みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
18.《ネタバレ》 モノクロで、上映時間3時間越えの殺人サスペンス大作。狂気の殺人鬼が人道に篤い資産家になりすます、二つの顔を持つオイラ。別人のフリして知ったかぶりをカマすものの、熱血刑事の健さんに追い詰められ、徐々にしどろもどろになっていく。なかなかのマヌケ面…三国連太郎怪演やな。冗長な前半から一転、「10年後」以降は引き付けられた。良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-04-29 05:45:11) 17.《ネタバレ》 3時間超の長尺ではあるけど皆さんのおっしゃって いるように飽きることなく観終えることができました。 最近の映画もドラマも時間枠に縛られている為か細部をじっくり 描いていない為に薄っぺらくなってしまっているのかもしれませ ん。しかし、今この手の3時間枠の映画だと映画館の興行上の問題 があるのかもしれませんが。 前半の極貧の生まれで薄幸な犬飼と八重を中心とした展開を最後 まで続けて欲しかったと思います。 トロッコ列車での出会いから花やでの二人のやり取りはなんとも いじらしく切なかったです。犬飼の爪を顔にあててもだえる八重 のシーンなどは秀逸で、長時間枠があったればこそ挿入できたシーン ではないでしょうか。 一方、後半は健さんの登場で彼にスポットを当てざるを得ないの は致し方ないのでしょうけど、急にご都合主義的な展開となり 安っぽい刑事ドラマになってしまった感はありました。 原作をあまり変更できない事情はあるのでしょうが、八重が舞鶴を 訪ねたところは、「樽見が八重が自分ゆすって金を要求しにきたと誤解 する色をもっと強く出し、八重を殺してしまった後で肌身離さず持って いた10年前の新聞と自分の爪を発見し全てを悟って自ら命を絶つ」という ように変更できませんでしたかね。書生まで殺してしまうというのは いくらなんでも、前半の純朴なイメージからはかけ離れてしまうような 気がします。 それにしても取調べの合間にいかつい刑事が揃ってお点前が始まるという シーンは意味不明ながらちょっと気に入りました。 ところでこの話、良く考えてみると「情けは人の為ならず」ということわざ がアダになってしまったということになります。犬飼は薄幸の娼婦などに 同情することなくさっさと花やを後にすれば、世間からは立身出世した篤志家 として尊敬を集めて生きていけたのでしょうから。 【キムリン】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-02-08 21:36:40) 16.《ネタバレ》 3時間越えの見ごたえたっぷりな作品。これだけ長かったら飽きそうなんだけど全くそんなことなく観せますね。左幸子はじめ出演者の皆様(健さん若い!)も良かった。全般的に画質が悪いなぁと思ってましたが、これはW106方式というプリント方式?(始まってすぐに表示されるアレ)のようで「あえて」の画質質感だったのですね。なかなかなものでゴザイマシタハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-06-12 11:29:52) 15.《ネタバレ》 3時間と長い尺ですが、人間ドラマ、サスペンスとして面白いので一気に観れます。 設定は、「砂の器」などでよくあるパターンで、立身出世した主人公が過去を暴かれたく無くて殺人を犯すというもの。 それにしても、三国連太郎が左幸子を絞め殺すシーンが唐突過ぎ、ましてやそれを目撃した使用人も躊躇無く殺すなんて理解出来ない。 このオッサン殺しに慣れとるやろ!と思わざるおえない。 貧困がテーマになっているが、戦後生まれの自分には、今ひとつリアルに感じられなかった。 ラストは衝撃的で、思わず「あっ!」と叫んだ。 【とれびやん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-05-31 19:33:12) 14.《ネタバレ》 これは名作であり、傑作だ。今の軽佻浮薄な作品が多いなかで、「砂の器」に匹敵する重厚感がある。 3時間で一気に見るのは長すぎる気もするが、質の高い人間ドラマが濃いので目を離せないのだ。 人の爪を10年も愛し続ける杉戸八重が樽見邸を訪ねていくシーンも見所のひとつ。