みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
5.《ネタバレ》 よく江戸時代を勉強してるな~と感心する絵作り。 画狂人北斎の造形がいささか物足りない気もするが、 お栄の話なので、これでいいのだ。 原作も買いました。 是非、読書の秋の一冊になれば・・ 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-11-19 19:06:04) 4.《ネタバレ》 予告編見た時は、相性の悪そうなキャラデザでしたが、すぐ馴染みました。 登場人物が多く無いせいか、特に悪人の出てこないお話。でも妖怪・物の怪の類はいろいろ出ます。 外国にしろ日本にしろ、昔の人々は1枚の絵だけから物語を引き出して楽しんでいた。 書く方の絵師達も、クリエイターとして悩み、己が人生にも悩み、それらの人生経験を 肥やしとして、前へ進んで行った。それらのエピソードが淡々と描かれています。 主軸のヒロインの成長過程をもっと取り上げた方がまとまりのある映画になったと思いますが、 人物それぞれにも少しづづスポットライトを当てて行く事で、江戸時代を肌で感じる事もできました。 なかなか、先の展開が読めず、この後どうなるんだろうと興味深深で観ていましたが、 盛り上がってきた処で、急に駆け足で終ってしまったのが意外。後はご想像にですか? もっと暑苦しい「てやんでい!」が沢山出てくるのかと思いましたが、みんな軽いノリですね。 で、不幸なエピソードもあっさり流すのが今風なのかな。90分の映画じゃこうなるのも仕方ないか。 かといって、つまらない映画とも言えず、なんともいえない満足感が残る映画でした。 監督さんはクレヨンしんちゃんを沢山手がけていた人で、あの「カラフル」を創った人ですね。 なるほど、人の感情を真正面からでなく・・背中からコチョコチョしてくれる感じの演出。 自分はこれも有りかなと思います。 【グルコサミンS】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-03-27 22:56:59) 3.《ネタバレ》 最初と最後のロック調の音楽はいらないですね。淡々と日常のエピソードを描いていくというスタイルとマッチしてないです。クレヨンしんちゃんでもそうでしたけど、日常の中の風景に死をそっと置くというのはやっぱりこの監督の得意とする所なんでしょうね。わかっていてもちょっとウルっときてしまいました。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-02-05 15:11:55) 2.「絵師」というものは、いつの時代も、どの国においても、この世とあの世の狭間で生きる人種なのかもしれない。 故に彼らの生き様は、ときに刹那的であり、一方で悠久たる時流の中でゆらりゆらりと漂っているようでもある。 主人公は、葛飾北斎の娘「お栄」。23歳。父をも凌駕する才能を垣間見せながら、彼女の若く瑞々しい視点を軸にして、魅惑の都市「江戸」が描き出される。 視覚や聴覚は勿論、触覚や臭覚、味覚に至るまで、五感の総てで浮世絵師たちが見た「風景」を表現しようとする趣向と、それに成功したアニメーションが見事だ。 特に、目の見えない主人公の妹の感覚を通じた、触覚や嗅覚の表現が白眉だったと思う。 秀逸なアニメーションによって表現された「江戸」は、楽しくもあり、妖しくもあり、悲しくもあり、そこに生きる人々の喜怒哀楽の総てをひっくるめてわらわらと賑わっている。 これ程までに「江戸」という時代と場所を描くにあたり、それそのものを「娯楽」として表した作品はなかなか無いのではないかと思う。 登場人物も総じて魅力的である。 特に、主人公のお栄は、絵師としての才気をほとばしらせながら颯爽と江戸を往く様が何とも格好良く、一方で垣間見せる未熟な乙女ぶりが何とも可愛い。そして、終始勝ち気な口ぶりを見せながらも、父と母と妹を常に気にかける慈愛の深さが感動を生む。声を担当した女優の杏は、まさに適役だったと思う。 惜しむらくは、オムニバス調のストーリーテリングが良くも悪くも散文的で、連なりに欠けていたところだ。 これだけ魅力的な舞台と人物の表現が出来ているのだから、ストーリー的にはもう少し踏み込んだ物語性を用意して欲しかった。 そうであったならば、絵師たちの人生観と江戸という世界観が、もっと深く混ざり合い、更に唯一無二の作品に仕上がっていたのではないかと思う。 確固たる良作であるが故に惜しい。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-17 23:10:42) 1.《ネタバレ》 葛飾北斎の娘 お栄と周囲の人々の日常を描いた原恵一監督の時代劇アニメ。「ドラミちゃん アララ♡少年山賊団」や、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」で戦国時代を描いていた原監督が江戸時代をどう描くかに興味があったのだが、原作である漫画(未読)のファンという原監督の丁寧な演出で、アニメでありながらもその時代の空気感を大切にしていて、しっかりと江戸の文化や情緒を感じられる映画になっているし、登場人物たちのやりとりや会話が見ていて心地いい。葛飾北斎が登場する映画というと新藤兼人監督の「北斎漫画」を思い出すが、本作は(原作が違うからか)「北斎漫画」とはだいぶ違う描かれ方をしていて、お直が病弱な子供に設定されているなど「北斎漫画」を頭に入れて見ると若干の戸惑いも感じなくはないが、それでも「北斎漫画」とはまた別の印象が残るのが良いし、北斎とお栄はじめ、登場する江戸の人々にとても魅力を感じることができたのも良かった。ストーリーとしてはエピソードの羅列に終始していて、この点はテレビシリーズでもよさげな感じなのだが、視覚や聴覚だけではなく、五感のほかの部分でも江戸の空気を伝えようという試みはあにやんさんも書かれている通り、挑戦的であるし、同時にすごく映画的な試み。そのために盲目のお直の存在が本作の中では重要で、彼女の目線を通して、映画を見ているこちら側も触覚、味覚、嗅覚という本来映像では伝わらない部分を想像して、江戸という街を感じることができる。これはじゅうぶんに成功していると思うし、まさに映画だからこそできる表現。最初のほうでお栄とお直が橋の上で行きかう人々を見ているシーンはそのうえでかなり重要なシーンだと思う。雪の積もった茶屋の前でお直が子供と遊ぶシーンも美しく印象的だった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-08 16:08:05)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS