みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
76.(2005年、劇場にて鑑賞時のレビュー) 昭和33年、「戦後」から「高度成長期」に移行する時代の東京を描いた作品。 その時代に少年時代を過ごした世代(ちょうど私の両親の世代)にとっては懐かしくて懐かしくて仕方の無い作品のようですね。 私は当然、当時を懐かしむような世代ではないのですが、そんな私にとっても「最高」と言える作品でした。 ここ数年のうちに観た日本映画のなかでは、間違いなくNo.1の作品です。 懐かしいはずがないのに、昭和33年の東京にのめりこんでしまいました。心を揺さぶられっぱなしだったのです。 何故こんなに心を揺さぶられたのか、改めて考えてみました。 敗戦の傷跡がまだ癒えきっていない、まだ貧しかった東京。 でも、当時は「夢」を見ていられる時代だったんですね。 たくさん働いて、たくさんお金を稼いで、三種の神器を手に入れる。 それは自分も家族も幸せになることであり、引いては日本の発展にもつながる、と信じていられることができた時代なのでしょう。 それに対して現代の日本は、夢を持つのが難しい時代です。 たくさん働くことも、たくさんお金を稼ぐことも、必ずしも幸せにつながるとは限らない。 それに、日本が発展することが本当にいいことなのかすら、わからない。 そんな閉塞感に満ちた時代に生きている私にとっては、この作品に出てくる人たちが夢を持って前向きに生きている姿が、とても眩しく見えたのです。 昭和33年という時代は、言ってみれば高度成長の黎明期です。 この時代の「物質的な豊かさをひたすら追い求める」スタイルが、その後の日本のライフスタイルとなり、現代ではそのボロが露呈してしまった。 だから、よくよく考えれば、この時代の人たちの「物質的な豊かさを求める姿」を手放しで賞賛することはできないはずなのですが、そんな理屈なんかどうでもいいように思えてしまいました。 とにかく、生き生きと生きる彼らは眩しいです。 閉塞した現代に生きる私に、元気を与えてくれる作品でした。 【りょうち】さん [映画館(邦画)] 8点(2021-02-02 23:26:20)(良:1票) 75.昔は良かったと本気で思えてしまう映画。錯覚であってほしい・・・ 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-03-25 23:45:40) 74.《ネタバレ》 何度みてもいいですね。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-11-05 23:53:15) 73.《ネタバレ》 コメディ色の強い前半、7点。お涙頂戴の後半、9点。会せて8点といったところでしょうか。 プロローグで少年達が飛行機をとばすシーン。飛行機を見上げる少年達の目線から、大通りへの俯瞰ショットへと切り替わる、この導入部分の美しさが好きです。 登場人物が多いのですが、それぞれの役割がはっきりしているため、大変見やすい、わかりやすい。 『コメディ』と『シリアス』のバランスも大変良い。 大笑いもあれば、思わず顔がほころんでしまうようなエピソードもある。『シュークリーム』や『注射』、『TV』など、笑わせるところはしっかり笑わせてくれる作品です。 その一方で、『淳之介と茶川のエピソード』や『青森の母親からの手紙のエピソード』など、泣かせるところはしっかり泣かせてくれます。 1本の映画の中で、笑いもしたし泣きもしたってのは、本当に久しぶりかもしれません。 派手な事件や出来事は一つも無いのに、何か心にぐっとくる。 悪女かと思えた小雪が、実は人間味のある苦労人だったり。自分の事しか頭になかった茶川の心境の変化だったり。そういった人物の描き方が抜群に良いんですよね、この映画。 正直戦後の日本っていうのは、『地味』『不便』『貧乏』『苦労』『犯罪』『なんか暗い』といった負のイメージが先行していたのですが、これを見るとそのイメージがなくなります。もちろんこの作品自体はフィクションであり、事実ではないのですが、『自分の知らない時代』に夢を見させてくれるとても良い作品だと思います。夢を見るっていうのは、なにも未来だけでなくとも良い。こんなふうに、見たことがなかった昔に夢を見させてくれる映画があっても良いと思う、そう思わせてくれる作品です。 現代では『人と人とのつながりが希薄になった』というけれど、現代ではそもそも人とつながる必要性がなくなったのだと、この映画を見ると実感します。当時の世では、人とつながるのは生きていくうえで必然だったと思うのです。 『冷蔵庫が来る』ということは、『氷屋さんとのつながりがなくなる』ということ。 1つ便利になるということは、1つ絆を断ち切るということなのかもしれません。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-06-27 09:13:25)(良:2票) 72.《ネタバレ》 愕然とする。2005年公開だったなら、十年以上前じゃないか(いま2016年夏)。 公開当時に大ヒットした。だからすぐ続編公開だったし、三作目もあった。 なぜ大ヒットしたのか? 夢に見た二十一世紀が、大勢にとって期待外れだったからだろう。 さて、テレビ放送で初めて観て気に入った。 駄菓子屋とクルマ修理屋のやりとりも楽しかった。 だが世界は予定調和の舞台劇のようだった。 そこがヒット理由かもしれないが。 原作は好きだったので、ロクちゃんが女だったことに違和感。 でも、ロクちゃんも他のキャラも好きなキャラが多かった。 映画には善人しか出ない。「昭和って良かったね」という世界。 昭和って、野球と相撲とプロレスが、大人気の時代だった。 でもいま考えると、それらは本当に良かったか? 実際いまこの三つは人気があるとはいえないよね。つまり普遍性なし! 音楽の過剰に盛り上げようとする使い方が嫌いだ。というか、監督が嫌いだ。 山崎は原作付きのヒット作を連発してるようだが、キャラを大きく改編する。 本当に原作が好きなのか疑問。利用してるだけのように思える。 この映画、昭和に生まれ育った人たちにとって、夢のような映画かも。 だがそのブーム、数年で終わった。懐かしい=最初から終わっていたのだろう。 【激辛カレーライス】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-08-23 20:47:25)(良:1票) 71.くやしいねえ…、何回か泣かされた。観ながら演技やら演出やら過剰だと感じたし、いろいろあざといなあと思いつつも、だんだん心地よくなって来て、最終的にはしっかりともって行かれちゃった。意外性も衒いもないけど、安心して身を委ねることが出来る、この安定感はなかなかのものかと。 【すらりん】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-06-07 20:20:25) 70.ノスタルジーの見事な再現力に8点です。原作はラーメン屋とかで読んだ事がありましたが、まさか六ちゃんが女の子で登場するとは。でも堀北マキちゃんの純朴さでこの演出も有りだなと思いました。何よりも私は昔からこの時代に憧れているところがあるため点も甘めであります。小雪さんだけ時代感がないのが残念。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-06-17 15:29:24) 69.《ネタバレ》 実は敬遠気味だった本作、ご縁に恵まれ鑑賞致しました。感想。。うん、素直に良かった! 昭和30年代、残念ながらリアルタイムな世代じゃなく、どちらかといえば私の親の世代の時代設定。だけど、何故だか懐かしいよね~~なんでだろ? よくまぁこんなに見事に再現したね的映像の連続。CG技術の進歩はすごいですなぁ。内容的に、もうぅこれみよがしなドベタな展開の連続だけど、超思い切りのいい「べタっぷり」が逆に心地よいよね(笑) 小雪の指輪のシーンは・・・すんごく良かったよマジで。出演の皆様もいい仕事してましたね。堀北ちゃんの方言もバッチリで演技力も高い(すごーく上手!)、ある意味文句なしなレベルで、万人に勧められますね。でもなぁ、現代の若い人にはいまいちピンとこないだろうね(苦笑) まぁたまにはこういうド直球なモノもいいものデゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-01-30 15:13:40) 68.昭和30年代、日本はまだ便利で豊かとはいえないが、活気にあふれていた時代の物語。 子供はゲームソフトで遊ぶのではなく、空き地でみんなと遊んでいた。 そうした時代を懐かしんで、ノスタルジックな気分にさせてくれる映画。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-12-06 00:46:32) 67.《ネタバレ》 良い邦画。 とにかくCGの使い方が巧妙。なんかギトギトしていてゲームのムービーみたいなんだが、それがアニメのような効果を生んでいる。たぶん意図していないんだろうけど結果オーライ的な良さ。 それが不思議な架空の昭和時代に誘ってくれる。寅さんとか石原裕次郎や黒澤映画に漂う、じっとりした空気感ではなく、清潔で現代から文明が飛び出した部分を切り落としただけのような不思議な街。お年寄りに言わせるとこれが良いらしい。本当の当時っていうのは暑くて寒くて汚くて不便なだけだったとか身も蓋もない事を言ってしまいつつ、「でも生活の中にいろんな事があった」とこの映画の美しい昭和に自分の思い出を合体させて懐かしむ。 このもくろみは大成功だったといえるんだろう。どの年代が見ても楽しめて、思い思いの昭和をかみしめる的な。 この世界の中で普遍的な感動劇を様々なキャラが演じるとなれば、もう泣くしかないでしょ?いい話だった。見終わった後、全編通じて学生時代だった90年代を振り返った。昭和を生きた人たちと自分の年代、不便の度合いは違うけど自分の子供時代を同じように振り返るんだろう、きっと。この後の年代の人もずっと延々とそうだろう。 特別な時代だけど普遍的。そういうテーマって優しくて良いものだ。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-05-17 17:07:00)(良:1票) 66.東京タワー建設に新幹線、そして東京オリンピックへと進みゆく昭和30年代、ラジオがテレビに変わり、洗濯機、冷蔵庫と生活が充実していった反面、六子さんのような集団就職もあった。そういったなつかしき時代の東京下町を実によく描いたドラマだと思う。素直に感動した。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-26 22:28:26) 65.この作品の子供に感動。東北から集団就職してきた女の子や親から育児放棄された子供など大変な環境下にありながらがんばって弱音を吐かない姿に涙涙。 【たこちゅう】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-12-15 00:54:11) 64.《ネタバレ》 この作品と、「続~」「~’64」を3本まとめて観ました。第1作は、登場人物も「あの時代はこういう人、いたよねぇ・・・」という、あくまでも昭和という時代を表現するためのキャラクターでした。集団就職で上京した若者、親に捨てられた子供、プロレスをテレビで見て熱狂する人たち・・・。もともとこの映画は「あの時代を懐かしむ」作品だったのに、続編はキャラクターのエピソードが中心になってしまい残念でしたね。この作品が受けた要因のひとつとして、「気温」が感じられたことが挙げられると思います。「昔の夏も暑かったけど、夕方のちょっとした涼風が気持ち良かったねぇ・・・」「昔の冬は今より寒かったけど、だから温かいことがよけいに気持ち良く感じられたんだねぇ・・・」等、季節感を強く表に出すことで、昔をよりリアルに思い出せたのでは? 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-09 00:49:17)(良:1票) 63.以前にも見た作品ですが、久々に見ました。以前は私に子どもがいなかったころに見ましたが、親になった今 見ると、前回とは違った意味でよかったです。すごくベタな映画で、ケチのつけどころはいくらでもあるけど、それでもノスタルジーに引き込まれるようにして見ました。このころは希望に満ちていたんだなあ、2011年には放射性物質の恐怖に日本中がおびえるとは考えてもみなかったんだろうなと思いました。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-06-09 21:57:11) 62.確かにベタなお話。しかし描かれている時代には日本人を惹きつける何かがあるようだ。VFXによる映像にも特に違和感はなく、すんなり入っていけた。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-09 21:03:29) 61.ベタでいいんです。人をちゃんと描けていればそれでも感動するんです。 【akila】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-02-21 20:37:00)(良:2票) 60.みんないいっていうけど……いい映画です。たった二時間で、登場人物みんなに感情移入できるようになるなんて。 【j-hitch】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-09-21 21:12:29) 59.《ネタバレ》 ストーリーとエピソードはベタで目新しさはありませんが、やはり映像に関しては新境地を開いたと言って良いのではないでしょうか。特に東京そして高度成長期のシンボルともいうべき東京タワーを建設途中から完成までの一時期しかない貴重な風景を再現しているところを評価したいと思います。 六子が年末に帰省しないと言い出した時、実は毎月母から鈴木オート宛に送られて来た手紙を見せて説得するシーンは目頭が熱くなる。 【きーとん】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-18 10:21:18) 58.真っ当な“映画好き”であるならば、VFXをふんだんに盛り込んだ邦画の大作映画には、問答無用に“疑心暗鬼”になってしまうと思う。 もう4年も前になるが、今作の公開時にもその例に違うことは決してなかった。 どうせ、ハリウッド映画に対して遥かに稚拙なVFXで再現された数十年前の東京の様をこれ見よがしに見せるだけの映画だろうと思っていた。 そもそも、予告編を観ただけで、粗筋は読め、感動させたいポイントも丸分かりの映画に、興味は無かった。 だが、観もせずに「面白くない」などと決めつけることほど、愚かなことはない。 面白くない映画を観て、「面白くない」と言うことが、本当の映画好きだと思う。 そうして、4年越しの初鑑賞となったわけ。 ん、……なるほどね。 「面白いね」 本当に面白くない映画に対して、これほど好評が続くわけはなく、自分の思いとは反面予想していたことではあったのだけれど。 ストーリー展開も、感動するべきポイントも、すべてが「予定調和」の中で成り立つ。 目新しさなんて、何も無い。 ただそれこそが、この作品の魅力であり、価値なのだろうと思う。 詰まるところ、「面白い」というよりは、日本人として感動しないわけにはいかない映画なのだと思う。 すべてはラストの夕日に象徴されることだと思う。 一日の終わり、すべてを赤く染める夕日が暮れていく。その美しい光景を見て、感動しない人間なんていない。 その絶対的な普遍さの中にいつもある“感動”を、ただただ真っ直ぐに描き、映し出した映画である。 そこに、映画の試みとしての巧さなんてなく、不器用もいいところだと思う。 ただし、その不器用な試みは、圧倒的に正しい。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-13 17:10:50)(良:6票) 57.《ネタバレ》 様式美を感じる。 【no_the_war】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-31 03:12:34)
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