みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.《ネタバレ》 受験に失敗して、夜学に行き、仲間ができ、抗争に巻き込まれ、好きな女子が元リーダーの彼女で・・ 一言で言うと、こういう映画ですが、エドワードヤンのこの映画は、 長回し多用で、主人公の魅力というのが伝わりづらいんですね。 しかもどこにでもいるような少年、少女を使い、映像も暗め。 でもこの映画は映画自主製作者には勇気をもたらしたんじゃないかな・・ 普通の人間使っても、こんな重厚な映画ができるって。 主人公の少年の家も政治の時代にもみくちゃにされ、映画は厚みのある内容になってます。 4時間近くの映画です。 多少きつかったですが、最後の合格発表のラジオ放送を犯罪者になってしまった家の人間がじっと聞いてるシーンを みて、あぁこれは挫折の映画だったかと思いいたりました。 ヘッセの「車輪の下」みたいなものを感じつつ、鑑賞後、ひとり静かに酒を飲みました。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-12-16 00:40:40) 3.「クーリンチェ少年殺人事件」というタイトルから想像してしまうような闇の魅力は感じられませんでした。 ただ映像的には闇のシーンが見事で、闇の中で誰かが待ち伏せしてるけれど暗くて何も見えず、そこからバスケットボールが光の中に出てくるシーンは印象的です。 ずっと期待して、やっと見ることが出来ましたが、ある意味期待通りで期待を超えてはくれませんでした。 いろいろな人の想いが交差していきますが、どの思いも深く描かれているように思えず、その分気楽に見ることができました。 【omut】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-24 23:42:38) 2.《ネタバレ》 なんか初期の大島渚や柳町光男を思い出させる手触り。テーマとか演出がじゃなくて、映画に張りつめている不機嫌さみたいなものが。とりあえず室内電灯と懐中電灯の映画と定義してみましょうか。侯孝賢も室内電灯の作家だと思うんだけど、この作品ではそれが懐中電灯と対比されている。室内電灯とは何か。それは家庭であり、取調室であり、職員室であり、不良グループの溜まり場である。そして少年が職員室の電球をバットで叩き割ってから悲劇が走り出す。こっちの公的な光に対して、懐中電灯は個人的、押入れの中の狭い狭い部屋、夜の校内を移動してまわる光、溜まり場を出たあとの移動。撮影所に懐中電灯を置き去りにしたとこで少年の悲劇は決定的になる。懐中電灯をノミにして闇を削ろうとしていた彼らの、どうしようもない閉塞感、何も変えることが出来ない時代への敗北感の映画とは言えないだろうか。正直言って前半の不良グループの関係が分かりづらかったんで、ストーリー把握の面ではやや消化不良だった。劇中に聞こえてくる音楽の使い方がいい。ブラスバンドの練習がパッと止んで少年少女の会話が浮き上がるところ、ポップスの奇妙にヌメッとした手触り、賛美歌の中で泣き続ける妹。殺しの後の緊張感と言ったらないね。少しずつ人が気づいていくその上品なこと。喧嘩が始まりそうになると、パッと椅子を放り投げて、何すんのかと思ってると、それ壊して武器の木片を作ってたの。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-05-27 09:58:14) 1. 【虎尾】さん 7点(2003-10-28 04:16:39)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS