みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
9.《ネタバレ》 サム・ライミという監督が登場した当時のUNIVERSALのロゴマークで始まる本作は、彼がこの映画で何を描きたいのかということの表明だ。「死霊のはらわた」が処女作の彼は、ホラーというジャンル映画の監督の枠で収まることなく、西部劇や野球ものを描き、そして「スパイダーマン」という大衆向け商業映画を大成功に導いた。そうやって培ってきた映画的感性を自分の原点にフィードバックさせた、原点回帰がこの映画である。 風や物音、カーテンに映るシルエット、蠅などの虫や、体内から吹き出るどろどろな液体の数々など、もはや使い古された手段ばかりがスクリーンを駆け巡るが、彼の円熟の域に達した演出力は決してそれを飽きさせない。 白い封筒の中に丸い何かが入っているというそれだけでラストのサスペンスを盛り上げていく巧さなど見事だ。車中でアリソン・ローマン演じるクリスティンが誤った封筒を手にした瞬間、誰もがそれに入っているのはボタンではないくコインであると気付く。その真実を知るのは観客のみであるというところにサスペンスの巧さがある。つまりコインは重要で、だからこそ、ジャスティン・ロング演じるクレイと彼の父親との会話の中にもさりげなく登場させ、その存在を決して観客に忘れさせないのだ。 またクリスティンがローナ・レイヴァー演じるガーナシュ老婆の口に白い封筒を突き刺す泥々のシーンを雨で浄化させていき、そのままフェードでシャワーシーンに移行するところから始まり、彼女のハッピーエンドを期待させるような明るいシーンの連続はホラー映画だけを撮り続ける監督では出来ない晴れ晴れしさであり、また、地獄への素晴らしい前ふりであった。 そして彼女がいきなりコートを買う。これがおかしい。このシーンを見ているとき、何故ここでこんなシーン挿むのか不思議でならなかった。確かにとても大切な旅行だ。しかし突拍子もない。だがそれは、ボタンが入った封筒を出すきっかけへの絶妙な伏線だったのだ。あざとさをまったく感じさせない巧さだ。 そして謝れば許されるという結論には決して辿り着かせない潔さ。何があってもクリスティンを守ると誓ったはずなのに、彼女を守れなかったクレイのクロースアップ。そしてスクリーンいっぱいに映し出される「DRAG ME TO HELL」の文字。「俺も地獄に連れて行ってくれ!」素晴らしいではないか。 真のアメリカ映画とはこういう映画のことだ。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-29 01:47:24)(良:4票) 8.凄いよね、あのおばあちゃん。おばあちゃんも凄いけどヒロインのタフさもハンパないね。顎をがっつり噛まれたり、汚物かけられたりと、俺だったら初日から鬱になっちゃうわ。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-09-19 21:29:02)(笑:1票) 7.《ネタバレ》 フェイク・ドキュメント流行りの昨今、職人サム・ライムが50年代怪奇映画の匂いをプンプン撒き散らしながら帰ってきた! 冒頭3分30秒で「これは最近のホラーとは違うんだぜ!」と高らかに宣言し、OPタイトルで「これから始まるのは昔懐かしの怪奇映画だぜ!」と観客を引っ叩き、ババア登場シーンから「こいつぁ只者じゃねーぞ」と観客に釘を刺し、駐車場乱闘シーンで「サム・ライミのリアルはこーゆーことだ!」と大暴走! 俺はフェイク・ドキュメントなんかより、職人のやりたい放題が大好きなんだってことを確認させてくれた一本です。 【伊達邦彦】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-07-04 03:39:21)(良:1票) 6.久々に爆笑しながら映画を見ました。自分は一人で見ましたが、週末のデートムービーなどには最適な映画ですね。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-06-21 16:51:18) 5.《ネタバレ》 「死霊のはらわた」好きな人のために作ったんじゃないか?ってくらい、見ててニンマリしちゃうことがいくつかありました。お婆さんの存在自体がまずそうだし、霊媒師の弟子みたいな男性にラミアが乗り移った時の空中浮遊っぷりもまさに!でした。ぶっちぎりの不条理オンパレードで、血肉は控え目だけど、とっても楽しかったです。主役の女優さんの眉毛が太くてブス可愛いかったのも高得点。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-03 23:48:16) 4.《ネタバレ》 良くも悪くもサム・ライミだな~と言える作品。目新しさは全くないが、間違いなくサム・ライミ印。これでいいんです。サム・ライミのファンは「死霊のはらわた」が好きなんだから!地下駐車場および墓場でのばばぁとの対決シーンには拍手をおくりたいです。 【カエル本舗】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-15 15:50:22) 3.《ネタバレ》 うひょー、おもしろっ!! 怖い感じでつくってんのかと思いきやオープニングから霊体にボコられて投げとばされてへぼいCGの地獄に吸い込まれる少年をみせられキョトンとしてしまった。 気をとりなおして序盤の婆さんは気味悪くて怖いが、いきなり若い娘と婆の掟破りな肉弾戦はかなり愉快。娘さんは超絶鼻血ブーを見せたうえ、蝿とか汁とかハンカチとか腕とか霊とかを体内に入れたり出したりと正に人間ポンプ。ビックリ人間の衝撃映像満載だ! 怖いはずの霊がなぜかめんたま飛び出すわ、踊り出すわ、車のワイパーでどけられたりするわでとにかく愉快愉快。これだけアイデア満載なホラーも近年珍しい。ポルターガイスト、エクソシスト、エルム街の悪夢のいいとこどりをしながらもオリジナリティ溢れる演出に満ちた、遠慮なしのくだらない痛快ホラー。 邦題は直訳で「私を地獄に連れてって」でどうでしょう? …ダメだな。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-21 01:14:53) 2.ゲロばばあ強烈きもい! なんなんじゃこりゃ!やめれ! 【STEVE-O】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-20 00:18:44) 1.《ネタバレ》 私は素直に面白いと思いました。 コワイ映画と言う素材で、監督がいかに面白く遊んでいるか、ひしひしと伝わってきました。 こういう遊びが出来るサム・ライミ監督が羨ましいですぅ。 仕事していて、さぞワクワクと楽しいのでしょうね。 さあ、次はどんな笑いか?(ワクワク) お~、ようやるなぁ(感心) 今度はそう来たか!さすがぁ(クスクス) 最近私の(悪)趣味の作品を観ていなかったので、とても満足いたしました。 ウチの子には不評の私の「趣味」ですが、こんな楽しいものはとても止められませんね(笑) サム・ライミ監督には、これからもドンドン頑張って欲しいです。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-08 21:57:45)
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