みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
11.《ネタバレ》 ヒッチコックの実験的試みが有名な作品で、この映画はストーリーそのものは弱い。さほど面白味のあるストーリーではない。しかし、ヒッチコックのカメラ視線、密室劇としての面白さ、緊張感を見せる演出力の上手さに感心させられる。まず何よりも一つ一つの配置、小道具の使い方、更には窓の外の景色の移り変わりの凄さ、最初で殺人シーンを見せることで観る側はこの殺人犯、今作で言えば二人の男、方や気の強い男で堂々としている男ともう一人は常におどおどして落ちつかない男、性格の違う二人を用意することで犯罪がいつばれるのか?というものを見せてくれる。パーティーに招かれた人たちの行動も犯人を慌てさせようとしたり、とにかく色んな意味で計算されている。家政婦と被害者の恋人の会話の中にヒッチコック映画の出演者の名前が出てきたりとヒッチコックファンにはたまらない会話を見せてくれているのもヒッチコックならではのファンサービスとてし楽しむことができる。フィリップがピアノを弾いてる時に犯罪に使われた道具と同じロープで縛られた本を見せる所の何と言う恐ろしい演出、恐ろしいと言えば犯人二人とジェームズ・スチュアート演じる教授の三人だけの場面、観客側の方へと正面を向く教授、その後ろで何かやるんじゃないかな?あの酒にも毒でも入れられてるんじゃないか?とか怯えさせるヒッチコック演出、壁に貼られた絵の不気味さも印象に残る。こういう細かい所にまで気をくばるヒッチコックの上手さ、凄さを堪能し、ストーリーなどこの際、どうでも良いと思えてしまうのである。こういう作品を見せるヒッチコック作品を観ると最近の派手なだけの作品、凄い映像にうるさい音楽垂れ流しのハリウッド大作がどれもこれも駄作にしか思えなくなります。凄い特撮なんて映画には不要であるとまるでヒッチコック自身が笑っているようでもある。いやはや、恐るべし!ヒッチコック魔術!ヒッチコックが今、生きてたら特撮なんて無くても面白い映画を沢山、見せてくれるだろう! 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-05-02 20:31:33)(良:2票) 10.ヒッチコックには珍しい舞台劇のような作品です。フィルム一巻10分をフルに利用した長回しを採用、つなぎ目を不自然に感じさせないよう、箱の影や人物の背中で画面を覆うシーンが挿入されているわけですが、これによって定期的に画面が暗転し、陰鬱な緊張感を持続することに成功しています。さて、そんな『ロープ』は傑作なのでしょうか。私はこの作品の持っている空気や緊張感、ユーモアがとても好きなのですけれど、冷静に考えて、10点をあげることは出来ません。というのは、舞台演劇を意識しすぎた作りだからです。監督のイメージにはまず舞台演劇があって、それを再現するために、映画としてどうするか、という考え方をしている。本作の映画としての可能性は、すべて舞台演劇に近づける方に開いています。実際に自分が惹かれた部分は、舞台で再現可能な箇所ばかりです。「じゃあ最初から舞台でやればいいんじゃない?」という問いをどう返すでしょう。予定調和に終わるラストはその象徴です。本作は舞台を意識するあまり、舞台の制約から逃れることも出来てないのです。従って『ロープ』は、「映画で舞台をやってみました」という実験作であり、映画としての新しい飛躍を内に秘めていません。この部分があったら文句なしの10点です。私はそのくらいこの『ロープ』が大好きです。 【円盤人】さん 8点(2004-08-28 01:50:56)(良:2票) 9.私の好きなワンシュチエーション物の代表的傑作。これノーカットかな?6回くらいカットしてる気がするのだが・・・それにしてもスゴイ、お見事。監督、役者、カメラマン、照明、美術等全員が気を抜けない状況ですばらしい仕事をしていると感心してしまう。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-05-27 19:07:12) 8.ディナー・オン・ザ・死体……ですか。この発想は思い浮かばん。う~ん、やられた。 【c r a z yガール★】さん 8点(2004-05-27 02:40:44) 7.独特な雰囲気が漂うストーリー設定。舞台演劇を思わせるような作品です。 場面はアパートの一室のみで、下手をするとチンケなものになりがちながら、そこで繰り広げられる常軌を逸した物語を題材とした群像劇は見る者を引きつける魅力がある。 少しサイコちっくな学生2人が主人公で、遊び半分(研究?)で同級生を殺すというとんでも無い展開。しかも、死体を大きな箱に入れてテーブル代わりにし、被害者の父親など関係の深い人物を招待してパーティーを開くというもの凄い感覚。個人的には「サイコ」と肩を並べる程好きな作品です。 カメラワーク、演出が巧みでないと面白くもなんともない作品を、ここまで魅せるヒッチコックの技量には驚嘆させられる。 【おはようジングル】さん 8点(2004-02-13 18:23:49) 6.私が今までみたヒッチコックの映画の中で、一番ドキドキした映画だと思います! 【junneisan】さん 8点(2003-11-26 17:04:44) 5.「舞台劇をカメラで途切れなく撮った」という感じ。 【STYX21】さん 8点(2003-11-13 06:21:56) 4.主人公2人の心理状態がはっきり描かれてとてもよかった。いつ死体がばれるかの恐怖がはっきり出ていた。 【M・R・サイケデリコン】さん 8点(2003-10-18 12:07:24) 3.死体の隠し場所を最初に観客に見せておいてから、いつばれるのかハラハラドキドキさせたまま、さらに1カットで引っ張る心憎い演出に痺れました。 【李将龍】さん 8点(2003-05-25 22:42:03) 2.7点か迷ったけど、今まで見たヒッチコック作品の中では一番緊張感があり好きです。こういうジェームズ・スチュアートも悪くない。 【タコス2003】さん 8点(2003-01-22 03:39:33) 1.映画作りに関わってたり、又は志してたりする人にはすごく面白く映るんじゃないでしょうか。 【miumiu】さん 8点(2001-08-31 08:16:48)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS