みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
5.《ネタバレ》 これは正真正銘のコメディですよ、それも日本映画では他に類を見ないスタイリッシュ・コメディです。 “コメが炊きあがるときの香りフェチな殺し屋” という宍戸錠のキャラは、別に深い哲学があっての設定ではなくなんとパロマガス炊飯器とのタイアップのおかげなんだそうですが、それを知ったときは思わず「まじか…」と絶句してしまいました。そして何度も見返してようやく確認できたのは、宍戸錠演じる花田と組織の中ボス薮原の両者の女房を小川万里子が演じていることです。もちろんメイクや髪形を変えているし彼女自身があまり特徴のない地味な面相(失礼)なので気づきませんでした(お前注意力散漫だと突っ込まれそう)。でも宍戸錠だって薮原に電話したら女房が出てきたことに気が付かないんだから(というか亭主が電話してきてるの女房が平気というのが凄過ぎる)、私と似たようなもんです(笑)。要は冒頭のクラブのシークエンスで薮原と女房が出会って出来ちゃったということなんでしょうが、普通の監督ならこんな演出ぜったいしません。 そしてこの映画のコメディ要素が大爆発するのは、宍戸錠と殺し屋NO.1が不思議な同居対決をするところで、これはもう抱腹絶倒するしかないです。身動きできない状況で尿意を催したら殺しのプロはどうするか?その場合は尿を放出してズボンを通して靴の中に溜める、これをまじめな顔で実演する殺し屋NO.1のプロフェッショナルぶりには大爆笑しました。 まあこれで鈴木清順が日活をクビになったというのは、トップの経営判断ですからしょうがないでしょう。むしろ深刻な問題だと思うのは、こんな才能ある映画作家がその後10年も映画に関われず生活が困窮したという当時の日本映画界の情けない状況でしょう。ハリウッドで現在巨匠と呼ばれる人たちで、若いころ製作者と対立してクビになったけど順調にキャリアを積んできた監督なんてゴロゴロいるのにねえ。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-01-13 00:01:44) 4.《ネタバレ》 「ATG映画前夜」 の1967年に、こんなにも観念的な要素を取り入れて映画を作り上げてしまった鈴木清順監督の先進性に瞠目致しました。 埠頭での決闘シーン。自動車下の匍匐前進の映画的興奮に酔いしれながらも、この楽しさを理解できなかった日活上層部の不調法を悔やんでも、悔やみきれない気持ちに襲われたのでした。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-2.html 【マーク・レスター】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-28 00:49:23) 3.ある程度予想はしていたんだけど、やはり鈴木清順監督らしい挑戦的で破滅的な映画である。「とてつもなくクールだ!」と評してもいいし、「まるで意味が分からない」と酷評するのも仕方がないと思う。正直、僕自身も“微妙”という言葉を完全には拭い去れないところがある。 しかしながら、ゆき過ぎなまでに徹底的なハードボイルドさはやはりスゴイし、描きつけられる妖艶な男女の色香に色あせは全くない。 ストーリーも少々倒錯的なところはあるけども、実際はシンプルなプロットであり、あまり深く考えるべきではないのだと思う。 映し出される映画世界を、出来る限りそのまま感じ取るべき、ある種超越した娯楽作品なんだと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-29 03:28:52) 2.【すぺるま】さん、ありがとうそんな経緯のある曰く付きの作品だったんですねえ。ピストルオペラの元ネタかあ、位の気持ちで見ていたんですが、もう一度本作と清順監督、木村威夫の組んでいる「ピストルオペラ」と見比べて見たくなりました。パロマはあからさまで絶対タイアップだと思いました。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-03-01 13:01:17) 1.かっこい~じゃないですか、宍戸錠。映像も。一部、何言ってんだか分からないところがあるけど。。。でも、主人公の追い詰められる描写はすごい。こっちが苦しくなった。 【さみー】さん 7点(2003-04-28 23:38:04)
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