みんなのシネマレビュー

夜よ、こんにちは

Good Morning, Night
(Buongiorno, notte)
2003年【伊】 上映時間:105分
ドラマ実話もの
[ヨルヨコンニチハ]
新規登録(2006-06-22)【Qfwfq】さん
タイトル情報更新(2014-11-10)【ESPERANZA】さん
公開開始日(2006-04-29)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督マルコ・ベロッキオ
キャストマヤ・サンサ(女優)キアラ
ルイジ・ロ・カーショ(男優)マリアーノ
ロベルト・ヘルリッカ(男優)アルド・モロ
マルコ・ベロッキオ(男優)(ノンクレジット)
脚本マルコ・ベロッキオ
製作マルコ・ベロッキオ
配給ビターズ・エンド
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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3.《ネタバレ》 実在のテロ事件をベースにしているところ、やはり「ミュンヘン」を思い出す。現実に起きたテロ事件を映画においてどう料理したか、という点では、こちらに軍配を上げる。「ミュンヘン」では、スピルバーグは思い余って重要なことをセリフで言わせてしまったり、思い入れが激しすぎて失敗しているからだ。
「夜よ」では、ほとんどのシーンがキアラという美人テロリストの視点を中心として描かれる。
さて、美人で23歳で図書館に勤めるキアラがなにゆえ赤い旅団のメンバーとなって、テロに参加するのか。最も重要な疑問というのはこれである。
キアラの夢にモノクロで現れる、パルチザンの処刑。父は、どうやら、ファシズムと闘って処刑された抵抗運動の闘士だったらしい。
キアラの理由は、父である。23歳の彼女に、自前の思想などあるわけがない。
モロが法王あてに書いた手紙の感想を聞かれたとき、涙を浮かべていたにもかかわらず、「つまらない冷たい手紙」と言い切ったキアラ。それを言わせたのは、死んだ父である。無残に処刑された父がいる限り、キアラは女闘士であり続けなければならない。
キアラというのは「父の娘」なのだ。世の中には「父の娘」と「母の娘」がいる。「父の娘」というのは、「母の娘」に比べて「かたくな」なのである。
ところが、「父の亡霊」に憑依されているはずのキアラに、変化が起きる。それは、とうの昔に死んで、顔もロクに思い出せないような父と、現実に一つ屋根の下に存在するモロが重なって見えてきたせいだ。キアラにとって、品がよく、教養があり、家族思いで、思慮深げなモロの姿は、「理想の父」の姿に思えて仕方ない。父=モロ現象に、キアラは苦しみ、モロを逃がす夢を見始める。
現実には処刑されたモロの葬式と入れ違いに、自由になったモロが表を歩く姿で映画は終わる。
これが、監督の撮りたかったシーンだ。「あのとき、誰ひとりモロを救うことができなかった。」過去に遡って、間違いを糺したい。でも、できない。だから、この、映画の中でモロを解放する。「自由なモロ」の微笑みが心に痛い。やはり、最も言いたいことは、セリフで言わせてはいけない。
今も獄中にいる犯人たちは、50代であろうか。このラストシーンを見て欲しいと思う。 パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-21 14:47:59)(良:3票)

2.外の光を入れた奥の部屋には不動産屋さんと不動産屋さんの説明を聞く女。手前の真っ暗な部屋には説明を全く聞こうとしない男。冒頭のこの一場面だけで「企み」を匂わせているのも凄いんだけど、なにより明るい部屋と暗い部屋を同じ画面に映そうとするその発想に唸らされる。その後も映画の大半を占めるその住居内映像は奥に映される隣室や窓の外の景色によってスリルを獲得し、様々な角度から様々な部屋が映されることで混乱を生みながら、一つの「世界」を構築してゆく。その世界で生まれる幻想はやがて外の世界から切り離され、その世界の現実となる。その世界とはまさに「映画」であり、ラスト、我々は映画が現実を凌駕する瞬間を目にすることになる。それは実に幸福な映画体験であった。劇中で女が「想像で人は救えない」と言う。対して男が「想像は現実的だよ」と。想像はいつでも現実になりうるのだ。 R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-22 14:22:04)

1. 元首相の誘拐・監禁という大事件を実際の映像を交えながら描いている作品です。まあ、テレビから流れるニュースや映像の仰々しさと比べ、実際の現場が非常に静かに淡々としているのが逆に緊迫感を生み出しています。また、現実とキアラの幻想が入り混じる手法も良かったですね。

 「赤い旅団」は小さい頃結構ニュースに出てたので名前は覚えているのですが、どういう存在だったのかまでは知らなかったので非常に参考になりました。

 また、ピンクフロイドの「狂ったダイアモンド」が効果的に使われていて印象的でした。
TMさん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-04 21:34:49)

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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.25点
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2216.67% line
318.33% line
418.33% line
500.00% line
6216.67% line
700.00% line
8325.00% line
9216.67% line
1018.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.00点 Review1人
2 ストーリー評価 2.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 1.00点 Review1人
4 音楽評価 1.00点 Review1人
5 感泣評価 0.00点 Review1人

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