みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
30.《ネタバレ》 先ごろ“映画『ロード・オブ・ウォー』のモデルとなった武器商人が逮捕された”というニュースが流れましたが、その画像を見て感心しました、この人本作でのニコラス・ケイジに雰囲気がそっくりなんですもの。けっこう緻密な役作りをしてたんですね、ニコジー。この映画観た人は誰もがタイトル・バックの“弾丸の一生”に感心すると思いますが、実はむかしアメリカで放映されたある警察ものTVドラマ・シリーズのタイトル・バックが、これと同じアイデアに基づいたものだったそうです。 とまあ余談はさておき、「銃と弾薬は世界が必要とする商品である」という武器商人ユーリー・オルロフの生きざまは、ニコジーの軽妙な演技が生きていて、監督アンドリュー・ニコルはその才気を見せつけてくれます。とくに前半のサクセスぶりとイーサン・ホークとニコジーの駆け引きは楽しませていただきましたが、嫁さんと弟が絡むシークエンスになると途端にテンポが悪くなるのは残念です。ラストのどんでん返しも強烈なインパクトがありましたが、実在のモデルが逮捕されると言う現実は、国際情勢の変化とその闇の深さがひしひしと感じさせられます。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-11 18:22:37)(良:1票) 29.《ネタバレ》 派手な戦闘シーンこそありませんが、戦争というものを当事者達とは別の一面からわかり易く描いていて非常に興味深い作品でした。 兵器産業という業界が存在する限り、世の中から紛争は無くならないということなんでしょうね。まるで、自動車をセールスするかのように兵器を売り歩くニコラス・ケイジの姿がフィクションでは無く事実に基づいていることに暗澹とした気分にさせられます・・・・。 最後に流れる「最大の武器供給者は米、英、露、仏、中である。この5か国は国連安保理の常任理事国でもある」というテロップは非常に重いですね。映画としては、とても面白い作品となっているんですけどね・・・・・。(しかし、オープニングの銃弾の製作から使用されるまでの一連の流れはユーモラスですけど恐ろしいですね。) 【TM】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-02 12:47:00)(良:1票) 28.意外と地味でシリアスな作品であった。シニカルな脚本、計算されたカメラワーク、抑制された演出はさすが「ガタカ」の監督といったところであろう。乾いたユーモアのセンスが秀逸である。少々薄味な印象もこの人ならではか。現実のエピソードに基づいたストーリーもたいへん面白いが、本作の魅力は何と言ってもニコラス・ケージであろう。黒いスーツにアタッシュケースを携え、世界の戦場を駆け回るケージの姿は最高にクールだ。私も仕事帰りにスーツ姿で観たので、映画館を出る時は「気分はもう戦争」ならぬ「気分はもうケージ」という感じであった。倫理観や政治に左右されずビジネスに徹する冷徹な姿は、黒ずくめの衣装と相俟ってまさに悪魔の化身である。最高にチャーミングな笑顔で、現地の住民たちに銃をばら撒くユーリの最低ぶりが、身につまされる人も多いのではないだろうか?カタギの商売でも結構ヤバイことをやっているものである。ホテルはヤクザが、印刷会社はエロ本が、自動車修理工場は暴走族が、武器商人はリベリア大統領のチンピラ親子がお得意先というわけだ。本作はあくまでAK47に焦点を絞っており、世界のハイテク兵器大集合という感じではない。戦車も戦闘機もエグゾセも登場しない。幸か不幸か世界情勢の裏側よりも、ユーリの不気味かつ魅力的なキャラの方が印象に残る。そのことが、問題の根の深さをより一層浮かび上がらせている。戦争オタクには多少物足りないかもしれないが、普通のビジネスマンが、ビジネスの極意を学び、少々反省し、世界情勢についての基本を学ぶために最高のテキストとなるであろう。まあ落合信彦みたいなものか。 【わいえす】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-25 15:13:45)(良:1票) 27.《ネタバレ》 面白かったです。一切ダレずに見ることができました。噂には聞いていた武器商人の世界を垣間見ることができましたし、どの世界でも成りあがる人には才能があるということですね。ソビエト崩壊後の武器の大量供給とアフリカ諸国の紛争との関係性などもなんか考えさせられますし、アフリカの独裁者たちをのさばらせたのも国連常任理事国たちなのだと改めて認識できました。そういう告発映画をエンターティメントにするハリウッドの人間の懐深さも日本人(あくまでエンタメ業界)と比べると大人ですね。個人的に良かったのはリベリアの大統領親子。本当にあんな感じなんだろうなと思わせてくれて、この映画の説得力を高めています。エンディングでユーリーがバレンタインに「お前の努力は徒労に終わるよ」と予言するドンデン返しもなかなかスマートでよかった。 【エリア加算】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-09-21 13:15:39) 26.《ネタバレ》 プロローグは素晴らしいね。カメラワークや武器商人視線のシナリオ等、嫁にバレそうになるところまでは、個人的には満点の出来だと思います。