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男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

1982年【日】 上映時間:110分
ドラマコメディシリーズものTVの映画化
[オトコハツライヨトラジロウアジサイノコイ]
新規登録(2003-04-29)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-08-14)【イニシャルK】さん
公開開始日(1982-08-07)


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監督山田洋次
助監督五十嵐敬司
キャスト渥美清(男優)車寅次郎
いしだあゆみ(女優)かがり
倍賞千恵子(女優)諏訪さくら
前田吟(男優)諏訪博
吉岡秀隆(男優)諏訪満男
下條正巳(男優)車竜造
三崎千恵子(女優)車つね
太宰久雄(男優)桂梅太郎
佐藤蛾次郎(男優)源公
笠智衆(男優)御前様
杉山とく子(女優)かがりの母
市丸和代(女優)和代
西川ひかる(女優)かがりの友人
岡島艶子(女優)はる
笠井一彦(男優)中村
谷よしの(女優)食堂のおばさん
関敬六(男優)寅次郎のテキヤ仲間
園田裕久(男優)出版関係の男
マキノ佐代子(女優)女学生
戸川京子(女優)女学生
津嘉山正種(男優)蒲原
柄本明(男優)近藤
片岡仁左衛門(十三代目)(男優)加納
原作山田洋次
脚本山田洋次
朝間義隆
音楽山本直純
作詞星野哲郎「男はつらいよ」
作曲山本直純「男はつらいよ」
主題歌渥美清「男はつらいよ」
撮影高羽哲夫
製作島津清
企画小林俊一
配給松竹
作画白組(アニメーション)
美術出川三男
編集石井巌
録音松本隆司(調音)
鈴木功
照明青木好文
その他山田洋次(4Kデジタル修復版総合監修)
近森眞史(4Kデジタル修復版)
岸田和美(4Kデジタル修復版)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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8.《ネタバレ》 「男はつらいよ」シリーズの中でも最大の問題作と言っていいのではないか。 ロケ地は京都、丹後、鎌倉でいつになく気合の入ったロケーションで美しい。 ただ、それ以上に美しいのがいしだあゆみで彼女の可憐さと妖艶さに見入ってしまった。 誘ういしだに拒絶する寅というもどかしい展開。見ててつらくなってきてしまう。 特に、丹後で寅が寝ている部屋にいしだあゆみが入るシーンはシリーズ屈指の名シーンである。 もどかしさはあるが、詩情あふれる中期の傑作。 rosebudさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-10-17 22:16:29)(良:1票)

7.《ネタバレ》 エロとは無縁のシリーズで唯一といえる性的描写のある作品。いしだあゆみが子供を寝かせつける時のふくらはぎ、寝たふりをしている寅の部屋に入ってきた時の彼女の官能的な佇まい。寅はそんな時にも意気地がない。女を抱けないだけでなく、鎌倉のデートには満男を同伴させる。男として一番やってはいけないことをやってしまう。長年の謎だったが、寅は童貞だったとこの作品で確信。八千草薫、竹下景子、浅丘ルリ子、松坂慶子など、結ばれる可能性もあったのに、寅に男としての自信と覚悟、甲斐性が無いばかりにいつも恋が成就しない。 marsplayさん [インターネット(邦画)] 8点(2018-06-06 00:39:42)

