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【クチコミ・感想(8点検索)】
5.《ネタバレ》 岸田森の焼身自殺から始まる只ならぬスタートからこれはタダでは収まらない予感通り、夏八木勲がどんどん変わって行く。夏八木勲に忍び寄る悪魔、島田陽子の美しくも悲しい姿にどんどん引き込まれていく。地獄の果てまで付いて行くと言う島田陽子の幸薄い演技、この女優さん程、幸薄い役が似合う女優さんは居ない。犬神家の一族の珠代さん、砂の器の高木恵理子に今作といい、幸せとは無縁な儚い女が似合う。他には役者の顔ぶれ、ギラギラした雰囲気、犯罪映画として見所満載!夏八木勲と藤岡琢也のやり取りは可笑しくて笑ってしまいます。可笑しいという意味では西田敏行の初登場シーンが釣りバカシリーズの浜ちゃんみたいで、笑ってしまう。犯罪映画には不向きな俳優が何人か居るが、それを補うだけのスリリングなストーリー展開に2時間半の長さも苦にならない。それにしても藤岡琢也の嘘芝居といい、西田敏行の浜ちゃんみたいな感じやら、まんまと騙される長門勇といい、本物の木下の丹波哲郎、誰もが役に相応しい顔触れを見せてくれているのが凄い。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-02-07 19:14:49)
4.《ネタバレ》 初見。存在感たっぷりの豪華俳優陣の中で天知茂は別格でありその目力には痺れます。数々の詐欺の手口は漫画チックに見えて現実味が感じられませんが、自分の前で騙されてゆく者に対する舌なめずりするような鶴岡の目つきは犯罪人そのものでした。結末に当時のキャッチコピー「狼は生きろ、豚は死ね」を思い出しました。大切な者皆を死に追いやった死神は狼ではないと言いたいです。原作を読みたくなりました。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-05-01 22:20:43)
3.《ネタバレ》 夏八木勲氏が死去ということで脇役が多いこの俳優の主演映画を鑑賞。ドラマ版が面白いと聞いていたが、楽しめた。原作は未読、光クラブを題材にドキュメンタリーかと思っていったら、なかなか、オリジナルで、法の盲点での完全犯罪。色々なくせ者な役者相手に、夏八木勲の存在感があって、さすがかと。すこし、尺が長いが十分楽しめる佳作でした。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-02 22:40:29)
2.《ネタバレ》 日本ミステリ史上に残るこの作品を、しかも映像化は困難と普通は考える内容なのに(密室もアリバイも犯人当てもなければ、手形の割引がどうのこうのとか難しい話ばかり。しかももっぱら利得目的の犯罪者が勝利してしまう)、映画として完成させた制作者の努力と執念が凄まじい。そして今年やっとDVD化されました。この快挙を盛大に祝いつつ、我を忘れて見所を列挙する。●稀代の大犯罪者・鶴岡七郎が夏八木勲って、合うのか?とここが一番不安だったのですが、さすがこの人、ぴったり人格表現まで込めた演技をしていますね。そもそも、真の詐欺師は分かりやすい詐欺師面はしていないわけで(むしろ、一見していい人っぽい人ほど、相手の警戒心が下がって実行しやすくなる)、その意味からも、案外、初手から正解なキャスティングだったのかも。英語の台詞の箇所でも同じように演技しているのも、さりげなく凄い。●宿敵・福永検事には天知茂、隅田光一には岸田森!(←出番は一瞬ですが)脇を固めるのは、日本俳優界の至宝ともいうべき巧者の面々!!九鬼善司は原作ではもっとアホっぽいのですが、中尾彬の好演によって、まともな人になっています。ここは原作以上。藤岡琢也のニセ木下は、あまりのイメージどおりっぷりに笑う。●冒頭で東京裁判の実際の映像を出しておいて(終戦直後という時代背景が重要なので、これはある種必然)、一気に原作序盤山場の隅田の自殺シーンから作品開始。この手際の良さもかなりのもの。そして、実際の詐欺の描写も、見る側に理解できるか?とかいらん配慮なしで、きちんと骨格を押さえているのが素晴らしい。あの「幽霊会社詐欺」や「大使館詐欺」が実写で見られただけで感涙。●福永検事、どうみても令状なしに勾留してるわ、さりげなく手錠付で取り調べてるわ、保釈をエサに自白取ってるわで、実はやってることは滅茶苦茶なのですが、これもご愛敬。最後、夏八木さんが、肝心のところで「刑訴法」と「刑法」を言い間違えちゃってるのもご愛敬。●高木先生、どこで登場するのかと思っていたら、そこですか。大笑いしちゃいました。でも、あの場面は作者にとっても心躍るシーンのはずで、あそこに登場できるのは嬉しかっただろうね。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-08-28 00:52:03)
1.《ネタバレ》 村川透監督の犯罪映画は、松田優作作品などもそうだけど、そのテンポの良さと歯切れの良さで、矛盾を感じさせない辺りが面白い。物語は戦後犯罪史上で有名な「光クラブ事件」を元に、一人の野獣青年が辿った戦後の闇を描いているが、天知茂扮する敏腕検事とのコンゲームとしても秀逸。劇中での西田敏行や藤岡琢也の使い方もレトリックとして面白く、最期まであきさせない秀作になっている。賛否両論ある角川映画だけれど、それまでの映画システムでは絶対企画には上がらなかったであろう小説作品に映像化の機会を与えただけでも、評価されるべき点は多いと思う。 【柿木坂 護】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-07-30 10:26:24)
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【点数情報】
Review人数 |
9人 |
平均点数 |
7.22点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 3 | 33.33% |
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7 | 1 | 11.11% |
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8 | 5 | 55.56% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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