迫力があって目を見張った。画面から汗や泥が跳ねてきそうとでも言うか。「上手く言えないがなんかこれすごい・・」と思いながら見た。半世紀前の作品だなんて信じられない。ストーリーはやや強引だったけど、純粋な娯楽作品だしまあいいのかな? 【wayfarer】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-23 00:09:32)
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