みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 戦争中の戦意高揚映画であるが、ラストの田中絹代のシーンで 作家「木下恵介」の顔がチラリと伺える。 詳しいことはクレヨンしんちゃんの監督原恵一の「はじまりのみち」をご覧あれ。 福岡の小倉と福岡市が舞台である。 田中絹代も隣の下関出身なので、福岡の人間には必見の一本である。 特に空襲で焼ける前の博多の町が記録されてる貴重な映画でもある。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-06 14:46:34) 2.ラッパに合わせ行進する軍隊、はためく日の丸、昭和19年製作の陸軍省後援の映画だ。およそ内容は見当つくが、それでもお国のために身を捧げる精神や本心では我が子のことを案じながらも、表だってはそうはできないという当時の世相がよく現れている。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-07 06:07:22) 1.ホンネとタテマエの微妙なせめぎあいを得意とする作家にとって、最終的にホンネが前に出てくるか、タテマエを押し通すかということは、さして重要でなかっただろう。そのせめぎあいを描くのが好きなので。子を思うホンネをじっと抑えて公に奉公する姿を美しいとしていた時代、「このようにみな公のために私情を捨てて頑張っているんだなあ、私も耐えねば」というメッセージになっており、反戦映画とまでは言えないだろう。笠智衆演じた人物なぞ、そのまま戦後に描けば青年を死に追いやった否定的人物となるわけで、そこらへん史料として観られる。「男の子は天子様の借り物」というタテマエを、最後はホンネを越えて主人公は肯定せざるを得なかったわけで、それを美しいと捉える視線はあり、システムを批判してはいない。ふと思ったんだけど、長回しが多いのは作家性の要請というより、フィルムを無駄に出来なかった当時の制約もあるのではないか。東野英治郎との頑固者同士のユーモア。真っ先に宮城へ参らなかったと叱る父、教科書を踏んだと叱る母。何も反戦映画だから名作と無理しなくても、タテマエの浸透していた当時の社会の記録としてこそ名作と呼びたい。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-01-25 10:10:38)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS