みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.髪の毛のあるユル・ブリンナーをたぶん初めて見ました。最初は誰だかわからなかったほどの違和感。やはりこの方は、ツルッパゲのほうが似合っているし、かっこいいですね。あくまでも個人の感想ですが。 それはともかく、いかにも昔の映画らしい大味なところがいい。パンチョ・ビラ一派もけっして単純な義賊ではなく、むしろ強烈に残虐だったりするわけで。それを冷静に、時には批判的に見つめつつ大局観から協力するアメリカ人という構図が、いかにもアメリカ映画という感じです。さすが、アメリカ人は優秀ですねぇ。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-09 01:30:20) 3.《ネタバレ》 タイトルからメキシコ革命を扱ったものと推測出来たので硬派な作品と思っていましたが、そんな事はなくかなり楽しいものに仕上がっている印象でした。 盗賊あがりの革命家ビラ、しかも彼の右腕フィエロも実在して作中宛らの凶悪性を持ち合わせていたとの事らしいので直接描けばかなり血生臭いものになっていたと思いますがアーノルドという打算的というか掴み所がないアメリカ人を通して見せた効果により見易すいものになっていたと思います。 ユル・ブリンナー、ロバート・ミッチャム、チャールズ・ブロンソン、この3人の特出した演技力は勿論単体でも各人魅力的なのですが、それぞれが絡むとエンターテイメント性がグンと増し、台詞やシチュエーションで良い具合にクスっと笑わせて貰えます。 特にフィエロとアーノルドのお互い相容れないが何処と無く認め合っているような関係性は良かったです。 また、無慈悲なフィエロが50人近くを銃殺処刑した後に手が痺れてしまうシーンは、その後また捕虜を大量に処刑する時に効率的に行う為に威力の有る銃で3人ずつ一遍に撃っていく伏線となっている云わば前フリ程度のシーンなのですが、手を水に浸し痺れを取るフィエロの姿はチャールズ・ブロンソン特有の自己陶酔ぎりぎりで見せる自分の内側に向かって表現される演技によりメキシコの乾燥した舞台とは対照的に少し不思議なしっとりとした哀愁を感じさせ印象に残るシーンになっていました。 制作された1968年がベトナム戦争真っ只中だという事を考慮するとメキシコをベトナムにアーノルドをアメリカそのものに置き換えて見る事も出来ると思います。 ビラがアーノルドに言った「元々何も無いお前は女の為でもなく大義の為でもなく自分の為に生きてきた」という台詞はネイティブアメリカンから奪った土地に国を作り不安定な政治情勢の他国に介入して好き勝手やっている建国以来アメリカがしてきた事に重ねているようにも見られます。 しかし、メキシコ革命等の歴史的な事情をそれ程知らなくても十分に楽しめるような娯楽作品になっていますし、サム・ペキンパーらしい男臭い話の流れでラストの締め方もなかなか良いものになっていたと思います。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-31 17:24:07) 2.メキシコ革命の英雄パンチョ・ビラの姿を、彼とともに戦うことになったアメリカ人の目を通して描くのですけれども、精悍な顔つきで何考えてるかワケがわからんビラ役のユル・ブリンナーに対し、このアメリカ人の主人公の役がロバート・ミッチャム、ヨレヨレとしたテキトーな感じがいい味出してます。そう、このヒトもたいてい、テキトーでして、メキシコ革命のドサクサまぎれに、複葉機を操り武器を売る商売、はたまた世話になったおっちゃんの娘にさっそく手を出してみたり、おいおい、大概にせえよ、と言いたくなるのですが、パンチョ・ビラはその数段上を行くテキトーさ、要するに規格外の男。このいかにも陽性のアナーキズムが、本作の楽しいところです。主人公は自慢の複葉機でビラとともに戦うことになり、空からの攻撃をさらに空撮を多用してダイナミックに捉えたアクションシーン、見応えあり(ヘリからの撮影と思うのですが、まるでクレーン撮影のように用いて、なかなかやってくれます)。善悪に単純にとらわれない自由さ、クールに自らの信条に従うチャールズ・ブロンソンの存在も光ってます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-27 22:30:59) 1.《ネタバレ》 メキシコ革命に関してはまったく知らないのですが、とりあえずパンチョ・ビラのユニークな人物像は楽しめます。まあ、どこまで本当かは知りませんが。加えて、副官のフィエロがなかなか面白く、ビラとの対話はまるで漫才のようです。その一方で、捕虜にした敵には容赦ないところなども描かれていて、革命の血なまぐさいところも忘れててはいません。ここに紛れ込んだリーは、観客の代表者として、常識的な面からビラたちをながめています。この配置もよかったと思います。国内での派閥が単純な善玉悪玉になっているような気もしますが、基本的には娯楽作として作っているようなので、その意味では悪くないでしょう。実際の革命を舞台にした映画としては、どうかわかりませんが。あと、ヒロインを演じたマリア・グラツィア・ブッチェラが可憐でかわいく、よかったと思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-21 21:08:14)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS