みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
8.《ネタバレ》 すごい、さすがクリスチャン・ベール。体の張り方が半端ない。ベトナム戦争を描いた作品は多いけど、ここまで生々しいものはないような。C・ベールもすごかったけど、ほかの捕虜役の皆さんもすごかった~。ラストもなかなか感動的でアリマシタハイ 【Kaname】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-04-22 19:49:59) 7.《ネタバレ》 ベトナム戦争時、ラオスに不時着して捕虜になった爆撃機操縦士が、収容所を脱走して、密林で辛酸を舐めながら奇跡的に帰還を果たす物語。一筋縄ではいかない、どこか奇妙な味わいの映画だ。捕虜となったディーターは虐待を受けるが、さほど凄惨ではない。収容所で仲間と出会ってから奇妙な雰囲気が漂い始める。滑稽味が加わるのだ。妄想に取りつかれ、間もなく開放されると主張し、脱走に反対するジーン。毎夜、寝便をするドウェイン。いつもらりっているようで、真剣さが伺えない。ディーターも変った人物で、薄ら笑いが多く、楽観主義で、妙に明るいのだ。家族や婚約者の話はほどんどせず、いかに自分が飛行機が好きになったか、飛行機のどこが素晴らしいかという話を恍惚の表情で長々とする。飛行機に憑りつかれた男だ。説明不足の部分もある。脱走決行の日、二つのグループに別れて看守を急襲する計画だったのに、ジーンらのグループが現れないのだ。ディーターとドウェインだけで看守を片付け、脱走するとジーン等が待っていた。どう調達したのか知らないが靴を履いて。話が噛みあわないまま、早々に別れて、それっきりジーン等は登場しない。後半は密林での逃避行となるが、ここからは生存をかけた悲壮な展開となる。ドウェインは遭遇した村人に殺され、ディーターは飢餓に苦しんで蛇を生で食べたり、味方のヘリから機銃掃射を受けたりする。ようやくヘリに救助され、基地に帰還を果たし、英雄として迎えられるが、そこで終らない。ディーターは秘密任務についていたとして、身柄は情報局に預けられ、毎日尋問責めにあう。それに同情した同僚が彼を情報局から連れ出し、仲間達の元へ連れ帰る。一見痛快のようだが、詳細が不明なのでどう反応してよいか分らない。映画の視点が動くのだ。主人公の精神力の強さは伝わるものの、反戦の声明は伝わらない。ベトナム人の描き方も画一的で尊重されていない。短所を端的に言えば、主人公が英雄として描かれていないことだ。奇妙な人間が、偶然に助けられて捕虜収容所から生還を果たしたという話で終っている。人物の掘り下げや反戦思想は盛り込まれていない。英雄を英雄らしく描くのが王道だが、監督には別の狙いがあったのだろう。それが伝わらず、米国での興行成績は惨敗し、日本では公開されなかった。渾身の演技は見応えがあった。力量ある監督だけに残念である。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-04 02:03:20) 6.《ネタバレ》 実話ものは元を知らないとどこまでが真実なのかがわからず、「不自然だけど実際そうだったのなら仕方ない」となってしまうことがよくある。結局のところ自分の勉強不足なわけですが・・・。本作でリアルだと思ったのは収容所からの脱出の際のジーンらと別れるところ。ジーンらが加勢しなかった理由もフィシットが靴を持って行ったという弁解も支離滅裂。てっきり殺し合いにでもなるのかと思いきや何事もなく別れてそれっきり。理由も掘り下げられずジーンらのその後もわからない。全てフィクションの「映画」なら放り投げっぱなしで完全なるマイナスですが、実話だと言われると一転してリアルに思える。ディーターの視点からすると、確かにそれらを知る術はないですからね。事実をそのままに伝えるだけ。 その他演出的なマイナス面は①出撃前に見たビデオどおりに救出されてほしかった②リトル・ヒトラーがそこまで残虐ではなかった③ヘリに救い上げられて以降は蛇足な気もした、といったところ。逆に虫ご飯を余裕で食うところをはじめ、サバイバル過程などの役者の演技は凄かったです。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-10-20 17:14:33) 5.スタローンやチャック・ノリスが出てきそうな勇ましい邦題ですが、アクション映画でも戦争映画でもありません。生きることにひたすら執着する男の物語であり、戦争らしい戦争は皆無。主人公は途中で銃を捨ててしまうし。銃を捨てる理由にしてもそこに反戦的な意味合いはなく、ただ「銃はジャングルを生き抜くためのツールにはなりえない」という判断で捨てられます。このメッセージ性のなさこそが本作の味であり、思想というノイズに邪魔されないことで、シンプルな物語が一層際立って感じられます。そもそも男が生き延びようとする理由だってシンプルで、「とにかく死にたくない」という一心で男は修羅場を潜り抜けます。