みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
59.読了後視聴。人は愛する人を守る為にここまで出来るのだろうか。 【TERU】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-09-18 20:02:44) 58.《ネタバレ》 石神が無関係の男を殺したシーン、普通そんなに人を殺せます?? いくら好きな人を守るからといって、おかしくない? 石神の心理について考えてみました。 石神は靖子に惚れていた。でも彼は人とのコミュニケーションが下手で、 お店とかで彼女から話しかけられてもロクに返事する事すら出来ない。 石神は物語中無表情だった。それは内に秘めた彼女への思いの裏返しの暗示で、 内部にはふつふつと思いをため込んでいたに違いない。 石神は靖子の部屋を盗聴していた。彼女に湧き上がる思いから始めた行為だが、 結果として隣室で起こった殺人事件を把握する事になった。そして、その事件で 彼女を助けるという「大義名分」で靖子と話が出来る方法を天才石神は思いついた! 事件の隠蔽方法を指示する事で彼女と話が出来る!と考えた(に違いない) 靖子が殺した男を海に捨てる方法では、彼女と話をする大義名分が生じないので、 石神の中ではその方法は排除されたのではないか? 彼女と話(隠蔽の指示)をしたい欲望に目がくらみ無実の男をして殺しめるに至った。 と推測してみました。 また、今回アリバイ作りで石神は自分の別の欲求も満たしていると思います。 彼女に言い寄る男への脅迫文、靖子への脅迫文。いずれもアリバイを装った自身の本音の発露。 普通に脅迫文にすると靖子に嫌われるのは石神もさすがにわかるので、 アリバイとこれ幸いに自身のどす黒い本音をぶつける事が出来た快感を味わえたのではないか。 盗聴もアリバイ工作に利用した。 もしかして石神が無実の男を殺したのも、靖子に近づく男たちの代表?として日頃の恨み?を 晴らす生贄の意味もあったのか?とも考えるのは考え過ぎか? 【S.O】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-08-23 00:16:31) 57.《ネタバレ》 石神の人となりが最もよく表れていたのは、湯川から託された問題を解くシーン。背中を丸めて一点に集中する姿は、逆に他のことは目に入らない、つまり極端に視野が狭いことを暗示しているよう。それでも旧友の寝姿にはちゃんと気づき、風邪をひかないか心配する優しさもある。不遇の親のため夢を諦めて仕事に就く孝行心もある。石神は、自分に少しでも関心を持ってくれる人間に対しては危害を加えることはできないが、自分に無関係な人間、例えば、数学に関心がない生徒たちやホームレスには、彼ら自身に五感があることすら忘れているようだ。このシーンには、ヒントになるメッセージがたくさん込められている。 花岡母子のために、明確な殺意をもって石神は湯川を冬山に誘った、にもかかわらず、旧友をどうしても殺せなかった。冬山のシーンはそう解釈したい。ホームレスの男性には容赦なく石で顔をつぶせたことの対比となって、石神の屈折した複雑な人間性が垣間見える。 もし、石神に柔軟なコミュニケーション能力があり、社会的に広い視野が効き、自分に自信のある人間だったら、隣室で乱闘の気配を察した時点で警察を呼ぶか、部屋へ飛び込み、被害者の蘇生をして救急車を呼び、母子を殺人者にしない配慮をしたはず。 それが最も正しく彼女たちを救う手段だ。なのに、数学には解答へのいくつもの道があると言いながら、事件に関して彼は選択肢を1つしか持たなかった。 なぜなら、彼女たちの悲劇のヒーローになりたかったから。 彼の犯行は、見た目には母子への捨て身の献身だが、私にはやはり相当歪んだエゴに見える。 自分の得意分野で、好きな女のヒーローになりたいというエゴがあるからこそ、彼女たちの正当防衛を証言する気はさらさらなく、目的のために無関係な人間も殺害できた。 ただ、巧妙にアリバイを作ることはできても、靖子が自分に無関係な死者を出されたことを知ればどんな気持ちになり、どういう行動に出るかという、いわゆる「人の心」が読めなかった。ひとえに、視野が狭かった。 また、自殺を厭わぬ者と、娘を守って生きねばならない者という、両者の生の執着の差も、齟齬の出た原因の一つだろう。 ラストで石神が号泣したのは、靖子が自分を救うために名乗り出てくれたことよりも、自分のひそかな誇りが台無しになってしまったからだ。 他者への優しさとそれ以上に自己犠牲の陶酔が混在した、そんな石神の涙と、石神を理解できないにもかかわらずむせび泣きながら謝罪する靖子の涙は、全く質が違う。 小説・映画は道徳的である必要はないと私も思う。石神のように、良かれと思ってしたことがただの偽善にすぎず、不条理な結果を生む事例は、現実にいくらでも転がっているし、悪人だけで成り立つ魅力的なドラマもたくさんある。 問題は、湯川が登場しているにもかかわらず、その不条理(特にホームレスの殺害)に充分な光が当てられていないこと。 湯川が石神を哀れむだけで激しい怒りを感じなければ、彼の正義など、何ほどのこともない(『相棒』右京のキャラクターと比較すれば一目瞭然)。 話は面白くて深いのに、小説も映画も、この辺がとても弱い。そのため、石神や母子の登場するシーンは強く惹きつけられたが、湯川や内海は、物語の進行を促す程度のキャラクターにしか見えなかった。 【tony】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-05-13 22:26:09)(良:5票) 56.