みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
8.掘り出し物に出会った気分、というのでしょうか・・・。どうしてこのDVDをリストに入れたのかあんまり記憶になく、なので、どんな内容かもよく分からないままに見始めたところ、序盤、やや眠たいものの、パウエルが本性を剥き出しにしてからはバッチリ覚醒致しました。こういう、利発な少年vs邪悪な大人、みたいな話って、今パッと思い浮かばないけれど、結構ありますよね。ジョンは賢いし勇敢だけれど、銀行強盗やったおとーさんは、ホント、独善的大迷惑男ですね。ジョンがおとーさんとの誓いに忠実に、妹を命がけで守りながら生き抜く健気さが哀しい・・・。何で、あの程度の金にパウエルがあそこまで執着するのかしばらくよく分からなかったのですが、彼の偏執的な妄信ぶりを見ると、刑務所で言っていた「教会を建てる」というのは偽りのない言葉だったのだと思いますね。単に金の亡者であそこまで追いかけるってのじゃ、むしろ面白くないし、説得力がないでしょう。凝り固まった、歪んだ信仰を頑なに守り続けているのです、彼は。思えば序盤、車に乗りながら彼は「主よ、殺生はお気になされんでしょう」って天に向かって呟いています。冗談かと思って見過ごしていましたが、このシーンが鍵だったのですね、きっと。彼が、どうしてこのような人間になったのか、その描写は一切ありませんので想像するしかありませんが、あそこまで女性を嫌悪するところからして、恐らく、究極のマザコンではないでしょうか。奔放な母親に捨てられたのかな、と。あるいは、母の愛を知らずに育ち、ルックスは悪くないばかりにプライドばっかし高くて頭が悪いが故に絶望的に女にモテない童貞クンだったとか。まあ、どーでも良いんですが。あと、特筆すべきは映像美。パウエルが馬に乗ってあの気味の悪い歌を歌いながら彷徨う絵は、まさに影絵のごとく美しく、絵本のようでした。ラストは尻すぼみだったけれど、結構楽しめました。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-07 00:08:22) 7.《ネタバレ》 簡単に人を殺める殺人鬼と、お母さんすら殺されて、一人で妹とお金を守らねばならない少年の攻防。これはどうなる!?と、さすがに思いました。こんな設定はサスペンス華盛りの今でもドキドキする内容。スリリングな内容が淡々と進んでいくとこが、ヒッチコック先生のいた頃の時代のテンポなんでしょうね。最後にリリアンギッシュ登場!う~ん、「八月の鯨」で初めて印象に残ったこの高潔な女性、まさにはまり役。何も派手な展開はないが、十分面白かった。あの名作「コレクター」が、ぞっとする話なのに、淡々と語られていたこの頃。やはり映画って暗闇の演出でも、顔をゆがめるほどの恐怖の表情でもないね。少年と殺人鬼の攻防、それを助ける母性の強い女性といえば、自分はジョングリシャムの「依頼人」を思い出しましたが、こっちの方がえ~っ???次どうなんの???て思いましたもん。やはり面白いって次から次へと展開する話の内容だね。そう思いました。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-19 02:18:47) 6.《ネタバレ》 「情婦」「パラダイン夫人の恋」の名優チャールズ・ロートン氏唯一の監督作品。ストーリーそのものより、寓話というかおとぎ話的な展開が非常に斬新で面白かったです。子供たちがボートで川に流されていくシーン、追う馬上のミッチャム氏が歩を進めるのを納屋から眺めているシーンなんかは、通り一遍のサスペンスというより、ダークなメルヘンファンタジー的な味わいがあって忘れ難い。う~ん・・・ロートン氏、唯一の監督作にして心のどこかに引っ掛ってくる、不思議な映画をこしらえたもんですね。そう言えば、映画評論家川本三郎氏のエッセイで、ロートン氏は実はゲイだったっていうのを読んだ事があるんですが、この映画での主人公のあまりに露骨な女性憎悪は、それが理由だったんでしょうか・・・? 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-12 23:30:12) 5.この映画が作られた当時はカラーがほぼ主流になった頃で、時代に逆行してモノクロで作られた訳なんだかもしカラーで作ったとしたら何にも面白くもない映画になってただろうと思う。偽牧師ロバート・ミッチャムの怪演が見事なまでにモノクロとマッチして子供が感じる恐怖そのままを見てる方まで感じさせてくれる手法は素晴らしい。ラストの、、父親を目の前で失ったジョンが持ち続けていたトラウマを克服しようとしてたのんだけどあっさり終わっちゃったのはちょいと拍子抜けでしたけどモノクロならでは、の要素が思う存分詰まった映画ではないでしょうか。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-28 01:02:41) 4.ニセ牧師恐い。 サスペンスなのに最終的に感動してしまった。俺もクリスマスだけは信心深くなって孤児のためにお祈りしようかな。君らが、いんぐりもんぐりしている間にだ! 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-12-12 16:50:38) 3.ロバート・ミッチャムが、異常な伝道師を好演しておりました。最後はあっけなさすぎたかな。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-20 18:48:16) 2.観る前は、偽牧師ハリーのキャラだけが走ったスリラーかと思っていましたが、なかなかどうして、細部に含蓄の篭った、考えさせられる作品です。本作のポイントは、主人公の少年ジョンだけが、偽牧師ハリーの本質を見抜いているという点でしょう。彼はハリーが金銭ねらいの山師だということを知っている。しかし母も妹もそれが理解できない。彼の表面だけを見て、立派で優しい人物と思い込んでいるのです。村のスプーン夫人も同様で、ハリーを怪しむのは彼女の夫の方。孤児のルビーを含め、「女は愚か」というハーパー夫人(リリアン・ギッシュ)の考えが、作品を通じて表現されています。その彼女にしてからが、息子とうまくいっておらず、本来の愛情を孤児たちで代用している状態。彼女の思想は自戒の意味も込めているのでしょう。本作が善と悪――愛と憎しみ――の戦いを描いていることは、ハリーの講釈からも間違いないのですが、単純にハーパー夫人とハリーがその両翼を担っているわけではありません。彼女たち二人が声を合わせて歌うシーンがあったり、善良に見えた村の人々が、手のひらを返したようにリンチを要求したり、結局は表裏一体のものなんですね。ジョンはその中でどんどん孤立していきます。フランソワ・トリュフォーがこの作品を褒めてるらしいんですが、むべなるかな。これぞまさしく『大人は判ってくれない』映画ですもの。 【円盤人】さん 7点(2004-10-09 13:56:42)(良:2票) 1.《ネタバレ》 よくできてると思うわ。 でもアタシけっこうイライラしちゃったわ。 映画の出来に、ではなく登場人物に。 偽伝道師はもちろん憎ったらしいことこの上ないんだけど、パールもルビーもスプーンおばさんもバーニーおじさんもほんっとにムカついたんだけど。 だってルビーなんて偽伝道師のことを「彼は本当はいい人なのよ!」なんて言ってんのよ!? でもクーパーさん見て反省しちゃった。 だってあんなおバカなルビーを温かく包んであげられるなんて…やっぱりキリスト教徒だから無私の慈悲深い愛情ってのが備わってるのかしら? でも精神異常っぽい偽伝道師も、アタシをイライラさせた単純でおバカな登場人物たちも、物語風にデフォルメされてはいるけど改めて考えてみると、アタシたち実際の人間をうまく風刺してるのかも、って思ったりして。 とにかく、なんだかんだ言って最後までひきつけられたし、やっぱり映画としてはおもしろいと思うわ。 それにしても、偽伝道師はなぜあそこまで女を嫌ってたのかしらね? 【梅桃】さん [地上波(字幕)] 7点(2003-12-20 17:36:56)
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