みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
14.《ネタバレ》 物語はやや繊細で、複数のコンセプト(兄との関係性、女性との関係性、カストラートの苦悩、等)を含むが、ヘンデルとの関係性以外はどうも掘り下げが甘く、消化不良な感じがある。 他方、メインディッシュというべきカストラート歌唱はその出来自体は素晴らしいが、設定上威力のある名曲をあまり使えないのがもどかしい所(『リナルド』”私を泣かせて下さい”くらい。そもそも、バロック・オペラは現代に至っては決してオペラの主要なレパートリーとは言えず、有名な作品はもう少し後ろの年代に固まっているのだからこれはある意味仕方が無い)。 思うに、歌での盛上げ所があんまり作れない→映画のテンションを長時間保てない→110分のあっさりストーリーという顛末か(名曲だらけの『アマデウス』と比べては可哀そうだが)。 実在のファリネッリに拘らなければ(もう少し時代をずらせば)もっと色々歌えたのではないか(話の内容は架空のカストラートでも描けるような内容だし)。それか作曲家がもっと頑張れば。。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-11-16 00:02:18) 13.映画自体はさほどおもしろいとは言えないが、カストラート歌手としてバロック時代に活躍したファリネッリの生涯を知る上で大変貴重な映画。大作曲家ヘンデルと反ヘンデル派とが競い合った時代背景も勉強になったし、何よりも歌声がすばらしかった。大詰めのヘンデルの歌劇「リナウド」のアリアを歌う場面は、去勢された過去とオーバーラップし大変印象深い。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-07-03 00:21:19) 12.物語がよく理解できなかったのですが、カストラートというものの素晴らしさを味わえた素晴らしい映画でした。 この時代、作曲というものには印税もなく、たいした価値はなかったのは知っていましたが、現在、カストラート自体禁止になっているのですから、当時聴いた聴衆は特別な感動を味わえたのでしょうね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-07 03:50:35) 11.《ネタバレ》 若い時に見たので、その時は内容が難しくて完全には理解できていませんでした。 でも映像も音楽もキレイだなー、と思ったことは覚えてます。 冒頭で、マッパの少年が「声に殺されるんだ!」と叫んで飛び降りるシーンが、しょっぱなからショッキングで固まりました。 大人になった今、もう一度ちゃんと観てみたいです。 【ラファエロ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-20 21:44:45) 10.何がグロイといっても、男にしか見えないカルロから超高音の美声が発せられるのが一番グロイと感じました。結婚して女の花道を「ハイ、さよなら。」してしまう歌姫と違って何時でも卓越した芸術の粋を見せてくれるからでしょうか、カストラートというのは正に金持ち王侯貴族のエゴの作り出した男とも女ともいえない存在・・・作中のヘンデルのようにバケモノ呼ばわりするのは本人に選択の余地がなかったカストラートにはあまりに酷です。これに比べれば、舞台の上では女性美の粋を極めても私生活では男であることを許される歌舞伎と京劇の女形のなんと人間的なことか・・・。中国の宦官と比較している方もいるようですが、どちらも爛熟した文化が生んだなんとも形容しがたい存在ですね。兄弟愛も恋愛もそこそこの描写で一風変わった音楽映画という感じ。ヘンデルの「ラルゴ」の歌唱は文句なしにすばらしかったです。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-27 12:26:10) 9.カストラート、それは17.8世紀ヨーロッパで盛行した去勢歌手のこと。少年期に去勢する事により第二次性徴を妨げ、それにより強制的に声変わりをなくす。映画の歴史を振り返ってみますと、昔は女性の叫び声をわざわざ男性の声で吹き替えして、そのテープの回転数を上げて女性の声のようにして音作りをしたりなんかしてたんです。そうするとより迫力ある女性の声になるんですね。カストラートもそれと似たようなもので、女性の歌手の声とはまた違う、独特の声色があったんだろうと思います。ところでアンディ・ウォーホールは「芸術作品は無駄なスペースを埋める無駄なものだ」みたいなことを言ってましたけど、芸術って確かにある観点からみたら何の役にも立たない無駄なものなんですね。要するに機能性がない。カストラートの場合、人間の機能性、つまり生殖能力を除去しちゃうわけですね。これって言ってみれば、カストラートというその存在がまさに一つの芸術作品だとも言えるんじゃないでしょうか。この話で言ったら、カストラートがその芸術で、機能性はその兄ということになりますね。性交ではその両者が一体となってプレイする。だから僕はこの二人の対立は、審美性と機能性の対立だと勝手に解釈してるわけです(笑)。そうやってみると話がぐんと興味深くなる。 【あろえりーな】さん 7点(2004-12-24 02:31:17)(良:1票) 8.微妙っす。役者も悪くないし、なかなか面白い部分も多いけど、やはり声が合ってないと感動も薄れるね。映像見てても歌ってるように見えないから、ドラッグクイーンの歌マネショーみたいに見えるのが残念。 【レンジ】さん 7点(2004-05-05 20:26:21)(笑:1票) 7.見終わった後、ドッと疲れを感じたのを覚えているので、また見たいかというと微妙な気がします。カストラートのすばらしい声、高い芸術性は堪能しましたが、当時から有名なようにこれは合成された声ですよね。本物の彼の声のすばらしさは、それが天性のものであるところによるわけですから、この映画には最初から矛盾した点があるわけです。もちろん現代の映画は、CGをはじめ無数の「合成」によって成り立っているわけですから、それを否定したらほとんどすべての映画を否定することになりかねないでしょうけれど、映画の中で賞賛されているのはまぎれもなく生の歌声であるわけなので、今思うと、手放しで称えるのがためらわれます。見て損のない作品であるとは思いますが・・。 【おばちゃん】さん 7点(2004-03-24 11:48:10) 6.壮絶な話でした。 関係ないけどこの映画の最終日だったことをその日に知って、バイトの店長に映画観にいくから早退さしてといったら怒られたけど行かしてくれたことを覚えてる。(映画館) 【zero828】さん 7点(2004-02-25 20:22:32) 5.カストラートの声を表現するのに合成した、という話題だけかなり先行してて、というか影響されすぎました。カウンターテナーの人とかで代用出来ないのでしょうか?無理なのだろうか。。。声のために去勢など今では考えられませんが当時はさほどの事ではないのかと思うくらいさらっと描かれてたような。音楽映画と思ったら兄弟の微妙な関係みたいな内容だったので、あれ、という感じでした。 【へろりうしオブトイジョイ】さん 7点(2004-02-14 05:23:34) 4.昔の人ってすごいねえ。美への拘りとすさまじさを感じました。やはり声は合成でもステージシーンは圧巻。 【MxX】さん 7点(2003-03-24 06:18:56) 3.昔はここまでして芸術にこだわってたんですね~。「涙あふるる」はよかったです。ぞくぞくしました。これ見た時、時間なかったんで今度はゆっくり見たいです。 【ヒロ】さん 7点(2002-03-19 22:13:29) 2.こういうことが行われていた(今も?)のは知っていたけど,去勢することで本当に声がきれいなままでいられるんだなぁと感心した。 【pacini】さん 7点(2001-07-09 15:25:39) 1.ミュージカル的な志向が無いため、この分野に興味のない人もカストラートの唄声には感動を与えられるのでは。ただイタリア映画らしく”性”に拘ったのは御愛嬌か? 【イマジン】さん 7点(2001-01-22 12:28:07)
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