みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 予想以上に淡々と描かれていく先住民オセージ族への静かな虐殺。 そこには西部劇における憧憬が完全に失われ、強欲と搾取がただの日常になった。 当初、ディカプリオが捜査官役だったそうだが、ヒーロー物語になることを恐れ、本人の希望で断ったという。 そのため、デ・ニーロ演じる有力者の叔父とオセージ族の妻との板挟みで苦悩する、 "平凡な男"という美味しい役どころではあるが、流されるがまま犯罪に加担してしまう時点で感情移入もない。 妻を愛しているのは事実だとしても、家族のために真っ向から抵抗しようとした時には既に手遅れで全てを失ってしまう、 そんな愚かな男の顛末を生々しく炙り出していた。 『羊たちの沈黙』でおなじみのFBIの原型はこうして生まれたのか。 エドガー・フーヴァーの名が台詞で登場したので、彼の伝記映画はいつか見てみたい。 前作の『アイリッシュマン』に並ぶ、3時間半に及ぶ大長編だが、スコセッシのテクノカルな演出と編集は冴えていて、 静かながら最後まで見届けるパワーは相変わらず。 トレンドの若者受け推しキャラアニメ映画、漫画実写化の対極に位置する"骨太な古典"が時代の流れと共に失われていく、 かつての黒歴史が風化されていく、その現実に対して必死に抵抗する巨匠の矜持が伝わってくる。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-21 12:51:09) 2.1世紀前,富を築いたオセージ族の怪死事件。 スコセッシ、ディカプリオ、デニーロの名優だけでも客呼べるんだけども、それ以上に興味深い実話だ。 いつの時代も金の匂う場所に悪い人間が集まる。アーネストの葛藤とモリーの気持ちが引き裂かれていて、普通の先住民でいたほうがきっと幸せだったろうにとおもうと切なくて哀しかった。200分のロングランで最後は目が乾いていたのでもう一度見よう。 【mighty guard】さん [映画館(字幕)] 7点(2024-02-26 13:51:41) 1.《ネタバレ》 20世紀初頭に実際に起きた殺人というか殺戮の模様をデ・ニーロやディカプリオといった面々で映画化した大作。 前編通してはdふぇな展開というよりは、淡々と物語が進むので一瞬退屈にも思えるのですが、先程の2人の演技やザ・バンドの元ギタリストであるロビー・ロバートソンの牧歌的知でありどこか陰りのあるスコアで3時間半の長丁場にも耐えられる作りになっていました。 ただ途中インターミッションは入れて欲しかったです。 しかしながらどことなくギャング映画みたいになってしまうのはもはやこの人の癖というかなんというか、そんな気がしました。 【クリムゾン・キング】さん [映画館(字幕)] 7点(2023-10-22 04:24:48)
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