「祖国に残してきた婚約者の元に帰りたい」とか、「兵士としてのプライドをかけた戦い」みたいなありがちな図式は一切なし、主人公は途中から婚約者の「こ」の字も言わなくなります。生きるか死ぬかの局面で、愛だの恋だの言ってる余裕はないわけです。。。 極限状態に追い込まれた男たちを描くために、これを演じる俳優たちも極限下に置かれています。「マシニスト」で鶏ガラ人間になり、続く「バットマン・ビギンズ」では30kgの体重増加をし、その次の本作でまたしてもガリガリに痩せたクリスチャン・ベールは、生きたウジを食べたり、本物のヒルに血を吸わせたり、ヘビに噛り付いたりと、往年のダチョウ倶楽部をも超える体当たりに挑んでいます。もっと凄いのがジェレミー・デイビスで、痩せに痩せた彼はどう見ても死にかけです。彼らは狂気の世界に落ちるまいと踏ん張っているものの、人間としての尊厳を奪われた上に生きることすらままならないという過剰なストレスを受け続けたため、言動に多くの異常が見られます。狂気にどっぷり浸りきった描写よりも、”本人はまともであろうとするが、まったくまともではなくなっている”という描写の方が遥かに恐ろしく感じます。この絶妙な描写も本作の味なのです。。。 なお、本作は昨年公開された「エッセンシャル・キリング」とそっくりなのですが、面白さでは本作の方が断然上。完全にアートに走った「エッセンシャル~」が驚くほどつまらなかったのに対して、本作は一定以上の娯楽性は残しているというバランスの取れた作りとなっています。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-09 01:27:54) 4.《ネタバレ》 ベトナム戦争映画でもなければ、反戦映画でもない。余分なものを削ぎ落とし、役者の体重を削ぎ落とし、人の生存欲求の本質に迫ろうという試みと解釈しました。死にたくない。そんな魂の戦いの物語です。この実話の映画化には、相当の役者魂が必要だったことは一目瞭然。主人公が母隊である空母へ帰還するシーンには、素直に感動させてもらいました。奇人ヘルツォークは「東京画」の中で、映画のテーマを見つけるためなら戦場へだって行く、と息巻いていましたが、その具現がこれなのかと納得しました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-30 00:04:43) 3.《ネタバレ》 見応えのある1本。クリスチャン・ベールをはじめとする出演者たちの体当たり演技には脱帽です。 生への執着、人はそれなしには生き残れない。ただし、それだけでも生き残れない。更にそこに希望がないと。そんなテーマの作品と受け取りました。 ただ、残念ながら、生き延びた者とそうでない(おそらく)者の違いが明確ではなかった。生きる希望の部分がもう少し丁寧に描かれていれば、と思えてしまう。例えば、主人公は何故パイロットになったのか、何故入隊したのか、そこは説明されているけれど、両親や婚約者の姿が見えてこない。糞尿にまみれ、幼虫を貪り食ってでも生き延びようとする執念の源がはっきりしない。そのあたりに少し違和感を覚えました。 それから、戦場を舞台にしていても、ベトナム戦争そのものには全くと言っていいほど触れていない。つまりは反戦映画でもなんでもない。そこにも違和感を感じたのは私だけかなぁ…? もうひとつ。邦題はそのまんますぎでは?原題直訳の方が良くないかなぁ? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 02:45:39) 2.《ネタバレ》 いやぁ、あんな幼虫まで食ってしまいますかー。さすがチャンベー。演技はいつも体当たりです。彼の役者魂があるからこそ戦争の悲惨さや恐怖感を表現できてるんだと思います。逃亡中、殺された仲間が足が寒いと言って現れる幻想シーン。そこがこの映画の一番の見どころだと思います。 【関白宣言】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-10 14:24:51) 1.実話をもとにした映画化だそうですが、リアル過ぎと役者魂の凄さに驚きました。ウジ虫を食ったり捕虜を家畜同然の扱いを堂々と表現したり、ジェレミー・デイヴィスの痩せっぷりはここまでするんかぃと思ってしまうほどの痩せっぷり。ありゃ痩せすぎを超えて栄養失調にしか見えないです(笑)久しぶりにハリウッドでリアル化した捕虜映画の感じがしてまさに戦場からの脱出なんですが、ディーター・デングラーとドウェインだけが脱走したその後が分かり、あとの捕虜仲間は出てこなかったけど・・・、、多分殺されちゃったんだろうなぁ。。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-05 11:10:50)
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