みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
6.小説を読んだことのある人は「ふ~ん」という感じで、読んでいない人は「なんかよくわかんね」という感じ。どちらにしてもほとんどの人が大満足には至らない作品。 しかし映像化不可能(その通りだと思う)と言われた本作品をそれなりのものにした監督の手腕は評価に値する。なんだかなあと思う一方、これ以上どうしようもない、と思った。そういう意味での7点。まあ、小説読もうぜって話。 あと緑さんのセリフが棒読みなのが気になった。 【ばかぽん】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-05-03 05:11:31) 5.原作未読。 村上春樹は何度も挫折した口なので、もしかしたら映画ならなんとかなるのでは?と思い観に行ったが、とても面白かった。 原作はどうか知らないが、見事に“映画”になっている、と思った。主人公のモノローグはあれど、この監督は画で語ることを知り尽くしていると思った。 【とと】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-08 15:59:22) 4.《ネタバレ》 20年以上前の一大ベストセラーの映画化で、これはやはり原作との比較になってしまう。私は出版当初に読みました。その後、住所が3回変わったけれど赤と緑のハードカバーはずっと本棚に鎮座したまま開かれたことが無い。大きな感銘を受けた作品でしたが、再読する気にならない作品でもありました。毛嫌いしている訳ではなく、ファーストインプレッションを大切にしたかったのだと思う。そんな訳で、細部を忘れて観賞した者としては、「ノルウェイの森」ってこんな作品だった、という意見です。元々がディテールより雰囲気が残る作品で、その空気感は伝わって来ました。あくまで私の「ノルウェイ」像との比較ですが、映画化は失敗していないと思います。抜け落ちているエピソードや台詞を補完しても、この映画が劇的に変わるとは思わないし、説明が多くなることは逆に機能する危険の方が大きい気がします。そのうえで、私の原作との印象のブレをいくつかあげるとすると、直子が死んだ後のワタナベの復活がちょっと早かったこと。原作の終盤は、ワタナベも自殺するような恐れを振り切るようにページを繰っていた記憶があります。レイコさんとのセックスはワタナベにとっても大きな救いになったと思ったのだが、それが感じられなかったこと。あとは直子のキャスティングですね。透明感と儚さを併せ持った不思議な存在が直子でしたが、本作では骨格的に存在感が有り過ぎました。ともあれ、村上春樹の小説のエッセンスは「喪失感の描き分け」と解釈していますが、そこには及第点を付けたいと思います。余談ですが、21世紀に入った頃、友人が「日本の男をダメにしたのは村上春樹だ」と言ってました。頷いてしまう人も多いのでは…。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-31 23:48:47)(良:1票) 3.《ネタバレ》 原作はリアルタイムで既読・・・っていうか、既読か未読か、そんな事は映画を観る上で、ほとんどどうでもいい事。 この作品を、どのような動機で映画館まで観に行ったのか? それが、この作品を観た人の満足感を左右するだろう。 私は、監督のトラン・アン・ユンと撮影のリー・ピンビンが好きだから観に行った。 彼らのコンビが創り出す映像美は、『夏至』などで既に証明済み。 そのコンビが、かの世界的ベストセラー小説『ノルウェイの森』をどう料理するか? あくまで主眼点は、トラン・アン・ユンとリー・ピンビンにあった。 それに対し、『ノルウェイの森』という孤高の小説が主眼点になっていると、観た後の違和感や不満足感は免れないだろう。 さて、肝心の映像だが、まずまずといったところだろうか。 ただし、草原に風が吹きすさぶシーンは実に素晴らしかった。 あの風が吹きすさぶシーンこそが、私にとっての最大のインパクト。 問題点は、妙に中途半端なラブシーンが、しつこい位に出てきたこと。 それも菊地凛子たちの観たくもないラブシーンばかり。 肝心の水原希子のラブシーンは無し。 水原希子の、あの細くて綺麗な脚を、もっと触って欲しかったのになぁ。 演技うんぬんは、元々、淡々として退廃的なムード漂う内容なのだから、まあいいんでしょう、あんなもんで。 ラストの、松山ケンイチがヨダレを風に吹き飛ばしながら、絶叫するシーンには息をのんだ。 それと、恐怖を煽る様な音楽とともにカメラが横移動して、菊地凛子の首吊りシーンを映す演出なんかも、なかなか良い。 トラン・アン・ユン監督を目当てで観た人でないと、問題作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』と同様、観る者を置き去りにしてしまうに違いない。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-23 23:39:21)(良:1票) 2.《ネタバレ》 村上春樹の代表作が待望の映画化。淡々とした重苦しい雰囲気の中で、青年たちの揺れ動く心の描写を繊細に表現した青春ラブストーリー。性描写や下ネタ連発だが愛の奥深さを追求した良作。直子を自殺で失ったワタナベ、その慟哭の表情は「ゴッドファーザーⅢ」のアル・パチーノを想起させられました、松山ケンイチまさに怪演。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-21 00:53:28)(良:1票) 1.《ネタバレ》 不思議な映画だった。小説は目で文字を起こし、読者の頭の中でイメージを膨らましてストーリーを自分で紡ぎ出す。対して、映画は映像と音によって目と耳でダイレクトに感じ、そこからストーリーを探し当てる。この映画は確かに小説で読んだときとはイメージが違うと感じる人が多いだろう。当たり前だ。読んだ人ひとりひとりに物語が存在しているのだから。私もあまり期待しないまま観て「ああ、やっぱりか・・」と当初は若干失望した。しかしそれ以後、頭の中でビートルズの「ノルウェイの森」のイントロ鳴りっぱなし。そして本編での印象的な映像が頭の中でフラッシュバックのようにリプレイしまくり。目で見た映像と耳で聴いたメロディが、私の頭の中で時間をかけてひとつの物語を形作る。スクリーンいっぱいに広がる緑色の草原。絶望的に悲しく、荒々しい冬の海。そして喧騒後のもの悲しい静寂を感じさせる、エンドロールで流れる主題歌のギターのカッティング。家に帰って小説読み返したら、新しい発見。映画で観たイメージが脳内補完された分ぐいぐい物語に引き込まれた。映画で一番印象的だったのがハツミさんとのレストランのシーン。途中からカメラはハツミさんに固定され、脇でワタナベやら永沢らがしゃべっても決してブレない。ハツミさんの目力に圧倒されドキドキした。物語の中でこのシーンが重要なのは、ハツミさんがこの物語で唯一「真っ当」な人物であるから。非「真っ当」なワタナベや永沢を前に純粋な正論を打つ。そんなハツミさんであるが、永沢を愛している。異端な永沢を愛してしまうハツミさんの不完全さが逆説的でもの悲しい。あと、この物語でのセックスは「死者の共有」の儀式であり、だから直子はあの晩でしか濡れなかった(キズキを共有)し、レイコさんはワタナベと寝たがった(直子を共有)。その辺の説明が足りなかったのが残念。50曲をギターで弾きまくるお葬式のシーンは入れてほしかったな。楽曲の権利の関係で無理なんだろうけど・・まあともかく、映画を観て改めてすごい物語だなあと思ったので7点献上。 【たかヲ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-16 01:47:49)(良:2票)
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