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【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 戦場で敵の銃弾に倒れたとき、薄れゆく意識の中でおれが最後に思い浮かべたのは、子供のころに手に入れた一枚のコインと、そして君のことだった――。ひと夏のバカンスで軍人のジョンが出逢ったのは、勝気で魅力的な大学生の女の子サヴァナだった。たった2週間の休暇の中で瞬く間に親愛の情を深めていく2人。「これから2年間、戦場で過ごしたら必ず除隊する。それまできっと待っていてくれ」と、彼女に固く誓い戦地へと趣くジョンだったが、911という理不尽な現実によってそんな約束は先送りされてしまう。いつ死ぬとも知れぬ過酷な戦場で、サヴァナからの愛情溢れる手紙だけを希望の光に必死に生きるジョンだったが、いつしかそんな彼女からの手紙も途切れがちに。不安を募らせる彼にようやく届いたサヴァナからの手紙には、哀しい告白が吐露されていたのだった…。冒頭から、繊細で叙情的な美しい自然描写を背景にそれぞれに鬱屈した思いを抱えながらも懸命に生きる人々の姿を瑞々しく描き出す、いかにもハルストレムといった切なくて美しい珠玉のラブストーリーでした。彼の初期の名作群を思い起こさせる、自閉症を抱えながらも純朴に生きる無垢な少年と、同じく自閉症を患うお父さんとの対照的な苦悩の描写なども印象的な良い余韻を残してくれます。一枚のコインを巡る親と子の長年にわたる葛藤と、病床での手紙を通じた和解など、細部のさり気ないエピソードの数々も詩的で良かったっす!そして、すれ違いや些細な喧嘩からいつまで経ってもうまくいかないジョンとサヴァナ、それでも愛さずにはいられない男と女の悲哀が、ささくれ立った僕の心に深く響きました。うん、ハルストレム、グッジョブ! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-03-06 00:09:04)
2.《ネタバレ》 この作品の「静かさ」が好きです。音楽やカメラワークでけたたましく感動させようとする手法とは対照的な、とてもナチュラルで繊細で、そして優しいタッチで描く。これぞラッセ・ハルストレムだなと思わせる作風です。序盤の二人の出会いから、もうすでになんとも言えない初々しさがあって共感。そして彼氏が軍隊へと派遣されて二人で文通を始める、その手紙の文章がこれまたぐっとくる。これぞ純愛。素敵な愛。手紙が待ち遠しく思う気持ち、来ないと不安になる気持ち、でも来るのがわかってるっていう気持ち、凄く良くわかる。自閉症のお父さんはコイン集めが趣味だけど、僕もコイン集めしていたことがあるから、その気持ちもよくわかる(笑)。お父さんと、コインという共通の趣味で会話があったのに、反抗期になって会話がなくなっちゃう。そのことを、自分が死にかけた時に思い出し、お父さんが弱ってる時に吐露するシーンは感動的。この「恋愛」での純粋な気持ちと、「親子」のある種の後悔の気持ちっていうのは、多かれ少なかれ誰でも共感するものがあるんじゃないかな。自分はそうだったから、すごく胸にくるものがありました。ただ、物語は後半になると途端に悲しい展開になっていきます。彼女は突然手紙で別れを告げ、自分は銃撃を受けて死にかけ、お父さんは他界してしまう。硬派な主人公があまりに不憫です。彼を捨てた彼女酷いよ~って思うけど、でも1年間会えなくて、久々に会ったらさらに2年延長って言われるんだから、寂しすぎる気持ちも仕方ないかも。主人公は自分のことをコインに例える下りがありましたが、父子が大切にした思い出のエラーコインがある意味象徴的であります。人は皆、完璧なコインを求めますが、むしろエラーコインの人生のほうが、より思い出深く中身の濃いものになるのでしょう。恋愛と親子愛は、酸いも甘いもあるからこそ特別な絆が出来るんだと思います。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-08 00:57:21)
1.僕のお気に入りのハルストレム監督の新作。しかし、考えてみたらこの監督のバリバリの恋愛映画って珍しいな、という思いもありました。
ラブストーリーを作品の軸に据えながらも、主人公の陸軍特殊部隊に所属する青年と自閉症を抱える父の親子愛のドラマが印象に残る作品でした。この父子が登場する最初のシーン。薄暗い部屋でコインを眺める父をガラス越しに複雑な表情で見つめる息子。微妙な距離感を感じるシーンです。その事情は少しずつ語られますが、このコインがこの父子の絆の象徴だったんですね。
本作には色々な手紙が登場しますが、息子が父への最後の手紙を読むシーンが感動的でした。ここで戦場で意識が薄れいく息子の冒頭の姿が思い出されます。(と同時に邦題はコレでよかったのかな?という思いも・・・)僕の好きなハルストレム監督作品は「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」「サイダーハウス・ルール」「ギルバート・グレイプ」といった作品です。いずれも色々な事情を抱える少年や青年の成長を描いた作品。やはり本作も軸であるはずのラブストーリーよりも主人公の若者と父のドラマが印象に残りました。
しかし、すっかり売れっ子になったアマンダ、本作でも彼女の爽やかな魅力がよく出ています。「マンマ・ミーア」でも感じましたが海辺や潮風が似合うし、歌も上手ですね。そして9.11に人生を翻弄された人の姿がここにもありました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-10-03 21:37:43)
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【点数情報】
Review人数 |
6人 |
平均点数 |
6.50点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 2 | 33.33% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 3 | 50.00% |
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8 | 1 | 16.67% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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