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【クチコミ・感想(8点検索)】
3.どのシーンを切り取っても額にいれて飾れる程の映像美は圧巻。台詞も少なく宗教、哲学色の強い本作ですが、壊れて行く少年の心や家族の空気感は痛いほどによく伝わりました。宇宙の誕生、生物の進化と人生の対比は分からなくてもいいと思います。「感じる映画」製作者が求めたのはここなのではないでしょうか。CGも近年見た中では段違いに美しかったです。お見事。 【Kの紅茶】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-03-19 14:36:03)
2.《ネタバレ》 理解できないとか聞かされていたわりにはすごくシンプルな話だった。あらゆる時あらゆるものはミクロにもマクロにもありのままで同じ、それなのに?だからこそ?個人的にはNatureとかGraceとかどうでもいいから、いつまでも悩むなよと思いますけど。あと1時間宇宙とかのシーン増やせばカルトになったのになあ。 ///追記///よく考えるとNatureとGraceどうでもいいわけない。外的には同じでも、内的には違うもんな。だから赦せたし、赦しをこうことができたし。誰もが死んでしまうし、それは突然かもしれないけど、それは不幸ではないと。残されたものについても同じ。救済、神の愛。と思っていいのかしら。宇宙の誕生から波のように繰り返される、ほんのわずかな時間の生を委ねると。そんなわずかな時間神の元に平等なら愛するのが正解なのかな。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-02 00:54:07)
1.物語はいたってシンプルにひとつの家族、そのなかで自己を確立していく少年時代の回顧録という形をとっている。
しかし、その回顧は、具体的なエピソードだけでなく、万物の創造や宗教を想像させる壮大な映像が多用され、非常にシンボリックなものとなっており、聖書の「ヨブ記」の神とヨブの関係と、強権な父と子の関係をリンクさせているようでもある。
殊に「モルダウ」の調べに乗って家族の幸福な時代が顧みられるシーン、どんな人の人生にもある一瞬の蜜月を切り取った映像は非常に美しく感動的だ。
この映画は「物語」ではなく、一編の「映像詩」として楽しむのが正解かもしれない。
一つ一つの映像に意味づけを探したりするよりも、ただスケール感に圧倒されるとか、自分の家族に思いを馳せるとか、宇宙から見たらどうでもいいし、という前向きなパワーを養うのもアリだと思う。
家族愛に涙しようなんてハンカチ握りしめて観に行ったら大火傷するだろうし(途中退席する人や早々に深い眠りに誘われる人も多くお見受けした)、積極的に他人にお勧めしたいとは思わないが、それほど高尚でも小難しくもなかったと、私自身は感じた。
世の中がどんなに不条理でも、わたしたちは壮大な宇宙の中で神に愛されている一員であり、そしてちゃんと帰るべき場所があるよ、という優しい優しい「映像詩」である。(8.17新宿ミラノ座) 【poppo】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-18 07:36:36)(良:1票)
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