|
表示切替メニュー |
レビュー表示 |
その他作品(無) |
心に残る名台詞(投稿無) |
エピソード・小ネタ情報(投稿無) |
心に残る名シーン(投稿無) |
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】 |
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示】
|
【通常表示】/【改行表示】 |
【通常表示】/【お気に入りのみ表示】
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(8点検索)】
4.今年初めての映画鑑賞を終えて映画館を出た。映画館の屋上の駐車場から沈み始めたばかりの夕日が見え、その輝きの思わぬ美しさにしばし見入った。
様々な価値観はあろうが、僕自身のこの人生が、同じようにこの国に生きた数多くの生命の上に成り立っていることは疑いの無いことで、こうやって美しい夕日が見られるのも、彼らの生命のおかげだと思った。
伝記映画として、戦争映画として、この映画に目新しいドラマ性は殆どない。
逆に言うと、世間一般の知識が乏しい山本五十六という人物の人間性を真正面からきちんと描いている映画だと言えると思う。
実在の人物や歴史を描いた数多の映画と同様に、今作が総てにおいて真実を描いているとは思わない。
しかし、たとえ一側面であったとしても、山本五十六の人間ドラマは充分に感じることができたし、それに伴う歴史の無情さや愚かさも深く感じることができた。
太平洋戦争勃発時の司令長官として、戦中戦後に渡り山本五十六に対する世間の風評は大いに揺れ動いたように思う。時には過剰すぎる程に神格化され、時には諸悪の源として蔑まれていたことだろう。
実際にこの人物がどういった人間だったのかは、タイムマシンでもない限り知る由もない。が、少なくともこの映画を観た限りでは、そういった世間の盲目的で安定しない風評に反するかのように、自分の目で世情を見据え揺るぎない信念を持ち続けた人間だったのだなと素直に感じた。
混沌とする世界の中で、一国の重圧と期待と悲しみを一身に背負い生き抜いた一人の人間の姿を見ることができた。
同時に、戦争とそれに伴う悲しみは、“誰か”のせいで生まれるのではなく、その国全体の“愚かさ”によって生まれるのだとういことを思った。
役所広司の演技にも目新しさは決してないが、安定しており、何よりも“説得力”が備わっていた。
主演俳優の演技に呼応するように、作品全体に安定した説得力のある良い映画だったと思う。
「歴史」を描いている以上、あらゆる価値観から賛否は渦巻くのだろうけれど、少なくとも今現在この国で生きている自分は、より責任を持って今この時を生きていかなければならない。
そして、今この国に生きる人々の多くは、太平洋戦争から70年を経た今だからこそもっとこの戦争の事実を知らなければならない。
そういったことを何よりも強く感じた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-01-08 22:51:01)(良:2票)
3.《ネタバレ》 正直に良作だと感じました。五十六の人物像、対米戦への思い、そして辛苦と覚悟。文章で五十六に関する資料、小説などは読んでいましたが、上手く映像で肉付けされています。CGは生々しさを敢えて出さず、お涙頂戴に偏らず淡々とした表現に納めていたのが好印象です。連合艦隊司令長官の背負っていた大きなものが初めて分かりました。日本では軍人を肯定する映画はタブーになりがちかと思いますが、やっと納得できる作品に出会えました。減点要因。存在しない将官を登場させています。 【プライベートTT】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-01-06 22:17:28)
2.《ネタバレ》 史実そのものがもう十分劇的な展開の太平洋戦争、真珠湾攻撃と山本五十六の葛藤、それを主軸に「静」を置いて描いた五十六像にまず好感を持った。
部下を失っては悔しさに泣き、真珠湾攻撃の通達が遅れたことに激怒し、というシーンさえ極力抑えて、「やらねばならぬ」という状況に押し流されるリーダーの無念を裏から描く。それはとりもなおさず、現実を見ずに〝こうあるべきだ、あってほしい″という姿を追い求めた挙句、理想の残骸に誰一人責任を取ろうとしない国民一人一人の罪を背負わされたリーダーの姿でもある。
理性的に見て勝てるわけもない戦に、勝機はないと言いたてることが許されなかった空気と時代。それは今の日本に置き換えて考える価値のあるテーマではないかと思う。
近代史に疎い向きにもわかるよう最小限の説明を新聞記者にかぶせたのは苦肉の策としてまああり。「どれだけ史実に忠実か」という点よりも、あくまで映画としてドラマとして山本五十六という「流れの中で最善の策を探し続けた」男の在り方を、ひとつのかたちとしてクリエイトして観客に見せたその切り口は、寡黙にして誠実という印象を受けた。
今の日本において、改めて見直してみたい映画だと思う。
役所広司の五十六のテイストそのものがこの映画の魅力ともいえる、名演。でもラストの歌はいただけない。 【あにさきすR】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-25 03:30:12)(良:1票)
1.《ネタバレ》 良かった! 山本五十六という人の人柄や開戦に至る過程が丁寧に描かれ 総じて上質な印象を受けました 役所さんを始め日本の名優たちによる 過度な演出をさけた シンプルな構成は大いに評価できると思います &作中の零戦…実物作成したのでしょう(スゴイ!) さぞ大変であったかと いろいろな人の想い 何かそんな気持ちを感じることがデキマシタ 【Kaname】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-23 23:24:32)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
42人 |
平均点数 |
6.02点 |
0 | 0 | 0.00% |
 |
1 | 0 | 0.00% |
 |
2 | 0 | 0.00% |
 |
3 | 3 | 7.14% |
 |
4 | 3 | 7.14% |
 |
5 | 5 | 11.90% |
 |
6 | 14 | 33.33% |
 |
7 | 13 | 30.95% |
 |
8 | 4 | 9.52% |
 |
9 | 0 | 0.00% |
 |
10 | 0 | 0.00% |
 |
|
【その他点数情報】
|