みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
7.《ネタバレ》 なんといっても特筆すべきは幼虫が街を行進する特撮でしょう。卵からの孵化や成虫の飛翔、ダムの決壊など賞賛すべきシーンは幾多ありますが、やはり素晴らしきは幼虫です。我々の住む空間とほとんど変わらない目線に、幼虫の巨大な顔面が迫ってくるシュールさ。これが、精緻なミニチュア技術と相まって妙な現実味を含んだ不気味な迫力となっています。幼虫特有の「目線の低さ」にアングルを合わせた故の妙味です。人間にさらわれた小美人を救出するためだけに動く「追跡マシーン」としての恐ろしさをより一層膨らませています。シナリオとしては、低年齢層向けの感は否めません。小美人を商品として扱おうとしているヤツが「小美人は商品だ」なんて言いません。こういう、セリフからこぼれる善悪の分かりやすさは、いかにもお子様向けという感じです。しかしそれでも、特撮をはじめ音響演出や映像センスには目を張るものがあるのも確か。日本の古典特撮映画として世界に誇れる作品でしょう。 【Jar_harmony】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-18 23:35:49)(良:1票) 6. これ以後東宝特撮映画は、関沢新一の脚本をしだいにメインにしてゆくわけだが、これには得失があったように思う。関沢新一脚本は、落語調の掛け合いによる笑いの要素を怪獣映画にもたらした。けれどもその一方、それはないだろうと思わせるような、御都合主義のあまりに荒唐無稽な展開をしばしばみせるようになった。これは、この脚本作家の信条、つまり娯楽性を優先して、リアルさは二の次、という行き方の反映だったように思う。 私見では、これはけっして褒められたことでなく、子供だましといわれてもしかたのないところが増えて、結局東宝特撮ものの堕落をまねいた。私としては、これ以前の時期を中心とする木村武(馬淵薫)脚本ものの方を高く評価する。 【goro】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-29 20:21:50) 5.フランキー境と香川京子の二人目当てに借りてきたけど二人共にコミカルで面白い。特にフランキー境、やはりこの俳優はコミカルな演技が似合うし、上手い。モスラが出現してからの迫力ある映像、特に橋の下を流れる水が溢れ、小さな子を救出するフランキー境、あの場面、そしてやはり何と言っても東京タワーにしがみつくモスラの不気味さ、どこまでも性格の悪いネルソンがモスラに喰われてやられたらもっと良かったのにと思うとちょっと残念ではあるが、なかなかの出来映えではある。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-14 17:51:03) 4.へぇ、これってこんなに昔の映画だったんですね。2001年宇宙の旅も映像がすごいと思ったけど、こちらは日本映画ということもありそれを上回る驚き。ザ・ピーナッツがよい♪ 【トナカイ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-19 21:26:48)(良:1票) 3.唯一「怖いモスラ」が観られる映画だと思います。成虫になってからはそれほどでもないんだけど、小美人を連れ戻すためにただまっすぐ東京の町を破壊しながら進むモスラ幼虫はけっこう怖いです。ゴジラと違って全く表情がないから余計に怖い。それにしても、怪獣映画史上初めて東京タワーを破壊するのが、平和の使者モスラだったとは…。 【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-11-04 22:51:21)(良:1票) 2.「 海渡り 東京タワーを へし折って 歌に呼ばれし 救出の使者 」 詠み人 素来夢無人・朝 【スライムナイトのアーサー】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-10-08 06:25:24) 1.《ネタバレ》 卵から幼虫、幼虫から繭、そして繭から成虫へと劇的な変体をするモスラのこれらの変化の真髄は、[移動方法の変化]に集約される。卵という「点」における停止状態から誕生という生命の出発点を経て、「線」移動を開始する芋虫状の幼虫となる。幼虫による移動の特徴はその距離をそのまま忠実に辿るところにあって、「跨ぐ」ということをしない移動方法によって通過場所は例外無く破壊され、その跡はあくまでも「線」を基本としている。その愚鈍なまでの忠実さは、その後に来る飛翔に向けての聖なる自制として感動的ですらある。幼虫としての移動距離を全うした彼は、第二の誕生を迎えるべく再び「点」に引きこもる。繭という自主的な卵に身を潜め、しばしの停滞を演じる。その直後の羽化。繭から「再生」したモノはまるで別の生き物だった。小美人を探し求めるためのDNAを受け継いだ、しかし全く違う肉体がそこにはあったのだ。 この肉体がもたらす最大の成果は「飛ぶ」という移動形態を獲得するところにある。 この「飛ぶ」ことによって彼は人間達がへばりついている「面」の世界を一気に凌駕することになるのだ。自力では飛べない人類がX軸とZ軸によって生成される「面」の世界に留まらざるを得ないのに対し、「飛ぶ」ことでY軸のプラス方向を獲得した彼は「面」に執着する人類を俯瞰の位置で見おろす、「宙」の世界を制覇する神々しい存在へと自らを転身させていくのです。■この華麗なる転身物語と同時に、この映画の世界観もインファント島という土着の地から、東京へ、そして急転、日本人が憧れをもつ欧米の地へと、順次ブランド・アップさせていることに気付く。そんな映画的構造の中に1961年公開当時の高度経済成長期の気運を見たようで大変興味深く感じました。が、しかし、結局、彼は小美人を救出して、今まで構築してきた「ブランディング」などかなぐり捨てて、出発点である土着の地、インファント島にあっさりと戻ってしまうのです。無粋きわまりないことは百も承知だが、イメージ戦略の端くれにいる自分としては、この有様を見て「おい....モスラ、お前、もったいないじゃん....」という言葉がつい口から漏れ出てしまったのでした、マル。 【マーク・レスター】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-11 22:24:17)(笑:1票)
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