見ている観客も樽見が「犬飼さん」なのか分からないまま進んでいき、もしやの展開に度肝を抜かれる。尋問を受けて堂々と自論を述べる樽見も圧巻。 やや拍子抜けで残念だったのはラストシーン。すべてを闇に葬り去った樽見の意図が描かれていないのであっけに取れるばかりで如何ともしがたい。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-05-23 19:54:32) 13.《ネタバレ》 ○タイトルとリンクする場面はあまり感じられなかったが、モノクロ映像も相まってより重厚感溢れる映画になっている。○三国、左、高倉、伴あたりはさすがの存在感。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-23 11:04:48) 12.《ネタバレ》 点数の付け方に凄く困ってしまう作品でした。ソラリゼーションやエンボス加工が安っぽく目障りに感じたり、大金を置いていくにはそれなりのわけありだろうことくらい察して礼は伝えられたんだからシツコくするなよ左幸子って感じだったり、DNA鑑定もない時代に爪はそこまで決定的証拠なの?と疑問だったり、三國連太郎の真実が何か浮き彫りになるのかと思ったら唐突に幕だったり、そういうことごとでガッカリ感は結構あります。けれど、大金を受けてからの左幸子の生活に密着するような展開は、三國連太郎も伴淳三郎も影が薄くなっていくほど視点が彼女に集中して『サイコ』を観るような気分でしたし、およそ2時間後にようやく高倉健の登場という緩急の妙が心地よかったです。とうとう三國連太郎が爪の証拠で折れて、これで話は終わりかと思ったら、そこからもう一山という展開も良かったです。僕には釣りバカの社長さんのイメージばかり強い三國連太郎の若い姿の存在感に感心したり、多分『姿三四郎』の役者さんではないかと思う署長さん役のオーラを感じたりして「今これほど存在感どっしりした役者さんたち、ほとんどいないなぁ…」と思ったりして、そういう点ではとても良いものを見せていただいた気分でした。というわけで7点としました。ソラリゼーション安っぽかったけど、イタコのシーンだけは夢に出て来そうで強烈な印象を残しました。「吐夢」って、こんな昔からキラキラネームはあったんですね。 【だみお】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-02 23:42:57)(良:1票) 11.久しぶりに、古い日本映画の骨太なサスペンスが観たくなり、週末の深夜のレンタルショップで今作のDVDを手にとった。 深夜の鑑賞で、183分という上映時間はさすがに長かった。 物語の題材も想像よりもセンセーショナルなものではなく、どちらかというとありきたりな部類のものだったので、淡々としたモノクロ映像の中で次第にまどろんできた。 しかし、ストーリーの展開以上に、映し出される登場人物たちの言動や、時代の風俗描写に惹き付けられる部分があり、そういう部分がこの映画の「力」なのだろうと思った。 時に緻密に、時に大胆に描き出される映画作りの空気感は、まさにこの時代の日本映画の力強さだと感じる。 ただ細かい展開を見ると、もう少しサスペンスとして面白味を持たせることもできたのではないかと思う。 10年という年月の間に絡む人間模様をもっと密に描くことができれば、それぞれの人間性や葛藤が更に如実に伝えられたのではないかと思った。 いまひとつ、それぞれの人間の感情が響いてこなかったことは、映画の性質上勿体なかった。 ただし繰り返しになるが、この大長編を独特の空気感で描き出すことができたこの時代の日本映画のパワーは物凄い。 現在、これほどの規模の大作映画の製作となれば、安易な商業主義に走ってしまうことは必至であり、今作のような特徴のある作品には成らないと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-26 10:27:22) 10.《ネタバレ》 骨太な作品でした。犬飼の流転の人生、八重の一途な人生、どちらもしっかり描けていて見応えありました。汽車での田舎臭い八重が、東京でしっかり垢抜けていました。(後半は少し病的な方向に行ってしまいましたが。)印象的だったのは東京に出て来て客引き中の八重が、取り締まりから逃げて店に入るまでの長いワンカット、狭い路地を上から見下ろすアングルで行き交う人々、戦後の混沌とした町並みが見事に描かれていました。