みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.「プラトーン」に「地獄の黙示録」に「ランボー」も。 ベトナム戦争映画へのオマージュ、パロディを盛り込みつつ、独特のノリでハリウッドを茶化してみせる。 ベン・スティラーのセンスと力技に笑わせてもらいながらも、 こんな映画にカメオ出演まで含めたこの豪華な顔ぶれ。スティラーさん、なかなか広い人脈もお持ちのようです。 特に言われても本当にそうなのか?と思えるほど意表を突かれたトム・クルーズとダウニーJrには参りました。 スティラーが彼らに、「こんな風貌でこんな役をやってほしいんだ。」 「面白そうじゃないか!いっそのことハゲのヅラ被らせてくれよ」なんてやり取りがあったのかは知りませんが、 みんなノリノリで楽しそうに遊んでいる。アメリカン・コメディにしか出せないような空気がたまりません。 他にも、えっ!?パチーノ?と思ったら、パチーノではなくチーノだった。とか。 そんな中にニック・ノルティのような人をちゃんと入れているところも面白い。 「レインマン」のダスティン・ホフマン、「フォレスト・ガンプ」のトム・ハンクスがオスカーを獲れて、 「アイ・アム・サム」のショーン・ペンはなぜ獲れなかったのか。勉強にも?なったのかな。 細かいネタやギャグにどこまでついていけていたのかは分かりませんが、それでも十分楽しませてもらいました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-07 17:22:16) 6.役者が本物の戦闘に巻き込まれるというありがちな物語ではあるのですが、ベン・スティラーの人脈を駆使して揃えられた豪華キャストによって他作品との差別化が図られています。『オーシャンズ11』や『エクスペンダブルズ』を見ればわかる通り、この手のオールスター映画はキャストの動かし方が難しいのですが、本作は遊んでいるキャストがいないという点で感心します。コメディを本業としている俳優達は専らサポートに回り、コメディとは無縁の大物に思い切った役柄を割り振るという配置は、なかなか斬新でもありました。。。 とにかく凄いのが、トム・クルーズとロバート・ダウニー・Jrの大暴れです。トムが演じるのは、ジョエル・シルヴァーをモデルにしたと思われる映画プロデューサー。このキャラの狂い方が非常に素晴らしくて感動してしまいます。とにかく勢いで捲し立て、相手に反論の隙を与えず強引に話を結論に持っていく。本格的なコメディは初となるトムのハジケっぷりは楽しいし、「笑わせようとしてはいけない。不真面目な設定を真面目に演じることが笑いにつながる」という鉄則を守った演技には感心させられました。『マグノリア』でも感じたのですが、この人は脇に回るととんでもない演技と存在感を披露します。。。 一方ダウニー・Jrが演じるのは、サミュエル・L・ジャクソンになりきろうとするラッセル・クロウ(笑)。得意げな表情でブラザー言葉を使い、語尾で「メ~ン」と言う様には笑ってしまいました。かつてはメソッド演技を極めた実力派として名を馳せていたダウニー・Jrが、メソッド演技のやりすぎで自分を見失ってしまった俳優を演じるというセルフパロディとなっている点にも注目なのです。。。 最後に、本作の字幕の酷さについて触れます。笑いを理解していない人が字幕を担当したようで、せっかくの笑いどころがことごとく潰されています。例えば、「retard(知恵遅れ)」という言葉が「愚か者」と訳されているため、あえて差別用語を使った作り手の意図が伝わっていません。英語のジョークを原語で理解できる方以外は、本作を吹き替えで鑑賞されることをオススメします。笑いの量が3倍に増えますから。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2012-12-12 00:51:30) 5.《ネタバレ》 壊れている。大事な部分が壊れている。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-03-23 05:43:06) 4.《ネタバレ》 とても悲しいことがあって、こういう時だからこそ敢えて理屈抜きに大笑いできる映画を観ようと思った。 普段は積極的にこの類いの“コテコテ”のコメディ映画は観ない。だからベン・スティラーの映画を観るのも本当に久しぶりだった。 どのジャンルの映画においても同じことが言えようが、コメディ映画というジャンルは特に観る者によって好き嫌いが大別される。故に笑いどころのポイントが合わなければ、その人にとっては駄作以外の何ものでもなくなってしまう。 それはもう丁半博打のようなものだけれど、幸運にもこの映画は大笑いできる映画だった。サイコーである。 ある程度あらゆる映画を見続けている人であれば、映画の冒頭から本当に可笑しくて仕方なくなってくるのではないかと思う。 戦争映画のパロディというよりも、ハリウッドの映画産業自体を風刺しパロディ化した映画世界は、凄まじいほどにきちんと作り込まれていて、笑いと同時に大いに感心してしまう。 数多の戦争映画で描かれてきた戦場における狂気の様と、ハリウッドのメインストリートの住人たちの滲み出る狂気が絶妙にリンクしていく描写は、ストーリーとしてもとても優れていた。 世界中にコメディ映画は溢れているが、本当に優れた可笑しさは、ストーリー的にも映像的にも徹底したクオリティーの高さの中にこそ生まれるということを、この映画の作り手は熟知しているのだと思った。 ブラックで時にどギツイシーンも連発されるが、豪華な出演陣のパフォーマンスをはじめ、常に“中途半端”であることを避け、すべてにおいて“振り切っている”ことが、決して居心地の悪さを感じさせない理由だろう。 鬼畜豪腕プロデューサーの意味不明な“ラストダンス”も含め、問答無用にテンションを上げてくれる“今の自分”に相応しい映画だったと思う。 個人的に惜しむらくは、鬼畜豪腕プロデューサー役のキャスティングに最後のクレジットまで気付かないでいられたなら、最終的なテンションの上がり方はもっと劇的になっただろうなと思ったこと。 某スパイ映画の最新作を含め、「彼」の映画を最近立て続けに観たばかりだったので、“眼”と“動き方”から気付かずにはいられなかった……。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-01-14 16:17:03) 3.《ネタバレ》 いやあ面白かった。笑った。金かかったコメディアクションってのは気持ちいいな。それにしても、あの踊るイカレタハゲが、あの人とはねぇ。言われても別人にしか見えない。パリ恋のトラボルタみたいだもん。まあ、笑いの要素がほとんどグロ、パロディ、不謹慎だから笑えないという人が多いのも頷ける。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-05 19:29:20) 2.《ネタバレ》 ばかばかしいが、おもしろかった。DVDでメイキングシーンも楽しめた。頭のいい人だなー、ベンスティラーは。 【HRM36】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-03-05 20:42:52) 1.《ネタバレ》 冒頭の作品紹介から始まって、戦場撮影シーン、そして監督の爆死シーンまで一気に魅せられます。でも、そのあとは少し中ダルミかな?作品のテーマ的な部分になって、一気にスピードダウンしてしまうように感じます。かと言って、無駄なシーンはないんですけどね。 結果的には言いたいことは十分伝わってると思うし、単純に観ていて楽しくもあります。でも、何かが足りない気がします。そのあたりが、日本人とアメリカ人との感性の差なのかなぁ? それと、こんな表現して、本物のヴェトナム帰還兵に怒られないか不安です。日本映画で、第二次世界大戦をテーマに作ったとして、ここまで表現できるかなぁ… 無理だろうな。 いずれにしても、コテコテのギャグの中にもキラリと光るシーンが何箇所も! お下品さの中に違和感なく散りばめられた、上質な笑いをお試しください。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-10 22:01:05)
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