みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
24.第一章「桜花抄」の完成度はすさまじく、台詞のタイミングから音楽の休符までが計算されつくした美しさを感じさせる。このレビューを書くのは2011年。公開から4年が経過している。それでも「うだるような暑さ」というキーワードで、この物語を思い出してこのレビューの執筆のためにキーボードを叩いている。これは傑作のしるしだと思う。会えないつらさに共感を抱かない男子はいないだろう。ただ最後に駅を出た二人がキスをして納屋で一夜をすごすというくだりでいっぺんにリアリティを失う。それはないだろ。そして第2章「コスモナウト」になるとメッキのはげがめだちはじめる。映像の美しさがこの映画の構成要素の重要なファクターだが、2章では人物のラインの未熟さが目立っているのだ。それと結局恋愛が成就しない理由は主人公(つまりは監督)がもてないせいなのだが、2章の存在は「いやいや違う。もてなかったわけじゃない。」という言い訳に見えてしまうのだ。 【承太郎】さん [インターネット(字幕)] 8点(2011-07-05 01:44:01)(笑:2票) 23.どうしようもなく切なくなるからあえて自分から遠ざけていた青臭さと、実写よりはるかにリアルな繊細な映像美に、たった1時間で心をかき乱だされる良作。このテのテーマを直球勝負で語られることに拒絶反応を示す人は必ず存在しますので、賛否が大きく分かれるのであれば、それはこの作品の完成度の高さを裏付けているのではないでしょうか。その真偽は、レビューではなく一度作品を観ることで判断してください。 【708】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-03-08 22:23:22)(良:2票) 22.正直なところ、正面から向き合うには恥ずかしい、そういう作品。 でも、最後の山崎まさよしの歌のシーンはとてもいい。この短さでこれだけ上手く、そしてあっさりと表現出来るのは凄いと感じる。人に薦められるかというと難しいし、この映画の感想を誰かと話ししている状況を思い描けないが、どうしても記憶に残る、そういう映画(?)だと認めざるを得ない。 【simple】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-08-21 16:05:50)(良:1票) 21.《ネタバレ》 算数の『はじきの法則』でご存知の通り、距離・時間・速度は相関関係にある。本作では、この(はじきの法則)が物理的、心理的の両面に作用し、その差異を描いているように思う。 物理的(はじき)にも心理的(はじき)にも、それぞれに条件はあるにせよ、一定の価値基準は存在している。異なるのは、心理的(はじき)に平等の否定が許されている点ではないだろうか? 桜の花びらが落ちる速さは秒速5cm、ロケットを運ぶ速さは時速5km。3年間交際した恋人でも、近付いた心の距離はわずか1cm。貴樹と明里を隔てる距離。逢瀬の道中の長い時間。二人で過ごした一夜。バイクで下校する「幸せなひととき(花苗談)」。永い年月を要して宇宙に辿り着いたロケット。雑然と過ぎ去る日々。 こうしてみると、心理的(はじき)の克服は、物理的(はじき)の克服より困難に思える。物理的事象には、どこかに共通の目的地やゴールが存在している。しかし心理的事象には、受け手によって「独自の線引き」が許されていないだろうか?ゆえに果てがない。ある意味、究極の自由にもなる。 馳せる「想い」が募れば募るほど、それが「重い」に変わってしまう。物理的(はじき)と心理的(はじき)の差、それは「質量」でもあるのかもしれない 印象的だったのは、線引きをするのは女性側からだ、という点。皮肉にも、心の線引きには何らかの物理的要因が絡んでいるのも見過ごせない。終盤の踏切のシーンは、その物理的(はじき)と心理的(はじき)のバランスが描かれているように思う。明里は、踏切の向こうにはいない。とうの昔に心理的(はじき)を克服しているから。希望を捨て切れずに生きてきた貴樹は、列車が通り過ぎるのを待つ。そして現実を目の当たりにする。しかし、彼の顔は晴れやか。たった数十秒の物理的(はじき)によって、ようやく心理的(はじき)の質量を解き放つことが出来たからだ。幼い頃の希望は青い春で絶望へと変わり、無気力な日々に揺蕩うも、再び未来の灯(あかり)が生じる。明里は、貴樹にとって永遠に希望の灯として心に生き続けるのだろう。 マイナス1点は、文語の語り口が少し耳につく事と、好みの分かれる作品だと思ったから。私にとっては、胸を焦がし、狂おしいほど切なさを呼び覚ます作品です。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-02-18 12:12:09)(良:1票) 20.1時間程で見終わる青春映画。 その余韻からは1時間では現実世界へとは帰っては来れない。 帰り道であの頃の恋心を見つけてしまったから。 【がらんどう】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-01-11 14:57:36)(良:1票) 19.分かっていてもPVとしての効果絶大。いわゆる草食系男子がお好きな方はどっぷりはまれるでしょう。断じて私の好みではないが、案外この主人公のような男子が今の日本には多いのではないでしょうか。