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【クチコミ・感想(8点検索)】
4.小津映画はいつもレベルが高くて素晴らしいです。ストーリーはなんだか昼ドラのようなどろどろ感でしたが、、。小津監督にしてはメッセージ性の強い作品でした。 【kaneko】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-02 13:28:23)
3.まず“宗方姉妹”の妹の方を演じた高峰秀子。
高峰秀子の出演作は『浮雲』をはじめ、意外と沢山見てきているが、本作での高峰秀子は最強のインパクトであった。
「本作における彼女は、彼女らしくない」と、批判の声も聞こえるようだが、いやいやかなり良かった。
特に、「~であった。」と、寅さんばりの独り語りをみせるところが秀逸。
ここに、彼女の特異な才能を見出すことができた。
次に姉の方を演じた田中絹代。
溝口作品で沢山観てきた女優だが、今まではどうも魅力を感じなかった。
特に、“女性として”の魅力を。
ところが、本作では不思議と、その“女性として”の魅力を感じることができたのだ。
あの慎ましやかな女性像。
現代の男にとっては憧れですね。
そして、その姉妹二人から想いを寄せられる色男役に上原謙。
終始、ニヤついた演技を見せている。
ずっと、いつでもニヤついているのだ。
ニヤつき頻度は、私が今まで観てきた映画の中でもナンバー1。
しかも、そのニヤつきが板についているから凄い。
さすがは上原謙。
ニヤつき上原謙。
上にも書いたように、高峰秀子が独り語りで、様々な魅力あふれる小話を披露する。
その中でも、最も私が心奪われた小話を、ここに引用してみよう。
ある寒い日、二人は皇居のお堀端を歩いていた。
男は手をつなぎたかった。
だけどつなげなかった。
二人は若かったのだ。
いつまでも歩いていたい二人であった。
しばらくして男は女に訊いた。
男「ねぇ、寒くないかい?」
女「いいえ。」
そして女はショールを肩に上げながら言った。
女「あなたは寒くないですか?」
最近、これに似た淡い経験をしたばかりなので、妙に心に沁みた。
人は自己の経験とオーバーラップするシーンを、映画の中に見出したりすると妙に感動する。
誰もが経験する自分の中の青春の1ページ。
それと似たようなシーンが、映像として刻まれている作品。
そんな作品を見た時、自分ならではのオリジナルな感動を味わえるのだ。
そして、それが映画の持つ固有の魅力なのだろうと思う。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-24 06:58:10)
2.《ネタバレ》 今回さらに小津作品にはずれなしと再認識。田中絹代・高峰秀子・上原謙の評価急上昇です。特に高峰秀子、今まで彼女の出演作ほとんど見たこと無くて今回初めて意識して見てたけどちょっと心奪われちゃうね。上原謙がずっと微笑んで見てるだけなのもわかるというか。まぁあの性格は好き嫌い別れるだろうけど...。小津映画史上最悪なんじゃないかと思う男を演じた山村聰も良かった。ただラストに関してはもうちょっと爽快感が欲しかったかな。 【バカ王子】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-31 23:32:46)
1.小津監督が撮ると小奇麗になりすぎてしまって・・・バーのママとその妹、ママのヒモの旦那、ママの元彼の家具屋の社長、社長の愛人の未亡人、この面子だったら普通はもっとドロドロした雰囲気の愛憎劇になる筈なのになんでこんなに爽やかなんだ?「風の中の牝鶏」では何があろうと離婚を口出さなかった女性がついに離婚を考え出す。これが古風といわれた姉の行動であるところが、すでに新しい世の中、考え方なんだろう。旦那に死なれて、父が言う”新しいものが良いという風潮は乱暴すぎる”この言葉の意味が良く判ったことだろう。旦那の想いや自分の態度、行動を考えたら彼女の下した決断に辿りつくことも頷ける。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-10-17 12:17:54)
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【点数情報】
Review人数 |
21人 |
平均点数 |
6.24点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 1 | 4.76% |
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4 | 2 | 9.52% |
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5 | 1 | 4.76% |
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6 | 8 | 38.10% |
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7 | 5 | 23.81% |
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8 | 4 | 19.05% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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