私は推理小説ファンで、いつも原作を先に読んでから映画版を観るわけですが、そうなるとほとんど「原作の方が良かった」という感想になってしまうわけです。それはミステリーというジャンルの宿命というべきもので、いままで何十本もみた推理小説原作の映画で、これは原作を越えたと思ったのは「砂の器」くらいなものです。で、この作品ですが、やっぱり原作の方が深みがあって良い。が、原作と違うところも多少はあるもののかなり忠実に映像化されており、ミステリー原作の映画としてはかなりの高水準だと思います。特に堤真一の存在感が映画としてのクオリティを上げている。原作を読んだ者にはちょっと男前過ぎるんじゃないかと感じますが、演技力でそこらへんをカバーしているところはさすが。 【すらりん】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-03-21 09:28:09) 55.絶対面白くないと思って見たから以外だった。 2時間のテレビドラマではなく、ちゃんと映画だった。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-13 23:02:59) 54.《ネタバレ》 なんと言っても堤さんの好演。実写版を観た後に原作を読んだが、すんなり石神=堤さんで脳内再生された。観ている側は殆ど気づくことは出来ないトリックだと思うけど、よくこういう設定が思いつくなーと感心した。タイトル内の「献身」と言う単語が良い。実写版を観終わった後も原作を読み終わった後も、「献身」という言葉が沁みてきた。 【ネフェルタリ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-06-18 14:22:10) 53.《ネタバレ》 実らぬ恋は死をもって成就するということは相場で決まっていて、その願いを確実に叶えるために石神は罪をわざわざ犯したのかと僕は受け止めました。利己的な自殺ではなく、愛する人の為に命を賭する。それは自決に近い。此れほど、人として生きた意義を感じれる瞬間はないと思う。その至上の幸福が突如、崩れ落ちる。その非情なまでの情感の振れ幅に圧倒されました。 いろいろな目線が交錯する中で、手を広げたくなるところ、あくまで一途に人を愛した石神の話に絞ったこと、脚本の自制に勝算があったかと思います。 【うー】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-20 19:45:15) 52.《ネタバレ》 人気ドラマ(人気キャスト?)のスペシャル版の割りには、堤真一さんの好演のおかげでなんと『映画』してましたね。 お神輿過ぎる福山さん、何やってもソレかい!な柴咲さん、2人のドラマなんだから仕方ないですけど、ハッキリ言ってこの作品に於いては邪魔でしたw 蓋をあけてみたら『容疑者Xの献身』ってのはいかがなタイトル(まぁ、一応真犯人は最初からわかってるわけですが)かとも思いましたが、なかなかどーして沁みるタイトルですね。 ただまぁ、死体損壊だけでなく、別件(ネタバレ)に関わってしまっていたことが『献身』では済まないだろうと言う見解は少なくないでしょうね。 わたしもこの点において、どうもスッキリしない後味になってしまいました。 【ろにまさ】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-07-09 18:01:02) 51.《ネタバレ》 自己犠牲物好きなので。ストーリーはタイトルでネタバレしてます。全体のダラダラとした展開が堤さんの最後の演技でひっくり返りました。確かに福山人気にあやかりドラマの延長で作っているのでテレビスペシャルでもいいかも。でも堤さんが映画の価値を出してくれています。しかし主役がこんだけいらない映画って(笑)テレビとは別物で作った方が良かったね。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-05-20 16:45:22) 50.《ネタバレ》 面白かったです。堤真一、松雪泰子コンビが完全に主役でした。福山はともかく柴咲コウは影が物凄く薄い。ダンカンの方が印象に残るくらい薄い。 【のははすひ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-29 23:27:43) 49.原作やドラマは見たことが無いですが、予想以上に面白かった。個人的にトリックや謎解きはどうでもよくて、石神の花岡とその娘に対する思いだったり花岡の罪の意識や不安感、石神へのある種の恐怖に興味を惹かれた。そっちにもっと焦点を当てて欲しかった。そういう意味で、堤真一と松雪泰子の演技は素晴らしかったと思います。 【さわき】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-02-08 22:02:00) 48.《ネタバレ》 「ガリレオ」の劇場版。ドラマからの勢いで見たが、この映画では石神(堤真一)と花岡(松雪泰子)のドラマが主軸になっていて、ドラマであった軽いコミカルな雰囲気がなく、陰気な雰囲気となっているのに驚かされる(数式を書いて推理するというドラマではお約束となっている部分もない。)もののこの二人のドラマが見ごたえがあり、原作のせいかもしれないが、客寄せパンダ的な印象が強い(そのために普段はあまり見る気が起こらないジャンルではあるが。)最近のテレビドラマの劇場版ではわりとよく出来てると思う。