みんなのシネマレビュー

家の鍵

The Keys to the House
(Le chiavi di casa)
2004年【伊・仏・独】 上映時間:111分
ドラマ小説の映画化
[イエノカギ]
新規登録(2006-05-12)【蝉丸】さん
タイトル情報更新(2019-07-13)【イニシャルK】さん
公開開始日(2006-04-08)
公開終了日(2006-06-18)


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監督ジャンニ・アメリオ
キャストキム・ロッシ・スチュアート(男優)ジャンニ
シャーロット・ランプリング(女優)ニコール
アンドレア・ロッシ(男優)パオロ
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(男優)アルベルト
木村良平(日本語吹き替え版)
脚本ジャンニ・アメリオ
サンドロ・ペトラリア
撮影ルカ・ビガッツィ
配給ザジフィルムズ
衣装ピエロ・トージ
あらすじ
ジャンニはある理由から我が息子を手放した。あるとき、その息子パウロと15年ぶりに再会する。パウロは障害児であった。パウロは初めてあった父に心を閉ざしていたが徐々に心を開いていく。父親の成長、そして親子の絆という家族の普遍的なテーマを訴えかけたヒューマンドラマ

花守湖】さん(2008-04-15)
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1.《ネタバレ》 社会面を賑わす事件のなかで「我が子を愛せない親」が取り上げられ、親失格だとか鬼母だとか批判され、ワイドショーでは心理学者が登場して子供を愛せない親は本能が欠如している、と何度も同じことを言ってますがだけどそんな分析はむなしいだけでこういう悲劇はいっこうに後をたちません。多くの親は我が子を愛することができますが、子供を愛せないで苦しんでいる親も多いわけで、そんな親はきまって自己嫌悪に陥っている。 そういうことを考えてみると、これは親が子供を愛そうとして、愛せなくて、戸惑いながらもそういう現実を受け入れて子供と向き合おうとしている話だとおもう。 つまり、障害をもった子供をもつ親の複雑な心理状態を描いた特異な物語ではなくて、ごく身近な悩める親の姿を描いた物語ではないでしょうか。 多くの人は親が子を愛するのは当たり前だと思いがちですが、そこにはさまざまな障害が存在する。本作では「障害」が隠喩ではなくて、実際の障害(身体的な)として用いられていて、親子の壁になっている。健全な母親ならば、「自分の子供が死ねばいいと思うことがある」と言い切った母親のことを理解したいとも思わないかもしれません。この母親は、一生我が子の介護を続けて自分の人生が台無しになることを苦しんでいるのではなくて、我が子を憎んでしまう自分に苦しんでいる。だからこれを障害児の介護の苦しみと捉えてしまうと本質から外れてしまう。それから主人公の父親がよかった。障害をかかえる我が子の存在を愛しく思ったり、恥ずかく思ったり、戸惑ったり、うしめらたかったり、そういう素直な感情が台詞からではなくて、しぐさから感じ取ることができました。父親は障害をかかえる我が子を他人に見られることを「恥ずかしい」と感じている自分に恥じているのでした。ラストシーンの父親の涙は特に印象に残ります。最初から立派な親などいません。これは1人の男が父親として成長する物語。
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-06 23:28:46)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.12点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

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