みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
29.昔、「日曜洋画劇場」で頻繁に放映されていて、解説の淀川長治氏が軽妙な名調子で「カイル・マクラクラン」と主演俳優の名前を発していた記憶は明確にあるのだが、作品自体を観るのは初めてだった。 イケメン好き(意味深)の淀川さんが軽妙に推していた通り、この映画が成功した要因の一つは、カイル・マクラクランという俳優が、この時代にいたことだと思う。 “パラサイトの”の恐怖を描いたSF作品は多いが、正体不明の“侵略者”に対峙するのが、正体不明の“追跡者”であるという構図がこの映画のユニークさであり、その追跡者を演じたカイル・マクラクランの独特な存在感が、今作の娯楽性を高めていると思える。 決して巧い演技をしているわけではないけれど、画面に登場した瞬間から醸し出される“得体の知れなさ”は、多くの名匠が個性的な作品で彼を起用した所以だろう。 この映画のユニークな所は、次々に寄生先を移り変わっていく侵略者の恐怖のみを押し出すわけではなく、随所に挟み込まれるコメディ要素や、主人公たちによるバディー感、そして最後には喪失と復活に伴う感動など、幅広い娯楽性がバランス良く配置されていることだと思う。 SF、ホラー、アクション、ドラマを散りばめられた今作は、“ファンタスティック!”という一言に相応しいエンターテイメントだ。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-13 15:30:51)(良:1票) 28.《ネタバレ》 大好きな従兄は六つ年上だった。近所に住んでいた彼は良く一緒に遊んでくれた。ファミリーコンピュータを教えてくれたのもニイだ。江戸時代や縄文時代の遊具と何ら変わらない古代の記号性を持つ電子デバイスが僕の心を釘付けにしたのはもうとんでもない昔のことになる。 中学生にもなるとニイは遊んでくれる時間が減ってきたが、駄菓子屋で乙な組み合わせだとか、正しいゴルゴの読み方などのあまり役に立たないがキラキラした物を僕に植え付け続けた。曰く 「世の中を生き抜くには粋さ加減じゃん?」 だけど、進学校に行く事を知って最初の夏を迎えると、あまり遊ばなくなってしまった。代わりにニイと一緒にいるようになったのはニイと同じ高校に進んだネエと呼んでいた僕の、というか僕たちのはとこだ。 言っておくが彼女は僕らのヘプバーンである。この夏から僕らは最大最強の敵対勢力として相対する事になった。 実は、僕ら三人はかなり一緒に居たのだけど、断じてニイと僕は遊んでは居ない。最大の敵同士というのはそう言う物だ。とにかくケチをつけ合うのだった。 逆襲されると嘘泣きしながらネエに抱きついたりする訳だ。 「よしよし、ニイちゃん乱暴でちっとも粋じゃないじゃんねー」 と、 僕は、完膚無きまでにたたきつぶしてご満悦のつもりだった。 でもそんな日々はたった二年半しか続かなかった。彼らは高校を卒業すると横浜に行ってしまった。一人残された僕は、同級生との遊びの中で、ふと彼らの「粋」を時々思い出してはちょっと切なくなったりした。 僕ら三人の友情は何故か日曜洋画劇場で結ばれており、何度も放映されるヒドゥンを見ては、最後にしびれるだの、ギャラガー様がカッコ良すぎるだの、でも寄生虫は気持ち悪いだのと夜中までうるさくしゃべっては、夜中にうるさいと怒られたりもした。 そんな日々が無くなってしまった寂しい中学生が気づくのは何年も後。 「何で湘南の実家から、横浜の学校に行くのに独り暮らししてんだよ。ちっくっしょお」 完全に騙されていたのだった。ニイとネエはこの頃完全にデキており、子供の僕に切ない雰囲気の別れをでっちあげた上で学校の近所に引っ越していただけであった。 ちなみに今このことを言うと、「いや、君は全く純情であった」と、ニヤニヤする従兄の横で悪びれないネエが言い放つのであった。 全くのヒドゥンである。 【黒猫クック】さん [地上波(字幕)] 8点(2012-09-09 21:41:24)(良:2票) 27.《ネタバレ》 まず邦題、“Hidden”をそのままカタカナにしたのがナイスです。ほとんどの日本人には通じない単語だけど、“ヒドゥン”と表記されるとなにか怪しく禍々しい雰囲気が伝わってくるから不思議なものです。 アクション映画は星の数ほどあるが、これほどのスピード感が持続する映画は滅多にあるもんじゃない。この映画はもちろんSF・アクションだが、バディ・ムーヴィーとしてもいい味出しています。ギャラガーとベック刑事の掛け合いはテンポが良くて、ラストには思わずホロリとさせられます。善玉も悪玉も、なぜかエイリアンはフェラーリやポルシェみたいなスポーツ・カーがお好きみたいなのも、可笑しい。 色んな過去の映画からの影響が感じられますけど、個人的にはこの映画は『ウルトラマン』の第一話にインスパイアされたのではないかと思います。ベムラーを追っかけて地球まで来たウルトラマンが瀕死のハヤタ隊員に乗り移る、あのプロットですよ。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-07-22 21:43:02)(良:4票) 26.いや面白かったねえ、これ。発泡しない錠剤をぽとん、と水に落とすカイルくん。きゃー。愛しいのなんの。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-11-14 23:25:46) 25.《ネタバレ》 この頃のカイル・マクラクランが最も輝いていた?! 