みんなのシネマレビュー

酔いどれ詩人になるまえに

Factotum
2005年【仏・独・スウェーデン・米・ノルウェー】 上映時間:94分
ドラマ小説の映画化
[ヨイドレシジンニナルマエニ]
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公開開始日(2007-08-18)


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監督ベント・ハーメル
キャストマット・ディロン(男優)ヘンリー(ハンク)・チナスキー
リリ・テイラー(女優)ジャン
マリサ・トメイ(女優)ローラ
フィッシャー・スティーヴンス(男優)マニー
エイドリアン・シェリー(女優)ジェリー
カレン・ヤング(女優)グレース
マイケル・イーガン(男優)タクシー会社の事務員
原作チャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ!」(河出書房新社 他)
脚本ベント・ハーメル
ジム・スターク
作曲ヨハネス・ブラームスSinfonie Nr. 3 in F-Dur op. 90(交響曲第3番ヘ長調作品90)
製作ベント・ハーメル
ジム・スターク
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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1.《ネタバレ》 運よくブコウスキーのドキュメンタリーと続けて見ることができたために、作り手の意図もよくわかったし、ディロンが良く勉強して役作りしたこともわかった。
ブコウスキーオールドパンクとセットで見て初めて良さを感じる作品ですたぶん。
とにかく似ている!ディロンが似ています。肩をすくめたような姿勢といい、穏やかで人を食った物言いといい。
この映画だけを見ると、「ここに至るまでのブコウスキー」と「この先長い人生を生きたブコウスキー」が無いために、社会不適応者でアル中の30男の日常、というだけなのであんまり面白くはない。
が、「6歳から11歳まで父親にムチで殴られた少年」が、「天才詩人としてカルト的人気を集めて74歳で白血病で死ぬことになる」までの「中間」の風景をそのまま切り取ったものであるとして見てみて初めて価値を持つのだと思う。被虐待児の成長後の姿ともいえるし、また天才の不遇時代の姿でもある。その意味では映画としては未完成、ブコウスキーファンにしか消費されない…ともいえる。
「まだ何者にもなっていない時代のある男性」として見ることで、ブコウスキー本人が言っていたように「種火を消さないことこそが重要」という人生訓として見ることができなくもないが(本人は成功訓とか人生訓とか垂れるわけはないが)。実際、滅茶苦茶な生活をしていてもチナスキーが作品を出版社に送り続ける(ポストに入れる)場面は一貫して挿入されている。
さて現実のブコウスキーのしゃべり方は「ブルー・イン・ザ・フェイス」で見たルー・リードにそっくりであった。これは逆で、ルー・リードが真似たというのが正しいのだろうたぶん。出身地も生息地も全然違うのに、話の内容も似ているし、目をつぶっていたら間違えそうなほど似ていた。ルー・リードが故意に真似ていないとしたらとても不思議だけど、共通しているのは「諦観」のようなものだ。
ミッキー・ローク主演作のあまりの不出来ぶりに腹を立てていたブコウスキーに見せたかったディロンのそっくりさんぶり。おっさん喜びすぎてあの世で心臓発作でも起こしかねないな。 パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-09 14:44:15)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 5.43点
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