逆に、ヒロインのような女子はほぼ絶滅傾向にあるかと・・。つまり、今時の若い日本人男性の妄想を極めた作品として完成度が高いと思います。 自分は女子のアニメ声が苦手なのでそこだけは引きましたが、映像の美しさで癒されました。日本のアニメ職人は良い仕事しますね~。外人の友達に「日本のアニメのすごさが分かる作品は?」と聞かれたら自信を持っておすすめしたい1本です。内容は理解されないかもしれないけど。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-16 15:12:48)(良:1票) 18.切ない。なんといってもその美術が美しい。綺麗とかリアリティではなく、感情に訴えかけてくるようなその風景が、登場人物たちの心とともに流れ込んでくるような気がした。切ないんだけど見入ってしまい、そして少し歳をとってしまった自分にとっても、時間の「速度」を感じさせられた。日常を忘れるのではなく、日常に埋もれていってしまった何か・・・を思い出すような作品でした。良かったです。 【TKS_0C7】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-05 00:10:42)(良:1票) 17.短いけど行間を読む感じが好きです。 冷静に考えれば、内容は薄っぺらいけどね・・・ 小田急線沿線出身者なので多少プラス査定です。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-11-06 22:18:00) 16.《ネタバレ》 好きです。ただ、薄っぺらいなとは思いますが。好き嫌いがはっきりと分かれる作品ではないでしょうか。この作品の好き嫌いは『君の名は。』の好き嫌いと一致するのではないでしょうか。テーマ曲がこの映画のために書きおろされたかと思うようなシンクロニシティです。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-01-08 03:19:47) 15.《ネタバレ》 秩父の雪景色と種子島のロケット発射の風景。これがすべてなんだよ、この映画は。 【JF】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-10-26 17:24:41) 14.《ネタバレ》 映像の美しさは特筆ものであくまで"プロモーションビデオ"として見れば、山崎まさよしの楽曲で逃げてもだいたい許されるのではないだろうか。主人公の心情をひたすら詩のようなナレーションで被せ、中二病みたいな青春時代から一転、夢破れた現在を一層際立たせ、「振られました、悲しいです」と自己憐憫に耽っている男の自慰行為を見ているよう。初恋の相手の幻影を求めて彷徨う未練たらたらの男性と、過去は過去として別の男と結婚する女性が相容れない平行線上にいるように、セカイ系の生臭さと気持ち悪さが先行し、評価が分かれるのは納得。最初に見た新海誠であるからか映像と雰囲気には感嘆したので、"プロモーションビデオ"として見るなら8点。連作短編だからこそ成立する演出であって、これが長編だったらシャレになっていないだろう。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-07-09 19:00:08) 13.アニメながら実写的な特異のクオリティはもちろんだがディティールの拘りがすごい。特に主人公たちと同世代で同じ時代に青春を過ごした人間にとっては恐悦至極のノスタルジー感。ファーストキスの場面で明里が着ている服とか、「あぁぁぁぁぁ!!」ってうなりたくなるほど、まさしくあの頃かわいい女の子が着ていたアレ。いいね。たまらんね。青春だったね。実写的なら別にアニメじゃなくて実写でもいいじゃんって言いたくなるところだが、実写だったらベタベタで臭すぎて耐えれなかっただろうしアニメにしたのは正解か。まあアニメでも十分臭いけどねw 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-25 22:39:06) 12.3部構成で、第1話が中学生時代、第2話が高校生時代、第3話が大人になってからの話となっている。特別に感動的だとか、面白いとか、そういう訳ではないが、新海作品の特徴である作画の美しさに魅せられた。静かで切ないストーリーもさることながら、それ以上に画そのものが訴えかけてくるようで、最初からしんみりモードに入る。尺は約1時間だが、十分に満足感がある。というか、これが2時間続いたら疲れてしまうことだろう。唯一残念なのが第3話の手抜きっぷり。消化不良を起こす。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-06-12 11:05:12) 11.ストーリーがなかなか現実的でいいと思った。種子島、いいですね。 綺麗な作品です。 自分の中学高校時代は作中のようなことなどとはほとんど縁がなかった。 もっと精神的に幼かったなあ。 【アンダーソン君】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-28 23:16:00) 10.《ネタバレ》 何この胸キュン。ヤバくね? 見終わった後も胸がバクバクするんですけど何これ? 絵としての綺麗さがヤバい。綺麗に収まっております。ここまで直球で綺麗にされるとそれだけでも買ってしまいたくなるような勢い。一方アニメとしてはどうなのか?っていうと、平面としての動きはあるけど動的立体感は無い。この手の作品にカメラワークと連動してリアルタイムにパースがかかるような表現が必要なのか?っていうと、全く無意味というか邪魔だろうけど。 しかし絵だけでなく、よくある演出や、非説明的(に見える見せ方)ながら、勝手に受け手が思い出すだろう状況を作中に補完させることで、巧妙に物語ができあがるところには何とも言えない技巧を感じた。意図的にそうしてるんだろうか、そうだとしたらアニメの胸キュンものも侮れない。 2話目までは、普通の恋愛ものとしてありがちな物語ではあるけれど、こうあったらグッとくるであろうというポインツをきちんと押さえてあり、記号的な絵的表現と含みを持たせる間(実は受け手が何かを思い出しつつ、我に返るまでの時間かもしれない)を入れてあり、表現としては薄いのに、なぜか一杯詰まっているかのような話になっている。よく見るとそういう計算の跡もたしかにある。それがあざとい。 3話目に至っては、主人公が積み重ねをご破算にしてしまう。それがこの後の展開に大きな布石になるはずだが何も語られない。しかも山崎まさよしのプロモーションビデオになってしまっている。にもかかわらず、アリだわ。と思わせる。山崎まさよしに関しては曲が好きじゃないので邪魔でしょうがなかったが、最後はまぁアリ。 凄いなぁ、あれ。いろんな人にフラッシュバックしてもらうためにいろんな状況を素早く、かつ脈絡が破綻しない範囲でボンボン並べていく。これ、実写じゃ活字媒体じゃ無理だと思う。記号化が容易なアニメだからこそ可能なんじゃないだろうか。 とはいえ、これだけ本体の情報量が少ないのにいろんな状況を作り出せるというのは立派。逆に全然恋愛や異性から(物理的なだけでなく精神的にも)縁遠い人間が見たらどういう感想を持つのか。ちょっとそういうところが気になったりもした。 【黒猫クック】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2009-11-02 17:05:30) 9.《ネタバレ》 すべてがキラキラと美しくそして切なく輝いていた「あの頃」・・・・。大人になってしまった人間がついつい求めてしまう世界がこの作品には描かれています。 また、この作品は綿密なロケーションに基づいて作られているので、ロードムービーとしても楽しめます。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-03-16 15:07:09) 8.久しぶりに心が洗われるアニメを見ました。絵も綺麗で、ストーリーも現代的・現実的でありながら3部構成になっていて、心惹かれる作りでした。最終話での主題歌の使い方は、理想的。素晴らしいです。 下で【アンドレ・タカシ】さんが言っているように、アニメならではの表現方法があってこそストーリーが強調されて心に染み入るのですね。第1話での焦り、第2話での心の葛藤と、青春時代を通り過ぎてしまった大人にも手に取るようにキャラクターの心情が伝わってきました。切ないエンディングも、誰かの人生を見るようで感心しました。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-15 21:21:33) 7.はがゆくてせつなくて好きです。もしあの時にどうこうしていたら違う未来になっていただろうという紙一重なところも。 宇宙船のコスモナウトが「ほしのこえ」の作品にも出てきていたのもよかった。 【BOW】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-12-27 11:20:29) 6.《ネタバレ》 映像が実写並みに美しく、ストーリーは最高にせつない。山崎まさよしの曲が流れ始めてからあのラストはいい意味で反則的な演出。 声優もいい意味で声優っぽい声ではなく、とてもよかった。 誰もが共感してしまうところが必ずあるはず。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-25 00:54:15) 5.とにかく空の色が高くて深くて、驚嘆。インタビューを拝見したところ、新海さんは「人の手で書いた絵はどんなに写実性を心がけても所詮主観が混ざるのだから、いっそのこと主観に沿った風景を」といった旨のことをおっしゃっていた。当たり前といえば当たり前のことではあるけれど、映像表現の世界ではそうした方向にまだまだ開拓されていない可能性がたくさんあるのだと思わされた。脚本に賛否両論があるのは理解できるが、彼がアニメーションにしかできない方法を模索し続けていることは確かだ。ただし、膨大なロケハンによって支えられた背景に比べて、あんまり人物の画には執着が感じられないのはやや残念だった(好みもあるかな)。 モノローグの多用は拙いとみるべきなのか作風ととるべきなのか未だにつかみかねるところがあるけれど、正直涙腺が緩んだりもした。共感を抱いてしまうとけっこうきつい(そして山崎まさよしはマジで反則)。でも次回作はそろそろ違った方向のお話を見せてもらいたいなあ。 余談:監督インタビュー中、普通に入ってくる猫に和んだ。 【no one】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-23 01:22:25)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS