みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
15.《ネタバレ》 ずいぶん昔に観たきり長く観なかったのは、あまりに悲しく切ない終わりだったからです。でも、久々に編集室をグルグル回るカメラワークを見たくなってレンタルしました。『殺しのドレス』のラストの展開を思い出すチープな3流恐怖映画の冒頭は、この時代のパルマらしい始め方。『サイコ』もろパクリのシーンがやって来て、すっかり忘れていた展開に大爆笑してしまいました。このシーンが何度か笑いを引っ張って行きますが、何度も笑わせておいて、最後はグッと切なくさせる。卑怯なほど上手いと思います。バッドエンドの作品でお気に入りというのは、あまりない僕ですが、再鑑賞してみてこの作品の尾の引き方はそれほど悪いものじゃないなと思いました。とても上品です。連続写真と録音テープをシンクロさせていく工程も、ワクワクするショットで、僕はデパルマはやっぱり『キャリー』『殺しのドレス』『ミッドナイト・クロス』の3本が映像作家として最も冴えてピークの時だったと感じます。ラストちょっと油断すると泣きそうで「デパルマってこんな感性の表現できる人だったんだ」と思いました。キャリーのいじめっ子カップルのまた違った演技を楽しむのもよし、殺しのドレスの娼婦と刑事の違う掛け合いを楽しむのもよしです。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-15 21:47:11) 14.《ネタバレ》 ブライアン・デ・パルマの作品の中で一番好き。連続写真と偶然録音していた音をシンクロさせて映像を再現するアイデアが素晴らしい。哀しい結末に上がる打ちあげ花火が印象的。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-08-09 23:45:38) 13.《ネタバレ》 この邦題は、この映画の公開前に話題になっていた「ミッドナイトエクスプレス」からのパクリダト思いますよ。だって、私はそれで映画館に行ったんだから。でも、前出の作品に勝るとも劣らない出来だったと思いますよ。トラボルタは一発屋だと思っていた認識を改めたのを憶えています。最近の活躍の原点になった作品ですね。 【ジブラルタの星】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-03-27 17:18:43) 12.《ネタバレ》 ブライアンデパルマの作品群の中で良作の一本だと思う。 まず、設定がかなりユニークなのが良かった。「音響技師」が主役というのは珍しいと思う。「音」がキー(鍵)になる映画というのも、あまり見かけたことがなかったので、とても新鮮味があった。たまたま録音された「音」が徐々に事件の全貌を明らかにしていく様は見事である。 その描き方もなかなかリアルであり、凝った感じに仕上げられており、普段感じることがない音響や効果について学ぶこともできる。 ラストにナンシーアレンの悲鳴を作成中のB級映画に用いたのは賛否があろうが、個人的にはかなり良かったと思う。あの時のトラボルタの心境としては、自分に対する一種の「戒め」の意味が強いのではないかと感じた。 以前にオトリ捜査で失敗して、刑事を死なせているという過去を持ち、今回も再び失敗して人を死なせてしまった。しかも今回はただ人を死なせただけではなく、自分の愛する女性であり、自分に対して悲痛なまでも「救い」を求めた女性である。 あのときの「悲鳴」は決して彼は二度と忘れることはできないだろう。二度と耳から離れることはないと思うが、それ以上に己に対する「責め」を課したように感じる。どんなに忘れたくても忘れられない方法で、なおかつ絶対に消したくても消せない方法で、あの「悲鳴」を自己の作品に留めることによって、彼女を救えなかったという「罪」を一身に背負おうとしたのだろう。あのB級映画を二度と観なくても、映画界に席を置いている限り、その「罪」から逃れることはできない。たとえ映画界から離れたとしても、彼が生きている限り、やはり逃れることはできないと思う。救えなかった「罪」を一生背負い続け、生き続けるという決心を彼はしたのだと思う。 そして、本事件の真相は必ずしも明らかにならなかったことも逆に良かったのではないか。知事の死は単なる事故として処理され、知事の殺人犯は返り討ちにあった連続殺人鬼の死として幕を閉じる。 様々な事件はすべて闇へと葬られていくが、これら事件はひとつの「悲鳴」という形に結晶化され、事件の一端を物語ることになるという儚さが、美しい花火と対比的に描かれている。さらに、トラボルタの悲痛な表情やセリフ、流れる音楽が「後味の悪さ」に輪を掛ける。なんとも表現のしようのない独特の感情は他の映画では味わえないものだろう。こういった映画は高評価したい。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-21 00:01:30)(良:2票) 11.《ネタバレ》 主人公が音響効果を担当している映画ほどではないが、この映画もどちらかといえばB級映画の部類に入るのではないだろうか。でも最後までけっこうはらはらしながら見ることが出来た。ラストのオチは見る前に知ってたのでそれほど驚かなかったが、やはり(「セブン」ほどではないにしろ)後味は悪い。冒頭のホラー映画の女性の叫び声が笑えた。 【イニシャルK】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-08 14:38:08) 10.まず設定が面白い。最初の映画は笑った。いかにもなB級映画。んでトラボルタがその映画を見て笑うところが自分とシンクロしちゃって…。もうこのオープニングだけでツボにはまった。さらにその後の展開もよいのでウハウハになった。トラボルタもナンシーアレンもいい。キャリーでもこのカップルだったけど、愛すべき存在。 【ぷりんぐるしゅ】さん 8点(2004-04-15 09:28:50) 9.《ネタバレ》 ああやっぱり、タランティーノが絶賛するだけのことはあると思いました。これは脚本がよく出来てます。ラストにつきます。 映像は、個人的に、濃い酔う、デ・パルマ映像は好みではありません。でもこの作品はほとんど気にならない。後半を除いては・・映像が勝手に盛り上がるシーンがあり、泣けなかった。後半、盗聴器を頼りに走るトラボルタがよかった。それからこれでもかの映像と音楽、半狂乱になりながら屋上に上ってくあたり、花火と濃い映像でさっきのジワジワきた感動が・・一番気に入ってて気に入らないのがラスト。あれは、救いようがない。監督に褒められた声の仕事が、唯一残された救われない声。そうですねと冷静に答えるトラボルタのそのあとの表情、こいつの一生はとやりきれない。思った。屋上から後を追い飛び降りる、またはなんと言われても世間に公表する。でも・・そうしなかったところに、この映画の深さ面白さがある。どちらを選んでも、殺されるか死ぬ。そうなれば、死んで証拠となった声が浮かばれない。あくまでも、プロとして残したんですが、生きていて一番辛く哀しすぎる愛情の結末。いちに脚本、ににトラボルタ、でデパルマ。 【アルメイダ】さん 8点(2003-12-04 07:10:40) 8.盗聴って怖い結果に結びつくんですね。サスペンスとしても非常に楽しめる作品です。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-18 00:42:43) 7.・・・せつない 【やっぱトラボルタでしょう】さん 8点(2003-11-17 03:48:42) 6.緊張感のある展開から一転して、見終わったあとに虚しさが漂います。この落差が本作の醍醐味だと思います。デ・パルマ監督の傑作の一つです。 【shakunin】さん 8点(2003-11-04 21:49:48) 5.ナンシー・アレンはデ・パルマの作品によく出演しますね。あまり美人じゃないけど、なぜか好きです。それからデ・パルマ作品では女がよく殺されます。「殺しのドレス」「ボディーダブル」「スネークアイズ」など。そしてこの「ミッドナイトクロス」も。独特のカメラ回しも良いです。 【くるみぱぱ】さん 8点(2003-08-14 05:44:33) 4.デパルマいい~!これは映像と話がばっちり。いつもこの人の映画はなんだかな~って感じだけど、これ一番いい。映画のドキドキ感、カメラワークかっこいい。最後のトラボルタの顔がすばらしい。 【もこ】さん 8点(2003-01-18 22:21:10) 3.90年代の映画(スピードやターミネ-ター2等)を見て育った自分なのですが、映像の古さや臭い音楽の使い方が逆に新鮮でした。映画全体を通して興味深く見ることができました。ラストに関しても、あっさりしているようには感じませんでしたし、あの終わり方で良かったと思います。最後のトラボルタの姿には胸が痛みました。 【チャベス】さん 8点(2002-09-12 03:41:31) 2.映画音響効果を仕事とする青年が素材を収録中にある自動車事故を録音してしまうことから事件に巻き込まれるサスペンス映画。デ・パルマ監督らしい凝った映像はサスペンスを盛り上げる。公開時はトラボルタ人気で集客を狙ったようだが、あまり記憶に残らない作品となった。クライマックスでの殺し屋との対決とあまりにも切ないラストが印象に残る佳作。 【支配人】さん 8点(2001-10-27 16:00:02) 1.確かに中途半端な気持ちになりますが、このやるせない気持ちにさせるのがこの映画の良いところ。映画の音声効果マンという設定もけっこう細かい考証に支えられて納得できるこだわりです。(ちなみに私はプロの効果マンです) 【ランディ】さん 8点(2001-09-04 01:04:18)
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