みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
11.もっとぶっ飛んだ内容かと思いきや、意外とヨーロッパらしい上品なコメディだった。バンダムが普段のアクション映画では見せない、庶民(といっても映画スターだけど)の顔を覗かせているので、親近感が湧くこと間違いなし。残念ながらストーリーはあんまり面白くない。しかも話のスケールが小さい。ほぼ郵便局の周りだけで話が完結する。これならバンダムの独白をずっと聞いてたほうが、よっぽど面白かったような気が……。コンセプトの面白さに免じて、おまけで7点。 【54dayo】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-02-07 01:07:19) 10.《ネタバレ》 嗚呼ヴァンダム。セルフパロディだとわかりつつも、その薄い色の画面の中で映る空しき俳優の姿に涙せずにはいられない。序盤はまるでコメディのように見えるが、そのサスペンス的展開に気がつけばどんどん引き込まれていく。仕事がセガールに取られたり、ジョン・ウーの話になったりと笑える所も多い。 ただ、作中の彼はヒーローではない、ただ巻き込まれた一人の哀れで、ちょっと有名な中年だ。お得意のハイキックにド派手な音は付かない。 そんな彼が空くもファンである強盗の一人との説得で人質を全員解放に成功する。ただ彼は死んでしまい。ヴァンダムも理不尽にも捕まってしまう。 彼の真摯な性格と現実とが重ならない。 それでも信頼してくれる家族がいることでヴァンダムは前に向かっていけるだろう…ってこれ、フィクションなんだけどなぁw 笑えて、ドキドキして、切ない映画だった。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-01-28 19:27:12) 9.《ネタバレ》 『サンセット大通り』に『許されざる者』と、主演俳優自身のキャリアをモチーフにして作られた映画は数多くありますが、それらの企画は、あくまで現実を色濃く投影させた架空の役柄を演じるにとどまっていました。他方、本作ではヴァンダムがヴァンダム自身を自虐的に演じており、従来のメタ設定映画とは次元の違う企画だったと言えます。。。 本作で描かれるのは、自分の弱みをすべてさらけ出すヴァンダムという男の姿。虚構の世界ではスーパーヒーローを演じてきたが、現実世界ではチンケな強盗すらまともに倒すことができないという身も蓋もない事実を物語の基礎とし、「今の私は仕事でもプライベートでも完全に行き詰まっています」というヴァンダムの告白が随所に散りばめられています。全盛期におけるヴァンダムの粗野な態度やナルシスト発言を知る私にとって、それはかなり衝撃的な姿でした。特に驚いたのが中盤におけるヴァンダムの独白シーンで、自分がいかにして成功し、そして失敗したのかという彼の正直な告白には胸を打たれました。涙がこぼれそうにさえなりました。同時に、ここまでの長ゼリフを表情のアップのみでもたせてしまったヴァンダムの演技力の高さにも感銘を受けました。ドラマ畑の俳優であっても、ここまで見せられる実力者は限定されてくるのではないでしょうか。。。 また、本作については『ロッキー・ザ・ファイナル』との共通項も見いだせるのですが、『ロッキー~』がアクションスターとしてのスタローンのイメージの再構築だったのに対して、本作はアクションスター・ヴァンダムの完全破壊の領域にまで達しています。これをやってしまうと二度とアクション映画には出られなくなるかもしれないという、それくらいのリスキーな企画だったわけです。まさに企画と心中する覚悟で本作に臨んだヴァンダムの姿には、熱いものを感じさせられました。。。 ただし、問題もあります。『狼たちの午後』を思わせる強盗団の物語が妙によく出来ており、中盤以降はかなりシリアスになってくるので、この映画は悲哀溢れるコメディをやりたいのか、直球勝負のドラマをやりたいのかが見えなくなってしまうのです。どういう姿勢でこの映画を見ればいいのかを途中で見失ったために、後半部分ではドラマに感情が乗らなくなってしまいました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-02-15 15:48:24) 8.《ネタバレ》 Gaumontの笑えない引いてしまうロゴが嫌でした。でも「顔見えただけで何で犯人? 警察バカ?」と思ったら、やっぱヴァンダムがやっちゃてて…と思ったら…という演出は付き合える範疇でしたし、カメラワークに「おや?」と思ったら天井に登って行く演出もそこで独白する事ごとも引き込まれました。「なんで有罪?」と呆気にとられましたが、ラストカットがとても気に入りました。あの受話器の感じとか目の感じ、ヴァンダムに対する印象が変わりました。この人、劇中で自分の英語が下手と言ってたけど、英語がもっと上手だったら単純なアクション系ばかりじゃなく味のある役も貰えるのでは? アクションから少し離れた良い話にもっと出て欲しいと思いました。顔がどこかフリオ・イグレシアスに似てるとこありますね。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-26 20:14:12) 7.《ネタバレ》 ヴァンダムが非アクションな演技をしている。 なんか可哀想なストーリーが、現実なのか嘘なのかわからない。作り込まれた映像美にドキュメンタリズムを排除した優しさがあるのに、なんかヴァンダムに容赦ない。 どの程度ヴァンダムが可哀想なのかホントのところが謎めいて虚実入り交じったこの話で、一番うろたえてるのは誰か。 ヴァンダムではなく、見てるオレだった! どうすんだよヴァンダム。この後どうすんの?って、って思わずヴァンダムを調べると、2012の新作に超重要キャラとして登場するらしくて安心した。 マジで安心した。 【黒猫クック】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-20 17:24:38) 6.《ネタバレ》 チャック・ノリス、セガールに次ぐB級アクション御三家のヴァン・ダム先生。 彼の映画は何本か見ましたが、アクションの実力はあるもものカット割りが多く、どれも中途半端な印象。 そんな中途半端で落ちぶれていくアクションスターとしての自虐ネタが満載で、アクションないけど、意外と面白かったです。 他の皆さんも書かれているように、なんだか彼を応援したくなってきますね(笑) 私が見た彼の映画の中では一番面白かったです。あくまでもヴァン・ダム先生の映画の中ではですが(笑) 【かすお】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 16:42:43) 5.《ネタバレ》 フィクションである。でも、そのストーリーには主演男優のリアルが織り込まれていると思わせる構成になっていて、観ていて複雑な気分になる。ヴァン・ダムって人にはアクションスターとして中途半端な印象を持っていて、ほとんど出演作を観て来なかった。だから「大作から見放された落ち目の役者」という役を実名で演じていることに素直に同情してしまった。50歳という年齢は、アクションスターとしてそろそろ限界だろうし、アクションしか売り物が無ければ役者人生はまさに終焉。リアル・ヴァン・ダムもそんな意識を持っていることが何となく伝わってきて、ともかく哀しくなる。個人差はあるだろうが、誰もがどこかの時点で感じる人生の黄昏を、アクションスターの賞味期限という分かりやすい型に嵌めて見せられる。ヴァン・ダムの長い独白シーンがある。カラテを愛した少年時代から、夢を捨てずにハリウッドで成功するまでの起伏を淡々と振り返るうちに、いつの間にか涙をこぼすヴァン・ダム。役者ヴァン・ダムとリアル・ヴァン・ダムが交錯する名シーンだと思います。こんなの見せられると、自分は人生の意味を考えずにはいられなくなるし、彼を応援したくなってしまう。ずるい。ラストシーンにも少しホロっとしました。いい映画です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-03 00:48:45) 4.《ネタバレ》 なんたって原題は「JCVD」ですからん、そりゃもうヴァンダム一色! でも、なんだか情けないオヤジになってるぞ。どうしたヴァンダム!テレビ東京推奨?のヴァンダミング・アクションはどうした!そんな強盗一気に蹴散らせ!と、とにかく自然とエールを送りたくなります。 途中出て来るタバコを落とす蹴りと、最後に強盗にくれてやる蹴りはやっぱり流石のキレ。寂しげだけど、なんかカッコいいな、ヴァンダム。 単なるセルフパロディじゃなく、演出的にも一工夫凝らし、十分楽しめる作品でした。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-14 01:49:06) 3.この映画の予告編と出会えて良かった。本編も良いが予告があまりにも強烈だった。あそこまで自虐されると応援せざる得ない。頑張れ!! 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-20 21:03:33) 2.そういえば中学生の頃、彼に憧れて上段跳び後ろ回し蹴りの練習してたなぁ。いつの間にか彼の映画を見なくなった自分に気付きました。 【SIN】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-17 22:56:26) 1.《ネタバレ》 思えば、ヴァン・ダムくらい一人二役にこだわるスターも珍しい。『ダブル・インパクト』にはじまって、『マキシマム・リスク』や『レプリカント』まで、双子だのクローン人間だのを嬉々として(?)演じている。『タイムコップ』でも、過去の自分を未来から来たヴァン・ダムが見つめるという場面があったはずだ。そして本作もまた、「ヴァン・ダムがヴァン・ダム自身を演じる」という意味で、やはり一人二役をめぐる彼の“オブセッション”的主題を反復しているんである。 落ち目の人気スター「ヴァン・ダム」が郵便局強盗にまきこまれ、包囲する警官隊から犯人と間違われるという喜劇的設定ながら、全編を覆うシリアスな、重苦しい空気感。そのなかで、これまで演じてきたヒーローのようにはいかず成すすべもないヴァン・ダムの、疲れきった表情がまず素晴らしい。そして皆さんもご指摘の、あの独白・・・ ヴァン・ダムが突然カメラに向かって「これは俺の映画だ」と語りはじめ、これまでの人生やドラッグに溺れた事実などを告白し、最後に「そう、これは俺の現実だ」と告げて、ふたたびドラマへと戻る、ワンカットで撮られた長いモノローグ場面。そこにあるのは、単なるメタフィクションとしての面白さを超えて、映画(=虚構)と現実が交差することのスリリングさだ。そう、この映画はまさしくヴァン・ダム版『サンセット大通り』(!)とでもいうべき、現実のヴァン・ダムと虚構(=イメージ)としての「ヴァン・ダム」という“一人二役”を自ら演じてみせた作品として、その〈二重性〉に賭けられたものに他ならない。 ただ、これでもう少しヴァン・ダム=「ヴァン・ダム」の悲喜劇性を際立たせることができたなら、この映画はかなりの傑作になっていたにちがいない。と思わせる、映画としての“弱さ”は確かに認めよう。けれど何度もいうけれど、本作のヴァン・ダムは本当に良い。素晴らしい! これを契機にひと皮むけたヴァン・ダムの、今後に期待をもたせてくれただけでも、ファンとしては大いに感謝しようじゃないか。 【やましんの巻】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-28 15:31:20)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS