みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.西部劇は良いですね。 雄大な景色の下に放牧される牛たち。 そして美しい馬や走り回る犬たち。 荒くれの男たちもカッコイイ(笑) しかし本作の内容は覗けないほどの闇。 景色とのコントラストが印象的でした。 お話しに入り込めた方には最高の作品なんだろうと想像される。 名優の素晴らしい演技、緊張する場面多々。 しかし私は距離を置いて観てしまった。 登場人物の感情を、あえて分からないように見せている。 そこが素晴らしさなのは理解できるが、自分はしっくりきませんでした。 違和感あるなと。 カンピオン監督素晴らしい。 「ピアノレッスン」は見逃しているので、是非観たい。 【たんぽぽ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-03 10:05:18)(良:1票) 2.《ネタバレ》 謎めいたタイトル(聖書からの引用らしい)から始まり淡々と緩慢に展開していく物語、 手袋やLGBTを伏線に兄弟母子の複雑で微妙な人間関係、 そして偶然と策略から生まれた衝撃のラスト… 観賞後しばらく余韻に浸れるなかなか味わい深い映画でした。 【ProPace】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-03-29 19:55:46) 1.《ネタバレ》 舞台は1920年代のアメリカ・モンタナ州。 大牧場で家族を形成するのは、名うてのカウボーイであり同性愛者でもある荒くれ者と、マザコンのサイコパスと、人格者の金持ちに誰もが羨む美人という理想的な夫婦、、って、それは家庭円満になるはずがありません (笑) だから、何かしら悲劇を伴う結末なのは想定していたけど、それにしても表現力の高い演技者たちによる、重厚で観応えのあるサスペンスドラマではありました。個人的に、こういう奥行きが深い役をベネディクト・カンバーバッチがやれば、もう当然のように映画のクオリティが上がっていく、それはわかっていた。だから、本作をがぜん面白くしていたのは、コディ・スミット=マクフィーの存在ではないだろうか。彼がスクリーンに登場するだけで、私は不安になり、妙な胸騒ぎがして仕方がなかった。なぜなら、まるで現代社会の若者が荒々しい「西部劇」の時代に迷い込んだようで、彼一人だけが「異質」であり、この映画の世界観にそぐわないから。 それぞれの思惑が交錯する展開の中で、家族が州知事を招いた「ピアノ」のエピソードが特に印象に残ってる。ローズがピアノを拒絶したことにより、場がしらけて空気が悪くなるなかで、フィルが現れたことにより空気が一変した。私は、彼が追い討ちにきたのではなく、むしろローズを助けに来たように見えました。観終えてみれば、フィルは横暴ではあるけど、それは人に不器用な裏返しでもあり、実は我々が思うほど悪意に満ちた男ではなかった、と思えてきます。しかし、その心のうちはとうとう最後までわからない・・。 ・・そもそもですが、この映画は主人公であるフィルの「感情」を描かない、という実験的な手法を取ってます。この荒々しい時代に、彼は何を思って生きていたのか、彼は本当に殺されたのか、、全ては謎のままであり、むしろ彼以外の人間たちの異常性・残酷さが尾を引くように際立つばかりだ。 以下、個人的な宿題としての備忘録。 アメリカの西部劇に、英国人であるベネディクト・カンバーバッチ。なぜか。 夫婦役は、実生活でも夫婦であるお二人。しかし、本当にそれだけの理由によるキャスティングだろうか? そして、「ピアノ・レッスン」の巨匠は、なぜピアノを弾くことを拒んだのか? 映画に見え隠れする、監督の "隠しメッセージ" について、探究してみたいと思う。 【タケノコ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-02-12 14:03:07)(良:1票)
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