6.《ネタバレ》 夢から覚める場がない、タイトルバックが江戸川土手でない、マドンナがとらやの座敷に上がらない、などの変化あり。室内の暗さが今回は目立ち、京都の伝統を出す意識的なものもあろうが、マドンナ(かがり)の暗い情念とも通じていたよう。今回の趣向は、寅がマドンナに追いかけられる、という点。今までもホンワカムードになったのはあるけど、一途に思いつめられて付け文をそっと渡されたりまでする。その前に丹後でかがりの家に泊まることになっちゃうのが予備段階の緊張。かがりの母が近所の手伝いに出てしまい居心地の悪くなる寅の晩餐、自分からお酒を求めるかがり、狸寝入りしている寅、そっと部屋に上がってきて寅の横にしばらく座るかがり(娘のランドセルを取りに来た、という理由はある)。その心理のだんまり芝居を見ているようなせめぎ合いが見事。かがりは失恋の痛手に、加納の「人に気を使うな」という叱責の言葉が重なりズタボロで、ゆきずりの・下駄をくれただけの下駄顔の男に弱った心が一気に傾く。翌朝の別れのとき想いが溢れ、ずっと船を見送り続けているかがりのカットの積み重ね。なんか蛇体となった清姫のような凄味さえ感じられてくる。山田洋次は、臆病になってはならぬといつも言いながら、そうい臆病になる人たちをいとおしんでもいる。寅も含めて。ここらへんシリーズ通してのテーマ。あともう一つシリーズの重要なモチーフとして、かがりは外での寅と内での寅の違いを江の島で指摘した。外で会ったときは優しいのに、家に帰ると違った人になっちゃったみたい、って。本作では恒例のとらやでマドンナがもてなされる場がない。今までの寅は、とらや一家の暖かさの代表としてマドンナに気に入られていた面があったが、本作で個人として自立した(!)、ってことか。あじさい寺に寅が満男を連れてきたのを見て、かがりはちらっと表情を翳らせる。ここには「寅は寅の所属する家の人なんだわ」という嫉妬と落胆がある。寅は旅先ではけっこう大人として振舞えていた。濃い人間関係が生まれそうになったら、無名の旅人としてその場を去れる状況では強い。しかし名を持った個人として剥き出しで女性に対さなければならなくなると、たちまち恐怖に囚われてしまう。そしてシェルターとしての家の代理人を誰か、さくらがだめなら満男でもいい、必要になるのだ。デリカシーのある男はつらいよ、って寅は言うだろうが。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2012-04-21 10:12:12)(良:2票)

5.片岡仁左衛門が演じる陶芸作家のモデルは河井寛次郎です。 かなり、ご本人に似ています。実際に河井寛次郎記念館で撮影したのでしょうか、セットにしてもよくできています。河井寛次郎記念館は京都の五条坂にあります。 いしだあゆみと京都もよかったです。 個人的にはさくらがテレビの上に置いてある抹茶茶碗をもてあそぶとこが好きです。陶器は見る目がないと価値がわからない事をうまく表現しています。笑えました ビモータさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-11-03 00:02:06)

4.今回もなかなか渋い作品、やはり寅さんはおとなしめ。マドンナはさらに渋い。いしだあゆみ。渋すぎ。舞台はまず京都。これがいい。実に京都らしい京都の雰囲気をよく表していて、これだけでも充分、観た甲斐があるというもの。で、それ以外の見所はというと、ううううむ、これがあんましはっきりしない(笑)。いや、この曖昧さ。物事を正面から描かずオブラートにくるみながら、そっと、寅さんとマドンナのすれ違いが描かれる、この微妙な味わいこそが、本作の魅力でありましょう。 鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-09-05 21:52:08)

3.《ネタバレ》 私は人生ってのは「出会い」と「タイミング」で決まると思っている。それだけ映画における出会いのシーンというのは重要に感じているのだが、冒頭の寅さんと片岡仁左衛門の出会いのシーンを見て、「こりゃ奇跡だな」と思わず呟いてしまった。 <追記>14年ぶりに再見。やはり冒頭の出会いのシーンはホレボレする。シリーズ屈指の名場面だと思う。寅さんはこれだけ粋でカッコイイ立ち振る舞いが出来るのに、マドンナ相手には逃げてしまう。そして、本作ではさくらに代わって満男が寅さんのサポート役になるわけだが、マドンナとは『北の国から』の親子じゃないか!で、「おまえもいずれ恋をするんだな、あーあ、可哀想に」という、その後を予見させる名台詞が飛び出す。しかし、寅さんは満男の前で自分の不甲斐なさに涙をこぼすという叔父さんらしからぬ行動をする。結局、寅さんは旅先では自立した優しく気ままな自由人ではあるが、柴又に帰ると家族に甘えてしまうある種束縛された依存的人間であるというコントラストをマドンナによって暴かれて指摘されてしまう事になる。ここまで寅さんの本性を曝け出させて鋭く見抜いたマドンナは稀有である。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-09-04 02:10:38)(良:1票)

2.寅さんみたいな映画はもうでてこないんじゃないかなぁ。 ゲソさん 8点(2004-06-02 02:55:39)

1.涙と笑い、そしてシリーズ中、唯一エロスを濃厚に感じさせる作品。いしだあゆみの、フクラハギを、撮るカメラのドキドキするようなエロス! ひろみつさん 8点(2003-05-22 20:51:30)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 7.16点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
426.45% line
526.45% line
639.68% line
71238.71% line
8825.81% line
926.45% line
1026.45% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.25点 Review4人
4 音楽評価 6.33点 Review3人
5 感泣評価 5.75点 Review4人

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