|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(8点検索)】
1.《ネタバレ》 【梅】さんのレビューで小生の言いたいこともほぼ書き尽くされているのですが、ちょっとだけ・・・。
不思議な少年せみらを、いつもの丘の上の大きな木の下で待っているおじゃる丸たち。でも、せみらは現れない。ふと見ると、夏の終わりを告げるかのようにセミたちが死んでいる。その時、おじゃる丸の見開かれた瞳が、かすかにゆれるのだ。そして、「まろは、夏が少し好きになったでおじゃる」とつぶやく…。
一緒にいたカズマや金ちゃんたちではなく、おじゃる丸だけがせみらという少年の“正体”に気づく。それを台詞ではなく、ただ瞳の中の光のゆらめきだけで表現する繊細さに、ぼくという大人の観客は胸を打たれる。あるいは、映画の半ばで、トミーじいさんたちがせみらを見て、まだ子どもだった時の夏休みに出会ったことを思い出す場面。モノクロームの写真風に描き出されるそこでのせみらは、いかにも昔の少年らしくランニングシャツ姿だ。そんなささやかなディテールにひとつにも、上質のノスタルジーが香ってくるかのようじゃないか。
誰にでも、忘れられない夏がある。そしてそれは、いつも過ぎ去ってからはじめて気づかされる…。そんな、多分にセンチメンタルな、でもかけがえのない感情を思い起こさせてくれたこの作品。ぼくはとても好きです。
・・・と、また例によって長くなりました。スミマセン! 【やましんの巻】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-22 15:55:08)(良:1票)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
9人 |
平均点数 |
5.56点 |
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 1 | 11.11% |
|
4 | 0 | 0.00% |
|
5 | 4 | 44.44% |
|
6 | 2 | 22.22% |
|
7 | 1 | 11.11% |
|
8 | 1 | 11.11% |
|
9 | 0 | 0.00% |
|
10 | 0 | 0.00% |
|
|
|