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【クチコミ・感想(7点検索)】
2.《ネタバレ》 社会へ断固として戸を閉ざしているヒロインのかたくなさが、まず冒頭で印象づけられる。何か事件を起こし恩赦で出られるらしい(この時点ではまだ謎)、しかしそのことに感謝の姿勢を見せようともしない。そして彼女と牧師ヤコブとの緊張の日々が綴られていくわけだ。そのふてぶてしさがリアルで、手紙を朗読する仕事をいやいやこなしている。パン切りナイフを顔面に接近させてヤコブが盲目であることを確認するあたり、もしかして彼女は凶暴犯で収監されてたのか、という不安を抱かされる。そして退屈な朗読の仕事を軽減させるための手紙の廃棄などあって、しかし牧師のほうも手紙の内容から差出人を推量できたりし、なんか剣豪と追いはぎが林の中でにらみ合っているような時代小説的緊迫感が生まれている。手紙に封入されていたお金も新たな緊張を生む。ここらへんの引きこみは大したもの。教会の「結婚式」へ牧師の勤めを果たしに向かった場で、二人のわだかまりが決定的になる。牧師は式の言葉が出てこない。その隙に去ろうとする女は車の行き先を口に出来ない。この二つの沈黙が対比される。一方は老齢による失語、一方はどこにも行けるところがない事実を突きつけられて。たぶんこの彼女の「言葉詰まり」が本作最良のシーンだろう。彼女は出立に先立って金を持っていこうとしたが、半分だけ残していた。それを上から見ている若いころの牧師の写真(たぶん)。ここらへんですでに彼女の心の変化の兆候をうかがわせていた。そして再開される手紙の朗読を通じて彼女の過去が明らかにされる展開になるわけだ。彼女のかたくなさの理由が分かってくる。もう一えぐり欲しいような気もするが、きれいにまとまった好短編を読んだような後味。北欧の風景が、その空気をも感じさせ素晴らしい。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-30 09:55:03)
1.《ネタバレ》 ヤコブへの手紙がぱたりと来なくなったのは神の意思だと思ったんだけど、郵便配達のおじさんが保管してる説も分からないではないし、それどころか手紙の多くはこの人が書いていたと見る人もいて驚いた。確かに矛盾は無い。神の意思か、自然の成り行きか…。この映画では説明が付かないことは起きないが、導かれているような気もする。人によって捉え方が変わる絶妙なあん梅。最終的にはヤコブがレイラを救った直後に天に召されることで、神の存在を感じる作りにはなっているけど、宗教等は関係なく心に響くものがある。いい映画だなぁ。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-04 21:38:05)
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★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
12人 |
平均点数 |
6.92点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 1 | 8.33% |
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5 | 1 | 8.33% |
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6 | 2 | 16.67% |
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7 | 2 | 16.67% |
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8 | 6 | 50.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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