みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 先日逝ってしまったD・ボウイ氏。本当に美しいなあ。ドヌーブもさすがの美貌だなあ。ヨーロッパ型美形のお二方が揃ってのヴァンパイアはハマりすぎて画が完璧だ。吸血鬼はやっぱりヨーロッパ出身でないと、との思いを強くする。白っぽい粒子がキラキラしているような映像は幽玄さを醸し、現代のニューヨークにおいてもゴシックな芳香が漂う。早々とボウイ氏が降りた後釜はスーザン・サランドンと、急に20世紀顔になってしまうのは少々惜しかった。 お話はポーの一族さながら、永遠を生きる彼らの不変の苦悩がベースではあるけれど、半分人間の血が入っている者は死ぬに死に切れないという恐ろしいオチがついててびっくりだ。これではボウイさんは”永遠の命詐欺”に遭ったみたいなものではないか。何世紀にもわたる過去の被害者たちが朽ちかけた肉体を引きずってカトリーヌにすがりつく場面は恐いけど可哀想でもあった。 思いもよらない逆転打を放ったサランドンの横顔と、ドヌーブの切ない呼びかけ。徹頭徹尾クールな美学を貫いた感のあるラスト。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2016-03-05 00:40:41) 2.《ネタバレ》 最初はよくあるキザが空回りしているだけの映画だな、と思ったんだけど、結構それでも味わえちゃった。全編に漂う「たそがれ」の気配がいい。シューベルトの室内楽が鳴り、『バリー・リンドン』でレディー・リンドンのテーマに使われた変ホ長調のピアノ三重奏曲(の第2楽章ね)、あれに弱いんだ。なんかヨーロッパのたそがれって感じが迫るの。舞台はニューヨークだけど、それだけにボウイとドヌーヴのヨーロッパ性が強まる。ドヌーヴの貫禄、前半はちょっと場違いになるのではないかと心配したが、かなり適役だった。病院で待ってる間にどんどんふけていっちゃうとこが見せ場で、病院の長い待ち時間への皮肉と見てはいけない。あちらで「吸血鬼」ってのは、血を吸うことより「不死」のほうに重点が置かれているみたい。あんがい日本の能と近いものがあるかも知れない。滅びることが出来ずに迷ってる、って。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-11-28 09:45:15) 1.《ネタバレ》 モノクロの冷たい質感がとても良かったと思う。 都会的で無機質な雰囲気が良い。 ベッドで寝ている場面の静寂的な空気が好きだ。 病院の待合室で待たされる孤独感ってとてもよく分かるな。 女医が約束どおりに来てくれなくて、老化の症状をみて「おねがいです、ちょっと待ってください!」と追ってきたのは「ざまあ見ろ」と思った。 全体的に地味な印象だが、映像はスタイリッシュで、ところどころに美しいと感じる場面があった。 個人的にはカメラを持った少女が可愛いと思った。 ああいうタイプのボーイッシュな少女はなかなかいない。 また個人的だが、館の静寂的な雰囲気なんて、「ブレードランナー」の一場面に似ていたように思う。 なんでだかカーテンやレースが印象に残った。 なんたって音楽が良かった。ゴシックロックに冷たい無機質なサウンド。ヴァイオリンの音楽がとても悲しくていい。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-12-31 01:44:08)
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