みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
9.《ネタバレ》 “Death Wish”『死を望む』≒死ねや。テレビ放映されたロサンゼルス→スーパーマグナムを観てから、シリーズものだと知り、本作を借りて観たと記憶しています。街の処刑人として、どんどん過激になっていくポール・カージーでしたが、一番最初はこんなにも大人しい、いわゆる普通の人のリアルなドラマだったことに驚きました。単独作品として秀逸です。 最初の武器は靴下に詰めた硬貨。実行する前に手が震え、撃退に成功したけど走って逃げ帰って、震える手でブランデーを飲み、成功を喜ぶように靴下を振り回して、硬貨をばら撒いてしまう。初めて銃を撃ったときも、家の電気も付けず、後悔の言葉をつぶやき、トイレに嘔吐する。この感情の波の極端さが現実っぽく“自分がポール・カージーの立場だったら”って“if”を体感させてくれます。 追う側のオチョア刑事も印象深く、パワハラチックな部下の使い方と、細かくも抜け目ない、真綿で首を絞めるように執拗な捜査で、じわじわとカージーが追い詰められるのが見て取れてスリル満点です。 オチョアがずっと鼻炎に悩まされてるのが『この設定…いる?』と思える反面、オチョアという人物が、とてもリアルに思えました。 家族の仇に出会えないのもまたリアルに思えます。カージーがこれだけ活躍しても、ニューヨークでは家族の仇に偶然にも出会えないくらい、犯罪者が多いって表現でもあるでしょう。ですが何よりカージーは直接的な復讐を目的としていません。彼自身が犯人を目撃していないのと、あんなになってしまった娘に犯人像を聞くわけにも行かない。そもそも“直接犯人を殺して、めでたしめでたし”って類の物語ではありません。 警察に正体がバレたカージー。最後のギャングに銃を構えさせようとするところは、ここを死に場所としたかったのかな。 到着したばかりのシカゴの駅で、さっそくゴロツキ共を目撃した時のカージーが、指で銃を構えるところ、めちゃくちゃカッコイイですよね。 このシーン、私には『この街にもぶっ殺していいクズが居たわ』って喜びに、目がキラキラしてるように観えました。 実はカージー自身が、ゴロツキを殺したい快楽殺人者として、もう精神が崩壊していたんじゃないでしょうかね? 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-10-02 09:06:41) 8.《ネタバレ》 「殺してしまったあ」とか言って身悶えていた割には、相手にしっかりパンパンと止めを刺し、挙句の果てに最後はあのポーズ。おまけに実行犯は野放し。さすがブロンソン。実にいい加減というか、豪快というか、フツーはもっとおかしくなったり、暴走して止められないとか、殺ってくうちに楽しくなっちゃって、最後に返り討ちに遭うとか、そういう展開にするものだが、彼の場合はもう淡淡と仕事をこなすだけで、正義感でやってるんだか、憂さ晴らしなんだか、趣味なんだかよくわからないというのが恐ろしい。よって共感もできないし、正義とは何かとか、殺人とは何かとか、最初からそういう方向にさえ行かないというのが凄い。とはいえ西部で銃に目覚め、自警団としてヒーローに祭り上げられるというプロットは、アメリカならではである。この点で、しっかりアメリカの社会や歴史、伝統文化の本質を描いていることが、本作を単なるB級作品とは、一線を画したものにしているのだ。しかしこの後の暴走ぶりを考えると、やっぱり何も考えてないんだろうな。 【わいえす】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-08-10 23:19:34)(良:1票) (笑:1票) 7.これだけ家族をめちゃくちゃにされてこれからじっと耐え忍ぶ人生なんて私としても出来るわけが無い。仇討ち的殺人を正当化してもいいのではと正直思ってしまった。古き良き時代なんてものは過ぎ去りムカついただけで人を殺すというくだらない世の中になってしまった現在において自己防衛は必要不可欠な時代となってしまった。自己防衛と言ってももちろん法律というものは守らなくてはならず日本だったら銃刀法があり銃や刃物を持つことは許されてはない。だから女性だったら防犯グッズ等を常に携帯し持ち歩いたほうが良いと思う。男女に関わらず危機的状況に対処すべく常日頃のトレーニングをしていくことも大事。例えば暴漢に遭ったときは抵抗せず逃げることや声を出すことが一番いい。逃げるには脚力、大声を出すには発声力を鍛えておくことも必要であり、もしどうしても逃げ切れないようだったら応用として護身術を身に付けておく必要もある。自分を守るため、人を守るためにすべきことをしておいて損は無いと思うし保険は費用が高くつくがトレーニング自体は大してお金もかからず何より美容と健康と心身の鍛練ということでやると一石何鳥にもなるはずです。さあぜひボケ~っと映画ばかり観ず体を鍛えましょう・・・とつい先日ぐてんぐてんに酔っ払って道端で寝てしまい気づいたら財布を盗られてた人間が言っても説得力が無い。 【tetsu78】さん 8点(2004-07-04 00:23:38) 6.襲われた家族の復讐をはらすという設定の、まさにお手本的傑作。レイプシーンが結構不快だが、それだけに後の復讐劇に説得力が増している。 【カズゥー柔術】さん 8点(2003-11-20 11:53:49) 5.記念すべき”ポール・カージー”シリーズの最初ですね。妻子をダニにやられた男の復讐劇というだけで、もうワクワクしてしまいます。ブロンソンの当たり役ですね。警察は何もしてくれない。だから自分が街の掃除をするという発想はいかにもアメリカ的ですが、ダニどもをやっつけるシーンはスカッとします。ただ、単なる被害者という感じではなく、とにかく冷静なプロの殺し屋という感じがするのは私だけでしょうか?(笑) 【オオカミ】さん 8点(2003-11-19 21:24:52) 4.娘が一番熱演してように思えました。 【M・R・サイケデリコン】さん 8点(2003-09-24 17:24:48) 3.シリーズの他の作品はひどいものだけど(まあ、見ようによっちゃおもしろいけど・・・)、これはかなりの良作。 【ディーゼル】さん 8点(2003-08-19 23:59:24) 2.この映画、けっこう人気があって、続編が何本か作られてましたよね?だんだん派手になって、だんだんつまらなくなっていったような・・・ 【あわぞう】さん 8点(2002-03-28 00:41:36) 1.チンピラに妻を殺され娘も暴行されたあげく廃人にされてしまったサラリーマンが、ある事をきっかけに夜な夜な街へ出て私刑を繰り返す。初めて殺人を犯したあと嘔吐をしたり苦悩したりと、荒唐無稽さの中にも人間味溢れるC・ブロンソンの姿が描かれていく。世論の声や彼の心情を察してか、犯行を追いつめる警部がラスト、唯一の証拠品である拳銃を川に投げ棄てて見逃してやるという、まさに彼の行為を正当化して描いているところが、この作品の面白いところ。 【ドラえもん】さん 8点(2002-01-03 16:40:27)
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