長尺モノクロにも関わらず飽きさせない映画でした。 【ポテサラ頂戴】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-10-27 15:08:55) 9.長かったが、印象的なシーンが多かった。それなりに楽しめた 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-11 18:48:49) 8.《ネタバレ》 犯罪者が何年後かして名士となって地位を築いていた。「砂の器」や「人間の証明」などよくあるテーマで新鮮味を感じなかった。左さんの演技はすごかった。 【がみがみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-11 23:43:23) 7.あのおにぎりのシーンがいいねえ。あのおにぎりは、お金には変えられないありがたみがあるね。樽見は地獄の底の底まで落ちてしまうだろうね。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-08 18:59:41) 6.傑作と誉れ高い本作、いざ鑑賞してみると…う~ん。鑑賞のポイント(僕はサスペンスとして観ていた)がずれているのかもしれませんが、思っていたほど面白いとは思わなかった。前半の弓坂刑事と後半の味村刑事の捜査がうまくつながらないうえ、終盤などわずかな状況証拠をもとにただ自白を強要してるように思えてならない。当時はそれで良かったのかもしれないが、今の視点から見ると違和感を感じてしまいます。樽見の存在もどこか中途半端に思えるし、八重も純粋と言うよりはちょっと迷惑な自己チューに見える。ただラストの唐突な展開は意外だったのでこの点数に。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-28 23:11:09) 5.この映画の「爪」の垢を飲んだ方がいい監督が沢山いますね。えっ、映画に爪なんかないって?だったら、せめて本作が収録されているビデオテープの「ツメ」でも大事とっておきなさい。ねっ、井筒監督。 【STYX21】さん 7点(2004-09-04 03:14:47) 4.重厚なパワーのある映画。しかし、少し長すぎたか。 【アルテマ温泉】さん 7点(2004-08-11 23:40:56) 3.巷の評価が非常に高いので期待してみましたが、期待が大きすぎたかなと思います。警察の犯人の断定ぶりがあまりにも強引。迷宮入りしかけた事件があれだけの推測で一挙に解決してしまっていいものかと思いました。樽見京一郎が懺悔の念で私財を寄付する、というのも薄っぺらい。また、左幸子が樽見京一郎に迫る場面はかなりエキセントリックな感じがしました。爪を肌身離さず持っているくらい恩義を感じているのはわかりますが、あれでは相手のこともかまわず、ただ自分の望みさえかなえられれば相手の生活はどうなってもよいとばかりに見えました。それも貧困のせいにしてしまうのは、少しばかり論理の飛躍というものでしょう。それにしても、伴淳三郎、三国連太郎、左幸子の演技は際立っていましたね。事件の解決にむけての努力、飢えと貧困からくる犯罪と良心の呵責、この映画で訴えようとしているそういうものの多くがシナリオからではなく、上記主役陣の演技に助けられて表現されているような気がしました。最後の遠ざかる海のシーンは印象的でした。 【神谷玄次郎】さん 7点(2004-01-07 17:46:59) 2.2002年に26才で、名画座で見ました。全体の流れは重々しくも飽きさせずよかったですが、最後が少しあっけなく感じました。もっと主人公の内面を描いて、最後に向けて盛り上げて欲しかったと思います。 【MASH】さん 7点(2004-01-03 08:30:46) 1.青函連絡船での事故と放火殺人を結びつけた点は、すごく面白い。3時間は長いけれど、それだけの価値アリです。アラカンの渋さと、高倉健がカッコいい。三國連太郎の成功感がいまひとつ判りにくかったけど、最後の「アッ」というシーンまで目の離せない作品です。 【FOX】さん 7点(2003-01-19 16:35:37)
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