主演のはずの福山雅治を差し置いて堤真一と松雪泰子が事実上の主役として描かれているが、二人ともなかなかいい演技を見せている。ただ、脚本的にはなぜ石神が無関係の人間を殺してしまったのかという部分がちょっと理解に苦しむし、よく考えればわざわざそんなことしなくてもいいのではと感じてしまう。石神と花岡のドラマがよかっただけにこのあたりの石神の心境をもう少しちゃんと描いて欲しかった。それに殺されるホームレスの扱いの軽さも気になる。一方、花岡に関しては娘を守りたい親の心情や、石神に対する心の葛藤がよく描けていて、はっきり言って石神の心情よりよほど花岡の心情のほうが理解できる。最後のシーンは連行されていく石神よりも、意を決して自首した花岡のほうに感情移入してしまい、ジーンとさせられた。しかし、その後の二人の号泣シーンはちょっとわざとらしい気もする。主題歌を「ガリレオ」のアップテンポな「KISSして」からバラード調の「最愛」に変えているのは映画の雰囲気に合わせてのことだと思うが、それならば最後の最後で福山雅治作曲の「ガリレオ」のテーマ曲を流すのは止めてほしかった。(余韻がアレでちょっと飛んでしまった。せめて流すならドラマ同様最初のほうが良かった。)面白かったというわりには褒めているのか貶しているのかよく分からない文章になってしまった気もするが、予想ではもっとつまらないだろうと思っていたのでちょっと甘めだけど7点。このシリーズはけっこう好きなのでもし続編がまた出るなら見てみたいなあ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-03 01:23:02)(良:1票) 47.《ネタバレ》 数学者は論理に漬かっていて、理屈っぽいっていうのは誤り。本当の数学者は、情緒的で、穏やかで、論理を信じず直感を信じる。罪もない人を殺害し顔面を叩き潰すような男は数学者ではない。 だから石神は、数学者としての成功はありえなかった。 確かに天才だったかもしれない。だけどもあれくらいの天才はたくさんいる。 長塚演じる糞おやじは確かに死んでしまえばいい男ではあるが、殺してしまうのはいけない。それに同情させてしまう話の流れってのも気持ち悪い。 【no_the_war】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-31 22:15:18) 46.良くできたストーリでたのしめた。原作をよんだあとの観賞だった。 【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-01-16 12:52:12) 45.《ネタバレ》 中盤ダレたけど、後半の泣き崩れるシーンが良かったので、甘めの評価。 ガリレオ先生のキャラが随分、空気といっていいほど、 堤真一、松雪泰子の存在感が際立っていたと言うべきか。 娘が橋の上から、男に呼びかけて手を振るシーンがなんか印象深かった。 あんなことでも、死まで考えていた人が救われるのなら、もっと人に対して優しくしないと、 世の中駄目なんだな。 【バニーボーイ】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-01-14 22:02:45)(良:4票) 44.《ネタバレ》 原作を読んだほうがたぶんよくて、映画としてはどうってことない映画だと思います。がしかし、最後、留置所で天井の模様で四色問題を解き始めるところは、うわーってくらい泣けるのです。このシーンだけはものすごく見る価値があると思います。 【コダマ】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-01-10 01:15:08) 43.原作未読です。たまたまテレビでやっているのを観ました。邦画でありがちな出演者のわざとらしい演技もないし、推理もよかったです。小説の映画化は外れることが多いけど、こういう風な映画に仕上がるのであれば、他の小説の映画化も有りだと思いました。 【珈琲時間】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-01-09 19:46:40) 42.人情モノに弱いので、話の流れだけで7点献上です。よく考えると強引な話なんですけどね。 【Keicy】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-01-09 00:02:57) 41.《ネタバレ》 これ柴崎いらない気がしました。 【osamurai】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-14 21:27:52) 40.《ネタバレ》 映画としては非常におもしろかったのですが、疑問点が多数残りました(原作未読なので原作を読めば解決するのかもしれませんが)。【目隠シスト】さんの意見に賛成で、そもそも富樫の遺体を完全に隠蔽すれば、誰も殺人のあったことに気付かなかったのではないかと思います。それと、富樫の身元確認をするときに、旅館の遺留品をもとにするなんてことがあるのでしょうか。旅館に泊まっていたのが富樫であることが立証できないのに。また、堤真一の演技をほめているレビューもありましたが、私はもっとほかの適役がいなかったのかなと終始違和感を感じながら見ていました。いかにも作っている不自然な演技でした。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-09 11:06:03)
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