みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
9.《ネタバレ》 い・・痛い、特に主役のイックは痛さ爆発である。キャラも痛けりゃ演出も演技も全てが痛い。でもこの痛さ、何かにかぶれたり情熱をもった者の中には理解できる人が必ずいるはず。冒頭からこの痛さが伝わってきて、目が離せなくなった。でもチープ感とダラダラした感じで退屈に感じる人がいるのもわかる。役所関係の大人たちを前にラップして、ドン引きの空気感、熱いライムとは全く関係ない大人たちの質問。痛いけど、ありえそうな面白さ。仕事もろくにせず、大した努力もせず、情熱だけが空回り、そして結局、何も起こせず、だがしかし、最後に残ったのは、やっぱり好きなラップだった。そのシーンですら、周りはドン引き、痛いまま、そこから、エンディングの曲に続く流れが最高だった。なんだろ、めちゃくちゃかっこつけてるんだけど、ずっとズボンのチャック全開、最後に至っては、ゴムが切れて、ズボンがずりさがる、しかし履いてたパンツがめちゃくちゃポップ、みたいな感じ。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-07-30 21:41:07) 8.《ネタバレ》 劇場版かまってちゃんの監督作品と知って思わず借りました。最初はゆるい感じのコメディかな?と思って観てましたが、主役の太ったラッパーが夢を追う姿に感動し、次第に引き込まれていきました。安っぽい映像がより田舎で燻る若者達のリアルを際立たせていたと思いました。 基本的に主人公はダメ人間なんですね。家では半ニートだし、不良にはからまれて負けるし、同級生にはバカにされるし、ラッパー仲間の中でさえも雑魚扱いされている。しかし、ラップにかける想いは誰よりも強く、だからこそ応援したくなった。ラスト、別れた仲間にもう1度夢を語り、帰ってこいと誘うラップのシーンは感動しました。ゆうばりファンタグランプリも納得の熱い映画ですね。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-10 20:31:17) 7.《ネタバレ》 チープな作りに見える映画全体が、どうしようもなくチープな状況にもがく地方都市の若者の焦りをそのまま表現していました。 「市民との集い」でラップを披露するシーンの微妙な空気。誰も口にしないが下手くそなことは明らか。歯に衣を着せた発言しかしない大人たちの質問が、言外に彼らを否定している。主人公がラップのネタになるような「不条理」は無いかとラップ仲間に聞くシーンがある。近所の不良に殴られても、元AV女優に馬鹿にされても、それらは日常的すぎて彼には不条理と分析できないのである。 そんな愚鈍な主人公にも「怒り」はある。ラストシーンで主人公はその怒りを元ラップ仲間にぶつけ、彼を振り向かせました。そこで、ジ・エンド。約束されない希望を鮮烈に切り取ったラストカットでした。彼らを応援する気にはならないけれど、彼らの痛さが尾を引く作品でした。 サイタマの地方都市が舞台のようです。都会からの中途半端な距離感がそのまま閉塞感に直結しているような場所。その土地柄に対する愛着と悪意の両方が感じられました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-08-26 16:14:25) 6.《ネタバレ》 とても好き!こういう映画。地方の夢見る青年の挫折を描くわけだが、魂だけは譲らないという姿勢を、この太めの青年が実にカッコよく演じている。ラップも見事で、実に好青年。これを観終わって、連休の夜にこのシリーズ全巻、市内のレンタル屋を探して回ったのが、いい思い出になった。有難う! 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-05 03:03:53) 5.とりあえず作りが雑。 特に音声が聞き取り難くて困ってしまった。 それでも、そんな困難を乗り越えたくなるような良さがあったように思う。 序盤はコメディなのかと思ったけど、意外とまじめな作品だった。 シュールな演出にじわじわ来るけど、大笑いするような作品ではなくて、切ない青春ストーリーという感じですね。 竹田先輩の曲には魂が篭っていたし、AVデビューしたクラスメートという設定も来るものがあった。 号泣するほどではないんだけど、なんとも言えないやり切れなさが後に残る作品でした。 もし、この作品がサクセスストーリーだったら嘘臭さが際立ってしまったかも知れないけど、サクセスしないぐだぐだ感がリアルな哀愁を漂わせていて良かったと思います。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-07-13 20:02:54) 4.“ラップ”という音楽表現が、日本の音楽シーンに根付いてもう久しい。 けれど、“日本語でラップをする”という表現方法が持つ根本的に拭いされない違和感と気恥ずかしさは確実にあり続けている。そういうものから目をそらさず、それでもこの表現で夢を追う若者たちの“無様さ”を真正面から描いた試みが良かった。 