みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
10.子供の頃に殺人を犯し、以来、精神病院で半生を送ってきた男。故郷に戻った彼が、幾人かの人々と交流する姿が描かれますが、彼には感情があるのか無いのか、表情からは読みとることが出来ません。しかしその無表情と、訥々とした語りが、ある種の真実を感じさせたりもします。 そして、その姿をしばしば、引いたカメラが我慢強い長回しで描く。それがまた何か、真実を感じさせたり。 彼自身がマイノリティであるとともに、彼の知り合う人々も、母子家庭であったり、同性愛者であったり、何らかの少数者的な要素を抱えていて。あの酒癖の悪い迷惑男ですら、考えようによってはその一員と言えるかもしれない。 ある意味、予想通りのストレートな顛末で映画は幕を閉じるけれど、それぞれの登場人物がそれぞれの弱さを持っているだけで、誰も本当には悪くないんだろう、と思うと、切ないものがあります。 少年がしばしば足を運ぶ池のほとり、その背景の森の緑が、印象に残りました。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-03-31 22:45:55) 9.淡々と静かに進んでいくが、人生の影と人間の悲しさが随所に表現されており、静かな感動が広がっていく。優秀と言われる人間ほど計算高く、自分を不利な状況に追い込む行為は行わないものだ。君子危うきに近寄らず。また、それを非難する者はいない。しかし、打算や損得を超越した、人間としての純粋な思いに勝る美しいものはない。少年と彼の家族の善と悪を考え、その悪を排除するために自分が悪になる。犠牲とか愛というより、それを知った一人の人間として、友人としての当然の行為のように。 【パセリセージ】さん 8点(2004-07-13 19:19:30) 8.《ネタバレ》 なぜかは分からないけれど、映画自体から静かに拒絶されているような、不思議な雰囲気を持った映画だと感じた。というよりカールという人に拒絶されていたのか。つまり彼にとっては、私たちがどういう観念を抱こうとどうでもいい、というような。ラストは決してハッピーエンドではないのに、悲壮感も全くない。カールは思うのだろう、これでいいのだ、と。そしてそれ以上の深い感傷には囚われない。心を通じ合わせた人々との思い出だけが静かに残る。それだけ。これでいい。そういう、拒絶。私が何を思っても蚊帳の外だな、とそんな気がした。 【ひのと】さん 8点(2003-12-19 15:40:15) 7.ソーントンの役作りに脱帽です。監督も兼務してるんですね。このひと、ただ者ではないと感じた作品です。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-14 07:44:23) 6.なんか切ない感じがしてなりません。バックに流れる音楽も何か良いです。ビリー・ボブ・ソーントンすげぇです! 【アンリ】さん 8点(2003-05-03 15:23:55) 5.作り手がどこで泣かせたいか、分かる。でも、そこでまんまと泣きそうな僕がいる。 【クー】さん 8点(2003-03-23 09:26:56) 4.期待どおりいい作品でした。男の子もわざとらしくなくってよかったです。ビリー・ボブ・ソーントンには素直に敬愛しました。最後のあっけなさは逆に私は好きです。 【ningenfusha】さん 8点(2003-02-06 17:58:55) 3.びびった。いい映画!ビリーボブはほんとスゴイよ。 【Andrej】さん 8点(2002-09-11 18:58:15) 2.すごく純粋な2人のやりとりが心に残ります。最後は少し悲しい感じもしましたけど、あれでいいんですよね。 【松やん】さん 8点(2001-10-22 23:21:20) 1.最後に何が起きるのか直ぐに判ってしまうように仕立てられているが、そこに至るまでのストーリーは、極めて穏やかにかつハートフルに展開されていくので、それが却って観るものに常に一定の緊張感を与える。うまい構成です。 【向日葵】さん 8点(2001-05-09 12:48:32)
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