とにかくニコラス・ケイジの喜怒哀楽の表情が最高に良い。嫁や家族のくだりは不要と思います。 【けっけ(硝子の心を持つ少年)】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-27 18:36:44) 25.《ネタバレ》 武器商人からみた世界。テーマの重さと内容の深さに感心。結局、武器が人を殺すのか、人が人を殺すのか、、。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-08-13 00:01:14) 24.《ネタバレ》 「武器商人」を正当化はしないものの、必要悪だとして締めくくるラスト。自分の様な平和ボケしている人間には、もしかしたら世の中ってそういう風に出来てるんじゃないのか?なんて思ってしまったワケで。この映画の構成を、ユーリーが武器商人として成長し、活躍する=70%、賄賂も受け取らない法を遵守する正義の捜査官、バレンタイン=10%、夫の仕事に気付き、血で汚れた金では生活出来ないという妻=10%、自分が売る武器の犠牲になる人々を目の前にして、良心が許さなくなった弟=10%と見たんですが、そうしたら後者の30%は非常に少数派で、果たしてそういう状況に遭遇したら人はその行動を取るのか?と。とても映画的演出なんですが、反面、人としてぜひその行動を取って欲しい、という監督の観客(人間)に対する願いでもある様な気がしました。ユーリーを演じたニコラス・ケイジの、自分の子供にはたとえオモチャの銃であっても持たせたくない、妻の最初の絵を客を装い購入したりと、とても家族思いであり、している事が完全悪では無いと思わせる繊細で説得力のある演技で惑わされるワケなんですが、実際、武器を供給はするんですが、それが個人の手に渡り人に向けて撃つ。銃を手にした人間の意思であり、責任でもあるような気もします。大きな問題提起であると同時に、とても見応えのある映画でした。 【miki】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 20:35:18) 23.貿易商ニコラス・ケイジの生活と意見。弾丸の一生から始まるオープニングは、工業製品のひとつである武器もまた生産者がおり消費者の手に渡り使用されることを明確に語っています。武器はその存在自体が違法である麻薬や薬物と異なり、合法的に輸出されるものとそうでないものがあり、裏舞台にこそ商人が暗躍する余地があるというものです。武器を輸出するなんてトンデモナイ! 死の商人! そうかなぁ。合法的に輸出した農業用トラックの荷台に銃座を付けたら? ラジコンヘリに毒ガスを載せたら? 水食料を「敵」に輸出したら? 手が血で汚れていないと断言できる人はどれだけいるでしょう。ニコラス・ケイジに24時間の足止めを食らわせたイーサン・ホーク? 命と引き換えに武器満載のトラック破壊した弟? 我々は世界を良くするためにどこから始めればいいのでしょうか。この正義漢2人に共感した人は今日から玄関の鍵を開けて生活すべきです。できない? 安心しなさい。あなたにぴったりの護身用スタンガンをお持ちしましたよ。 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-26 22:25:01) 22.ニコラス・ケイジ先輩、卒なく演じておられます。内容は重いっす、ブラッドダイヤモンド・・・がキーワードか。今現在も実際に武器売買が行われているのでしょうね。。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-06 17:38:17) 21.《ネタバレ》 スタイリッシュな演出のオープニングや、音楽の使い方で、軽さを装い見易くできているものの後半に進むにつれ、問題のヘヴィーさをまざまざと伝えられ、なんとも言えない苦虫をかみつぶしたような気分になりました。 武器商人の酷さは言わずもがな、それを虐殺のために買うやつ、容認する国のトップに憤りを感じずにはいられない。下手に悲劇を強調せず、現実をサラっと突きつけられると、逆に考え込まされてしまいます。あー気分悪い。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-05 01:38:58) 20.《ネタバレ》 ・・・ずっと思っていた。「この世で最も憎むべき人間とはこの映画の主人公のような武器商人たちである」と。戦争により、より大きな権力を得ようとする為政者たちでも、その為政者を倒すためなら手段を選ばないことで民衆を更なる悲劇に追い込む自称・解放者たちでもない。彼らに節操無く武器が売ることで利益を得、その富で贅沢な暮らしを楽しみ、自分自身は絶対に戦場には現れず命の危険にもさらされないような武器商人が、この世の悪の張本人なのだと、深く信じていた・・ ああ、でもこの主人公は鬼でも悪魔でもなく、「普通の男」であった。貧乏から抜け出して愛する女性を妻とするために、しゃかりきになって働く「普通の男」。極端にモラルに欠けた人間でもなく特に暴力を好む人間でもない愛すべき男・・・だが、それはただひとつの点(それは彼と世界にとって最も不幸なことなのだが)彼の才覚が「武器を売ること」にあったことを除いては、の話だ。 「金ならもう十分だろ」という弟に彼は言う、「金じゃない、才能だ」と。彼は「武器を売ることに」に自分のビジネスマンとしての才覚とその能力への誇りを感じていたのだろう。そんな誇りは決して許されるものではないと私もきっと彼自身も思っているのだろうけれど、そういう人間がいるのも事実なのかも、と思った。この映画は自分の「天職」が、「神に背く悪魔の技であった」という男の悲劇を描いたもの・・・観終わったあとそんなことを考えた。 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-09 12:42:13) 19.《ネタバレ》 世界の武器供給国ベスト5、それは米・英・露・仏・そして中。この五カ国は、国連の常任理事国でもある、、、、。くぅ~、なんか凄い凹みます。悲しいかな、やっぱり世の中は正義じゃなくて、パワーバランスで出来てるんですなぁ。世界の現実を改めて突きつけられた感じで、見終わった後は鬱気分になります。。。主人公は結局、刑事に捕まっちゃうわけですけど、そこでまたあのラストの言葉ですよ。私のやっていることは必要悪だから逮捕されない、てね。人間というものが実にドロドロした内面を持つ、多義性の生き物であるが故に、その人間が作り出す世界もまた一筋縄ではいかない、ドロドロした世界になる。善と悪とネセサリーイーブル。おぉ、、公然と広がるこの非線形複雑系無秩序の世界の様を前にして、若造の僕はただただ呆然と立ち尽くすばかりです、、、。これだけ胸にズシンとくる、身の詰まった説得力ある作品を、これだけ見やすく、軽く作り上げることが出来る、その器用さにも脱帽です。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-05 22:16:15) 18.映画としての内容は、とても良い。ただし、現実に変換したら最悪な気分になる。そんな映画。 【モルダー】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-07-29 15:54:20) 17.《ネタバレ》 高校の頃観たら、「最高にクール」と感じたのだろうけど、もう大人なので、そこまでは言えません。ある意味で、ビンラディンより悪い奴かもしれない。理想論とは分かっていますが、こんな状況が打開されることを願って止みません。でも、一サラリーマンとして言わせていただければ、彼の仕事ぶりには惚れ惚れしますね。台詞まわしがまたイカしてる。映画としての出来は素晴らしく、予告編の期待を裏切らない良作かと存じます。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-03 23:57:53) 16.かなり重たいテーマだが、案外さらっと描いている。こうしなきゃいけないという提言こそないが、みんなが知らない世界を見事に表現している。それにしても、銃弾が完成して人を貫通するまでのオープニングは秀逸。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-21 09:24:30) 15.シリアスだけど、面白い。最初の弾を作って撃つまで過程、すごいです。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-24 14:30:34) 14.2006年の正月、暇だったから映画館で3本連続で観た映画の一つ。暇つぶしに仕方なく観たのだがキングコングやさゆりに比べて面白かった。映画の最後のメッセージに説得力があったわけだが、それはそこに結び付けるための映画の中身がよくできていたからこそである。 【ぺん】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-21 04:12:49) 13.《ネタバレ》 最初からこの映画には引き込まれました。弾が作られて輸送されてアフリカ?にまで持ってこられる。そして最後その弾は少年を殺します。これは秀逸のオープニングです。そして、球を撃つとチャリーン!とお金の音が鳴るシーン、まさに武器=お金です(笑)最後のアメリカ大統領が一番のお得意様だというのはゾッとしました。 【腰痛パッチン】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-01-20 22:11:48) 12.非常に重たいテーマだけど、何かを押し付けるわけでもなく、奇麗事を言うわけでもなく、さらっと見せてくれる。さらっとした娯楽作品だが訴える物もある。いい作品です。 【まんせる】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-09 22:25:45) 11.《ネタバレ》 よかったです。主人公の日常を「大都会NYでの家族との暮らし」と「眼前で殺人が繰り起こる戦争国でのビジネス」の2面から見ることで、これが今現代のストーリーであることを認識します。冒頭での弾丸の終着点や処刑シーンでの対象が少年達であることに胸を打たれました。DVDにあるメイキングでは、撮影資材の兵器の入手などについて述べられていますが、これも興味深いものでした。 【ROONEY】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-06 15:43:49)
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