「自主制作映画」ということは知っていたけど、音声の違和感も含め思ったよりもチープな映像世界と素人臭い演技には少々面食らってしまった。映画冒頭の感触は、どこかの映画学校の学生が課題で撮ったものかと思える程で、果たしてこれからどんな映画世界が描き出されていくのか不安になったことは否めない。 繰り広げられる安っぽい映像や演技に嘲笑を禁じ得なかったけれど、気がつくとそういうことは気にならなくなっていた。 稚拙な演技も含めて、ださくて、格好悪い片田舎のラッパーたちの行く末が気になって仕方なくなってくる。 尽く格好悪い彼らの言動が、可笑しくて、仕方がない。 中盤でみひろが主人公に対して言うことは、恐らく間違っていまい。 何も出来ていない彼らは、きっと何も成し遂げることなく終わるのだろう。 それは、悲劇でもなんでもないあまりにフツーの現実だ。 「夢を追う」ということの愚かさとほんの少しの素晴らしさが入り交じった現実。 映し出される映像世界はとてもチープだけれど、それを不器用なまでにまっすぐに描いているこの映画の在り方はきっと正しい。 場末の焼肉屋で、ようやくバイトを始めたに過ぎない主人公が、夢を諦めかけている友人と自分自身に対して熱くライミングをするラストシーンは、それまでと変わらず、いやそれまで以上に格好悪く滑稽だ。 ただ、僕には彼を嘲笑うことなんて出来るわけがない。 P.S.みひろが良い。エロくて良い。当たり前だけれど。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-04 23:32:41)(良:1票) 3.《ネタバレ》 雑誌BRUTUSの特集で、錚々たる名監督と名作の中に入江悠監督とこの作品の名が。以前からこの監督のことはこの作品と共にあらゆる雑誌やネットでその名を見かけており、気になってはいた。 確かに訴えてかけてくるものがあったし、インディーズでしかできないような内容であることから多くのファンに支持されるのも頷ける。特筆すべきは、公民館のライブシーンとラストの飲み屋のシーンだ。ワンシーンワンカットがうまく効果を上げており、その痛々しさも相まって最高の名シーンとなっている。また、グループ内派閥の雰囲気というのがすごくリアルで、最初のSHO-GUNG内のやりとりからグループの人間関係というのが見えてきて、後の衝突がなんとなく予想ができるところに演出の上手さを感じた。 しかしその反面、映像と音響がとてつもなく安っぽい、ワンシーンワンカットを多用しているためテンポが抜群に悪い(ワンシーンワンカットは前述の2シーンのみ必要性を感じた)、みひろ演じる千夏という登場人物を持て余している、など重大な欠点がいくつかあるのが残念。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-21 00:24:59)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ●日本人がやるラップの違和感が一つのテーマとしてあると思うけど、今のご時世そんなにないと思う。繁華街歩くと輪になってラップしてる連中をよく見かける(サイファーと呼ばれる行為)ショーウィンドウを鏡代わりにしてダンスの練習してる若者は見掛けるけど、上記の若者もたまに見掛ける。●映画の内容だが、やはりラストが全てかな。中盤までグダグダだけども。主人公の若者はあのラストまでずっとサングラス帽子で身を隠す。しゃべりもボソボソと何言っているか分からない。何考えているか分からない今時の若者というより、ミステリアスな感じにしたのが、最後のアレがより心に届く計算になっている。そこの計算がこの監督の凄いところだ。あのラップですが、一般人には上手く聴こえるけど、宇多丸が言うには素人丸出しな感じらしい。●あれを見た感じだと、職についた唯一の友人はもう戻ること(夢)は完全に諦めているだろう。劇中でそういった場面はないが雰囲気で分かる。(実ははスピンオフ作品が作られているが) そういった察することができる雰囲気を作ったのもこの監督うまいと思う。 【カップリ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-30 05:14:50) 1.《ネタバレ》 長編自主制作映画としてはあたしの見た中では久々のヒットかなぁ。 最初はかなりだらだらとした進行で、心配したのだけど、TKDのサンプル曲が流れるあたりからグンと映画に引き込ました。ラストのライムバトルは本当に凄かった。ラップ自体あまり詳しくは無いのだけど、そんなあたしが素直に感動してるんだよね。やっぱり、日本語でラップをする方が言語的に素直に心に響くのだろうね。この感覚って同じラップを扱った映画「8マイル」では味わえなかったので、物凄く良いと思いました。 【奥州亭三景】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-08-11 12:41:22)
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