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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 白状すると地雷臭がしていたので観るのを躊躇っていた作品でした。塩田明彦監督は優れた作品を沢山撮っていることは存じていましたが、個人的には『どろろ』の監督のイメージがどうしても払拭できず、また主演の北川景子と錦戸亮も取り立てて好きな役者でも無く、止めにストーリーはお涙頂戴映画にお馴染みの「障がい&病死」と来たもんだ。
でもある評論家がベタ褒めしていたのを見て、考えを改め鑑賞してみました。その結果、実に堂々とした恋愛映画だと思いました。万人にお勧めできる上質なラブロマンスです。
この映画、とっても主人公二人が自然体なんですよね。別にアドリブ演技が良いとかでは無くて監督の撮り方が上手なのだと思います。あらゆる場面で頻出するロングテイクはこのカップルが本当に普通に生活している、実在しているカップルだと信じ込ませてくれます。出会いから、二人の距離が縮まっていく過程、愛し合うようになってからの距離感がとても自然に写っていて、本当に只のカップルの生活をのぞき見している様な感じ。
「そんな普通のカップルの生活なんて面白いの?」と思いそうなものですが、要所要所で締めるところは締めている。特に誰もいないメリーゴーランドで初めてキスをする場面、事故後のリハビリに苦しむヒロイン・つかさの地獄の様な日々、は役者の演技を含め素晴らしかった。
どうでもいいですが、私が観た回の観客は私一人だったのですが、本当に良かった。上映後、おっさんになりかけの男が一人で泣いているのは流石に見られたくないぜ。何が言いたいかというと、女性だけでなく男性にもおすすめできる恋愛映画だってことです。こういう恋愛映画を今でもテレビ局が製作できるとはー。やっぱり映画は観るまで分からない。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-03-12 00:00:33)
1.左半身不随の北川景子が差し出そうとする盆を慌てて支え、
彼女の煎れたお茶を美味しそうに頂くというシチュエーションを、
同一構図、同一カッティングの中、
錦戸亮と國村準の親子がそれぞれ別々のシーンで演じている。
即興なのか、演出通りなのか、二人のリアクションは実によく似ている。
それだけのことが、この親子と娘の秀逸なキャラクター描写・関係性の描写になっている。
レストラン窓際での北川・錦戸カップルの食事シーンが、錦戸と息子の食事として
反復されるのも同様だ。
その食事シーンの最後、成瀬作品のように窓外からのショットに切り替わって
サイレントの効果を醸すのも印象的である。
『黄泉がえり』のおでん屋のシーンのように、飲食のシーンをそれぞれ大事にしているのがいい。
夜の回転木馬の緩やかなローリング。その浮揚と下降の中でのぎこちないキスシーンの美しさ。その二人を見守る窪田正孝の視線の暖かさ。
ボールを放るアクションとその軌跡の響きあい。
國村・錦戸親子の罵り合いや、ワンポイント英語・中国語を使ったアドリブ感満点の
飾らない会話劇の魅力。
佐藤めぐみの突発的なビール瓶攻撃の鮮やかさ。
生まれたばかりの赤子を囲む病院シーンのドキュメンタルな長回しの迫真と幸福感。
ベッドでの二人の交わらない視線の劇。その万感のエモーション、、。
個々に書き出せばきりのないほど、映画の魅力が詰まっている。
何よりも、予告編の印象をいい意味で裏切る、お涙頂戴を潔しとしない塩田監督の自制的な手際にこそ泣かされる。
【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-02-28 01:06:11)
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【点数情報】
Review人数 |
9人 |
平均点数 |
6.11点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 2 | 22.22% |
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5 | 1 | 11.11% |
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6 | 2 | 22.22% |
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7 | 2 | 22.22% |
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8 | 2 | 22.22% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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