当時からD•リンチ監督の秘蔵っ子だった事もあるが、他の出演作をとっても異星人っぽい、いわゆるミステリアスな雰囲気を感じさせる役柄が多かったように思う。 そんな佇まいが自分にとってはツボだったわけで、この作品もいわば彼なくして成立しなかったのでは?と思えるくらいマッチしていた。 “人間の身体を乗っ取る宇宙人"という題材自体は、古くは「ボディ・スナッチャー」「遊星からの物体X」や「ハワード・ザ・ダック」、近年では「スリザー」などが同じような分類に入るのかな。B級も含めると他にも数多くあると思うが、今となってはSFの王道的なジャンルとなった。 今観ると古めかしく感じるのだが、低予算でありながらも役柄や構成など実によく出来ていて、このジャンルのいいお手本であり基本形をつくったといっても過言ではないだろう。 何より命を賭して相棒を救う結末がホントに泣ける。そんな感動をあたえてくれたSFホラーは後にも先にもこの作品だけだ。まさに唯一無二の作品。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-27 21:07:30) 24.理屈抜きで面白い、男性向けSFアクション。 単純なお話に、作りもチープな低予算映画だが、アイデアと設定がいい。 上映時間も長くも短くなく、ストーリー展開にぴたりマッチしている。 感覚的に言えば、スピルバーグの「激突!」に通じるものがあり、 「これぞB級作品!」といったお手本のような映画。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-21 06:59:43) 23.《ネタバレ》 子供の頃見た記憶が薄らと残っていたんだけど、再度見直しても面白い映画だった。80年代のSF代表格と言っても過言ではない、良くできた展開に感心します。地に足の着いたリアル感があるので、一対一の寄生するエイリアンが無差別殺人しまくる怖さが際立っている。寄生されちゃった人の演技もとても良い。ダレないくらいの尺なのも良い。最後はホロっとする展開に。昨今の3Dとかなんかよりも、よっぽど面白いです。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-21 20:58:23) 22.《ネタバレ》 もちろん星の王子様カイルが素敵ですが、マイケル・ヌーリーのベック刑事もいいですよね。(「フラッシュダンス」の金持ちよりずっと)彼が現場のデカらしく精悍なのでギャラガーの浮世離れぶりも際立つし、ベックの職場や家庭もちゃんと描かれているのでこんな設定でもウソっぽくもなく見られるんじゃないでしょうか。牢破りをした2人が並んで歩く、初めて真のパートナーになるシーンもいいな!どちらかというと吹替版が好きで(ギャラガーが鏡で自分の姿を見る場面くらいしか削ってないし)松橋&野島コンビが魅力的。(野島氏は「ナイトライダー」のキットの声優さん)エイリアンに乗り移られる方々(犬ちゃんもふくむ)も役に合った雰囲気の俳優さんを集めていて、紅一点クラウディア・クリスチャンが‘Bad girl'で踊るシーンも男っぽい雰囲気の中で彩りとして効果的。最初から最後までムダなく見せてくれて「フェイス/オフ」クラスの傑作ですが、アボリアッツ・ファンタスティックでは「ロボコップ」をおさえちゃったけど、それはどうかしらね。 【レイン】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-10-18 02:01:01)(良:1票) 21.《ネタバレ》 これはもう、いわゆるB級映画の傑作でしょう。破壊衝動の塊みたいな悪の宇宙生物の性格設定が突き抜けている。あのナメクジに何か賞をあげたいです。ロック好きでカセットテープを堂々と万引き(?)するシーンが笑える。カントリーソングが掛かっているラジカセを、おもむろに叩き壊すのも笑えた。スピード狂で最初のフェラーリを乗り潰し、2台目も行くのか?!、と思ったら流石にそこまでは予算が無かったようです。ストーリーはかなりシンプルだけど、最後まで退屈させずに走りきる。そのシンプルさゆえに、細かいツッコミどころが少ないことが功を奏しているんじゃないかな。宇宙生物の描写にも、それほど手間とお金を掛けているように見えない。それでも充分に見応えがあるのが凄いところだ。現代の映画は、この作品の作り方をもっと参考にすべきですね。シンプルな構造という意味ではスピルバーグの『激突!』とか、最近では『シューテム・アップ』とかが似た感じです。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-09-05 03:54:30) 20.プロットは単純ながら、アイディア次第で面白い映画が作れるという好例。カイル・マクラクランの特異な存在感も良かった。今観ても充分楽しめる、SFアクションの傑作。 【フライボーイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-04-07 07:21:14)(良:1票) 19.《ネタバレ》 よくあるボディスナッチタイプの映画で、最も完成度が高いのが本作だろう。ストーリーやアクションがテンポよく展開していくのがとても素晴らしい。主演のカイル・マクラクランは「ツインピークス」等で有名だが、本作でも存在感バッチリである。 何より、スーツを着ただけでミステリアスな宇宙人に見えてしまうのは「彼」ぐらいではないだろうか。まだ観てない人にもお勧めです。 【Ko-ban】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-07 23:01:35) 18.「何か面白い映画はない?」と聞かれたとき、この映画をよく薦めています。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-04-12 18:12:11)(良:1票) 17.『ロボコップ』を破ってアボリアッツのグランプリ獲っちゃったもんで、世間の顰蹙を買ったことでもお馴染みのこの映画。そりゃあ、この映画が悪いんじゃなくて、審査の方の問題でしょうが。いやそれはともかく。そう、これも大学の頃。友人2人と、何やら聞いた事も無いミニシアター系の映画を観に行く事になってしまい、3人で銀座に繰り出したが、幸か不幸か、到着した時にはすでに最終日の最終回上映が始まっちゃった後。いやあ残念だねニコニコ、と私。結局、友人の一人の下宿で鍋でもしようかという、お決まりの展開。その前にビデオでも借りていこうと、レンタルビデオ店に寄り、「何かオモシロイ映画を借りろ」との司令に、私は早速、お気に入りの一本である、この『ヒドゥン』に飛びつく。ふふふ。日頃、ゲージュツ映画ばかり観てるコイツラに、こんなオモロイ映画を見せたら、きっと目を回して大喜びするに違いない! で。材料の調達に失敗し、肉・魚介類が皆無の野菜鍋を「やっぱパンチ力が無えなあ」とつぶやきながら味わい、続いて、いささかいかがわしいビデオを鑑賞し、夜明けが近づいて来た頃にようやく、私にとっての真打、『ヒドゥン』のビデオが登場。ふふふ、エロビデオなんぞより遥かに盛り上がるはず! さあ映画開始。これでもか、これでもかと人に乗り移り続けるエイリアン! まさに手に汗握る展開! どーだ参ったか、と2人の方を見れば---完全にキョトンとしているではないですか。結局、先ほどのビデオを見ている時よりもはるかに口数が少ないまま、映画は終わり、2人はため息を漏らす。う~そんなバカな。いやいや、改めてこの映画を見直してみると、まあ確かに、そんなにオモシロくない気もしてきちゃったんだけど。ラストも「それでいいのかよ~」というオチだし。でも、この映画の、畳み掛けるシツコい展開、これにはもーちょっと反応して喜んでくれても良かろうが。少なくともエロビより面白くないなんてことは無かろう。きっと徹夜で眠かったんだろうねえ、と、自分と『ヒドゥン』を慰める。そんなワケで、私はエロビなんて大嫌いだ。←何の話やねん。まあ、今、冷静に振り返れば、あの時、銀座にもう少し早く向かうべきだった、これが結論であることは間違いないんですけども(えへへ)。 【鱗歌】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-04 22:35:28)(笑:1票) 16.《ネタバレ》 ちょうど保存版でうちに置いてあったビデオを思い出し、 ものすごく久しぶりに見ました。 ラストや犯人は覚えていたのですが、 もうほとんど忘れていて楽しめました。 他の作品へのオマージュとこの作品から影響されたものもありますね。 ターミネーター2とかエイリアンとかブレードランナーが浮かんでくるんですが、 うまいこと融合させて一本の新しい作品にさせてるなぁ・・ まず久々に見た若かりし日のカイル・マクラクランの美しいこと。 ブルーベルベットから合わないと見るのをやめたのですが、 今彼を見直してみるとなんとも(オーランド・ブルーム)似なのですよ。 もっとはかなげですが・・ ただしこの作品の私的には唯一の気にいらないところ、 (王子様は王子様)で観賞者を裏切らなかったのがマイナス。 まあここがホラー作品にはなりきれなかったところなんですが、 裏切ってほしかったりするわけで・・ 見た人にはわかるネタですが。 まるでグリーンマイルでしたね。 SFファンタジーにも入るジャンルになってしまいました。 作品自体はテレビドラマのようにわかりやすくテンポもいい。 それでいて冒頭からのアクションは映画という感じで全然B級ではない。 どこかで見たような感覚は常にあるけれども、 うまく劇場映画として成り立っています。必見。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:21:41) 15.隠れた名作!カイルはこの頃がいい。 【ゲソ】さん 8点(2004-06-10 03:01:07) 14.カイル・マクラクランの浮世なばれした感じがいい味だしてます。突っ込みどころ満載の映画ですが、テンポがよくてあっという間に最後まで観てしまいました。 超上級エンターテイメントなB級映画です。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-05-21 22:39:28) 13.なんだか安っぽいけど面白いぞ。名作と言われるのもなんとなく分かる気がする。 【腸炎】さん 8点(2004-04-29 20:50:12) 12.隠れた名作といっていい。B級作品なのにストーリーが面白い。 【へろへろ】さん 8点(2004-03-29 15:27:26) 11.知人に勧められて大して期待もせずに見たんですが、面白かった~。カイルマクラクランの出演映画で一番好きです。 【ゆうしゃ】さん 8点(2004-03-08 16:55:44) 10. 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 23:52:37)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS